タフなナイロン素材はもちろん、植物タンニン鞣しのレザーや天然藍染めまで、素材のバリエーションが豊富に展開される吉田カバンのショルダーバッグ。どれも職人技によるハイクオリティな仕上がりが高い評価を受ける逸品ばかりだ。
01:PORTER|FLEX 2WAY DUFFLE BAG(S)
ミリタリー由来のパッカブル仕様が、大人の週末を軽快にする
吉田カバンのPORTERから展開される「FLEX(フレックス)」シリーズは、携帯性に優れたパッカブル仕様で、生活のあらゆるシーンで使える逸品だ。この2WAYダッフルバッグは、かつて空軍パイロットが使用していた装備品収納バッグからインスピレーションを得たモデル。ミリタリーアイテムの機能美を、現代のライフスタイルに落とし込んでいる。
メイン素材はパラシュートクロスとも呼ばれる軽くて強靭なナイロンリップストップ生地を採用。格子状に太いナイロン糸を織り込むことで、万が一の破れにも裂け止め効果を発揮する。重量はわずか490g、容量は48Lという驚異的な軽量性と収納力を両立。パッカブル仕様を最大限に活かすため、あえて立体的なポケットは設けず、金属パーツの代わりにプラスチックを採用。ネームタグにはリフレクター素材を採用してデザインポイントにしている点もさりげない遊び心だ。
平日はコンパクトに折り畳んでオフィスのロッカーに常備し、急な出張や退勤後のジム通いに。週末は1〜2泊の小旅行やゴルフ遠征の相棒として活躍。ブラック、オリーブドラブ、ネイビーの3色展開は、どれも大人のワードローブと相性抜群。4万円という価格設定も、このクオリティと機能性を考えれば納得の投資。
02:PORTER|CISCO 2WAY TOTE BAG・SHOULDER BAG(L)
植物タンニン鞣しが生む、経年変化を楽しむ大人のレザーコレクション
吉田カバンのPORTERから展開される「CISCO(シスコ)」は、革本来の質感や使い方、環境による経年変化を楽しむことができるレザーカジュアルシリーズ。素材の柔らかさを活かした丸みのあるフォルムが特徴で、使い込むほどに自分だけの表情を見せる"育てる鞄"の代表格だ。
シリーズの最大の特徴は、その革質にある。メインレザーは一般的な植物タンニン鞣しでは表現できないほどの柔らかさを実現。鞣しの段階で特殊なオイルを通常よりも多く染み込ませ、熱を加えて革を収縮させることで、ふっくらとした柔らかさと軽さを両立させた革に仕上げている。口元を留めるベロ部分やショルダーストラップの付け根には、本体とは異なる硬くて丈夫な革を使用し、革の質感のコントラストも楽しめる。内装には強度のあるポリエステルジャカード生地を採用し、マチ部分には太い白糸でステッチを施すことで、美しさと実用性を両立させている。
トート7万円台、ショルダー5万円台という価格設定は、本格的なレザーバッグとしては良心的。10年後の姿を想像しながら育てる楽しみ。2つを揃えて、シーンに応じた使い分けを楽しむ贅沢を味わってほしい。
03:PORTER|CRAG MESSENGER BAG(M)
岡山の染色技術が生む深い色味と、軽さを両立した製品染めの傑作
「CRAG(クラッグ)」は、製品染めならではの色の深みと独特の手触りが魅力のカジュアルシリーズだ。ナイロンとコットンの混紡糸を高密度に織り上げたオリジナルのバックサテン生地を使用。異素材の糸を染めるために二種類の染液に連続して浸す「二浴染め」を行うことで、深みのある色合いを実現した。繊維産業が盛んな岡山県倉敷で長年培ってきた技術を活かし、環境に配慮した安全な染色加工を採用している。
このメッセンジャーバッグ(M)は、しっかりとした佇まいながら驚くほど軽量で、高い収納力を誇る。フラップは荷物の量に応じて2段階の調節が可能で、内装には5つの仕切りポケット、外装背側にはあおりポケットを配置。本体上部にはハンドルも備え、手持ちでの持ち運びにも対応する。底部のジグザグステッチが施されたナイロンテープが自立性を高め、使い勝手を向上させている。
製品染めゆえに一点一点の表情が異なる味わい深さにユニセックスで使えるサイズ感は、週末のカジュアルから軽めのビジネスシーンまで幅広く対応。日本の技術が生んだ唯一無二のバッグは、道具にこだわる大人の賢い選択だ。
