あのラフ・シモンズが来日!
90年代ファッションシーンを駆け抜けた大人男子にとって、2022年11月21日(月)は悲しき転換点であった。2022年10月にロンドンで発表した2023年春夏コレクションを最後に、メンズ単独のシグネチャーブランドとして1995年に創設された「RAF SIMONS(ラフ・シモンズ)」のブランド終了が、ラフ自身の公式インスタグラムで発表されたのだ。
ブランド休止から3年。なんと、ラフ・シモンズ本人が厳選したアーカイブアイテムの特別販売が、銀座6丁目の「Dover Street Market Ginza(ドーバー ストリート マーケット ギンザ)」2階のイベントスペースにて開催される。
来場は抽選制!
初日は12月29日(月)で、入場資格は「DSMG」公式サイトからの「抽選制」。応募締め切りは12月23日19時。
販売されるアーカイブは、2001-02年秋冬「Riot! Riot! Riot!」コレクション、2002年春夏「Kollaps(=通称“テロ期”)」コレクションをはじめ、アーティストの「Sterling Ruby」とのコラボ(2014-15年秋冬)、2016-17年秋冬「Twin Peaks」コレクションなど、マニア垂涎の貴重なピースだ。そしてなんと、来日したラフ・シモンズによる“購入アーカイブへのサイニングサービス”も初日限定で実施される。
ラフ・シモンズの経歴
ここで、ラフ・シモンズの経歴を簡単に振り返っておく。
ベルギー王国リンブルフ州ニールペルト郊外生まれのシモンズは現在57歳(1968年1月12日生まれ)。LUCAスクール・オブ・アーツ(ベルギー)にてインダストリアルデザインと家具デザインを学び、後にアントワープ王立芸術アカデミー(ベルギー)にてファッション学科の学長を務めることになるウォルター・ヴァン・べイレンドンク(Walter Van Beirendonck)のブランドスタッフやインテリアデザイナーとして働いた後、マルタン・マルジェラ(Maison Margiela)の影響で“独学”で服作りを始める。ファッションデザイナーとしては遅咲きであり、1995年に同アカデミー学長(当時)のリンダ・ロッパ(Linda Loppa)の後押しを得て、メンズのシグネチャーブランド「RAF SIMONS」を発表。1997-98年秋冬シーズンからパリ・メンズ・ファッションウィークに参加。
シグニチャーブランドの傍ら、「ジル・サンダー」(2006-07年秋冬~2012-13年秋冬)、「ディオール」(2012-13年秋冬クチュール~2016年春夏)、「カルバン クライン 205W39NYC」(2017-18年秋冬~2019年春夏)と有名ブランドを渡り歩き、2020年2月、ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)と共に「プラダ」の共同クリエイティブ・ディレクターに就任。2021年春夏シーズンより現職。
年末最後のファッションイベント「RAF SIMONS ARCHIVES EVENT at DOVER STREET MARKET GINZA」は来年の1月18日(日)まで。当然ながら商品がなくなり次第終了となる。年末年始の「DSMG」の営業スケジュールは、12月30日(火)が18時閉店、12月31日(水)と1月1日(木祝)は休館日。
なぜ、稀に3ケタ万円を超えるほどの骨董的・美術品的な価値が「ラフ・シモンズ」にはあるのか。その理由は、現代メンズファッションの栄枯盛衰をもの語るセンスが凝縮されているからだ。冬のボーナスの残りをすべて(足りないかもしれないが)捧げてしまおう。
RAF SIMONS ARCHIVES EVENT
at DOVER STREET MARKET GINZA
・アーカイブ発売期間:2025年12月29日(月)~2026年1月18日(日)
※12月31日(水)と1月1日(木祝)は休館日
開店時間:11時~20時/※12月30日(火)は18時閉店
・ラフ・シモンズ 来店 サイニングイベント
日時:2025年12月29日(月)18時~20時
※サイニングイベントへの参加はイベント当日のアーカイブ購入者に限る
※各個人が所有するラフ シモンズアイテムの持ち込みは禁止
問い合わせ先:
ドーバー ストリート マーケット ギンザ TEL:03-6228-5080