
黒よりも濃い深黒!
築100年以上の京町家を改装して2020年にオープンした「Graphpaper KYOTO(グラフペーパー 京都)」が5周年の節目を迎えた。
これを記念して、日本古来の黒紋付を大正5年(1916年)から染め続けてきた老舗染処、「京都紋付(きょうともんつき)」で染め上げた黒シャツと黒ドレスがリリース。6月14日(土)から「グラフペーパー京都」と「グラフペーパー 京都オンラインストア」のみで限定発売される。

京都店限定アイテムのメンズはボックスシルエットの2型のロングスリーブシャツで、バンドカラーとレギュラーカラーが用意された。通常の「BLACK」ではなく「DEEP BLACK」と記されているように、おおもとのストライプ生地を通常サイクルで黒染めした後に「京都紋付」で独自の深黒加工を施し、黒の色味をより際立たせている。
ワンサイズ展開で価格も同一の33,000円(税込)。限定生産ゆえ、迷っている暇はない。
染色工程@京都紋付






「京都紋付」での染色工程がこちら。ベースは「グラフペーパー」のブロードストライプシャツ。光の加減によって深黒の中に浮かび上がるストライプや製品染め特有のランダムなシワなど、レギュラーラインとは異なるテイストが新鮮だ。
黒に黒を重ねるという手間を掛け、他の追随を許さない究極の黒(深黒)を実現。職人の熟練の技はもちろんだが、アナログな染色工程の中では、長年の経験が生み出す“勘”が色合いの鍵を握る。
2020年6月20日(土)を振り返る



5周年記念アイテムのウィメンズはシャツ型ドレスの提案だ。「00」と「0」の2サイズ展開で、背中に深いプリーツが入ったボーリュームシルエットのため、小柄男子ならば着用可能。
ちなみに、中京区六角通にある「グラフペーパー 京都」はコロナ禍の2020年6月20日(土)にオープン。この日は一粒万倍日と天赦日が重なる吉日だった。開業までの段取りもいかにも京都らしい。

畳が香る小上がりの和室、四季の移ろいを感じる中庭、ギャラリーとして機能する蔵など、東京や他都市の実店舗とは趣が異なる。京町屋の歴史と旬のファッションが邂逅するモダンな空間は、隅々まで行き届いた南貴之のディレクションの賜物だ。
「グラフペーパー 京都」5周年記念アイテムを狙いに、週末はぶらりと京都を訪れてみたい。
Graphpaper KYOTO: 5th Anniversary item
発売日:2025年6月14日(土)
販売店舗:グラフペーパー 京都、グラフペーパー 京都オンラインストア/アイテム:シャツ2型(メンズ)、シャツドレス(ウィメンズ)
グラフペーパー 京都 (2020年6月20日OPEN):
住所:京都市中京区六角通富小路東入大黒町88-1
TEL:075-212-2228
営業時間:12:00~20:00 / 水曜定休