04:PORTER|SENSES SHOULDER PACK
五感を刺激する新機軸のショルダーバッグ
日々のストレスから解放され、リラックスして過ごしたい。そうした時代の声に応えるべく誕生した「SENSES(センシズ)」は、五感を刺激しポジティブな気持ちになれるバッグを目指して開発されたシリーズだ。柔らかなさわり心地の多機能素材αGELを体圧がかかる部分に配し、重さによる身体への負担を軽減する。
このショルダーバッグは、従来のウエストバッグのハーネス構造を見直し、ストラップの長さ調整によってウエストバッグのようにも使える新しい発想が光る。深くマットなブラックはカジュアルからフォーマルまで服装を選ばず、指をかけて引くだけで瞬時にポケットを開けるクイックプルを採用。出かける際の必需品を収納するのに最適なサイズは、旅行のサブバッグとしても重宝する一品だ。
京都の老舗「香老舗 松栄堂」調製のオリジナルの香り袋が付属し、白檀ベースの落ち着いた香りが日常に品格をもたらす。αGEL搭載による疲労軽減設計は、長時間の使用でもストレスフリー。シーンを選ばないマットブラックの佇まいは、ビジネスでもプライベートでも洗練された印象を演出する。
05:LUGGAGE LABEL|TRUE BLUE FLAP SHOULDER BAG
藍染めが紡ぐ物語。温故知新を体現する肩掛けバッグの新境地
「TRUE BLUE(トゥルーブルー)」は、日本古来のものづくりの知恵に立ち還るシリーズだ。江戸時代に花開いた天然藍灰汁発酵建てという伝統技法で染め上げた藍染めを纏い、化学染料にはない深みのある色彩と、使うほどに表情を変える経年変化が魅力。人類最古の染料と呼ばれる藍は、耐久性に優れ、人体にも環境にも優しい素材として1300年以上受け継がれてきた日本の宝だ。
FLAP SHOULDER BAGは、丸みを帯びた底マチが特徴。通気性と吸水性に優れる麻糸、植物タンニン鞣しの牛革、そして藍染めのコットンラミー生地が織りなす素材の調和が美しい。コンパクトなサイズながら、財布やスマートフォンなどの必需品を収めるには十分。重量わずか225gという軽快さも、日常使いに適している。ショルダーストラップは結び目で長さ調節が可能で、体型や服装に合わせた使い方ができる配慮も心憎い。
天候や藍の状態で発色が変わる天然藍は均一に染まらず、熟練の職人が手間ひまをかけて仕上げた一点もの。使い込むほどに持ち主だけの表情を刻むこのバッグは、日本人の生活を彩ってきたものづくりの粋を、現代に蘇らせた逸品だ。
06:PORTER|STRING DRAWSTRING BAG(S)
大人のための、タイムレスな巾着バッグ
吉田カバンが掲げる“日本製へのこだわり”を体現するシリーズ「STRING(ストリング)」。オイルレザーとナイロンを組み合わせ上品に仕上げた。軽快なナイロン素材には独特のシワを与え、従来のバッグにはないモダンな表情が特徴。60年以上、機能性とデザインを両立させてきたポーターの歴史に新たな息吹を加えるコレクションだ。
その中でも「DRAWSTRING BAG(S)」は、巾着型という伝統的な形を現代的に洗練させたアイテム。ナイロンタフタならではの軽さと撥水性を備え、日常使いから旅先まで安心して持ち運べる。ドローコードの開閉は直感的で使いやすく、ハンドル付きの2WAY仕様で手持ちも肩掛けも自在。シンプルながら立体感のあるフォルムが、装いに抜け感と上品さをプラスする。カラーは写真のネイビー、カーキのほかブラックの3色。
大人の男性にとって、このバッグは“タイムレスな相棒”になり得る。休日のカジュアルスタイルに取り入れれば軽快さが際立ち、出張やトラベルのサブバッグとしても品格を損なわない。長く使える日本製の確かなクオリティと、流行に左右されないミニマルなデザイン。日常に寄り添いながら、持つ人のスタイルを自然に格上げしてくれる逸品だ。
吉田 TEL: 03-3862-1021
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