冷たい雨や雪に降られることも多くなるこれからの季節に備えて、撥水性・防水性を備えたダウンを持っておきたい。ここでピックアップした6型は、どれも都会でも着られる洗練されたデザインに仕上がっている。
01:DESCENTE ALLTERRAIN|MIZUSAWA DOWN JACKET "MOUNTAINEER"
メイド・イン・ジャパンの定番防水ダウン
水沢ダウンは、岩手県奥州市の水沢工場のシームシーリング加工技術と、ダウン製品を製造できる生産背景をベースに開発された、新コンセプトの防水ダウンジャケットレーベル。2008年に初代モデルが発表され、2010年のカナダ・バンクーバーオリンピックのオフィシャルウェアに選ばれて、一躍注目を集めた。水沢ダウンをベースに、2012年にはタイムレスで普遍的なテックウェアを提案するブランドとしてデサント オルテラインが誕生。
同時に今日まで定番として愛される、ハイスペックな防水ダウンジャケット「マウンテニア」が登場する。スキー由来のブランドならではの、スノーシーンからタウンユースまで対応する抜群の保温性で高く評価され、定番アウターとしての地位を確立。毎年アップデートされ続け、2023年にシルエットの大幅な見直しが行われ、より現代的なバランスへと進化した。
多様なギミックが搭載されているが、中でもフードに水や雪だまりを防ぐパラフードシステムと、フロントジッパー部分に採用されたデュアルジップベンチレーションは特筆すべきポイント。2列のジッパーの間にメッシュ生地を配することで、換気はもちろん、ルックスやシルエットが変化するのも楽しい。スチールグレーは今シーズンの新色。ベーシックカラーとの相性もよく、シックな雰囲気も演出できる。
02:MONCLER|MONCLER MAYA 70
創業70周年で復刻されたマットなモデルに新色が
1952年にフランスで創業されたモンクレール。創業間もなく登山家のためのダウンジャケットを製作して、高い機能性が評価され、1980年代にはファッションシーンでも脚光を浴びた。2000年代にはモード方向にシフトし、高級ダウンブランドとしての地位を築いていく。MAYA(マヤ)は、日本でモンクレールがブレイクしていた2009年にデビュー。ブランドを代表するダウンジャケットとして愛された。
モンクレールのダウンといえば、光沢感のある独自素材「ナイロンラケ」が特徴だが、創業70周年となった2022年にはMONCLER MAYA 70としてマットな素材で復刻されリバイバル。ボクシーなシルエット、取り外し可能なフード、ドローストリングでフィットを調節できるヘムラインなど、オリジナルの魅力はそのままに、軽量かつ撥水性を備えた「ロングセゾン」素材を採用し、モダンなルックスへと昇華。ブランドを象徴する袖のパッチポケットも健在だ。
マットなベージュは上品で着丈もほどよく、一着あれば幅広いコーディネートが楽しめる。トレンドを超越したタイムレスなデザインと相まって、 “一生もの”のダウンになりそうな予感。
03:NORRØNA|trollveggen superlight down800 Hood
北欧ノルウェー発の万能ダウンが、オールシーズン活躍してくれる。800フィルパワーのダウンには撥水加工「ExpeDRY」が施され、急な雨でも慌てずに済む安心感がいい。さらに3.5㎜幅の細かなキルティングが職人技のような美しさを見せながら、どこを触っても均等な暖かさを実現している。
肘の立体裁断により腕の動きはスムーズで、ビーニー対応フードのフィット感も秀逸。背面を長めにとったデザインは自転車通勤時も腰が出ない絶妙な配慮だ。裾のスピンドルが風の侵入を防ぎ、リフレクティブロゴで夜間の視認性も確保。スカンジナビアンデザインの機能美が光る、頼りになる一着といえるだろう。
04:Product Twelve|Utility Down Jacket Made by ZANTER
小松マテーレの「ダントツ撥水」とブルガリア産ムラードダックダウンが出会った、特別な一着。何度洗濯しても撥水性が落ちないから、雨の日も気にせずガンガン着回せるのが嬉しい。変形スプリットラグランという聞き慣れないパターンも、実は前から見るとセットイン、後ろから見るとラグランという遊び心ある仕掛け。
脇下のベンチレーションを開ければ、満員電車で汗ばんでも快適にやり過ごせる。裾口と袖口裏の内蔵ゴムが程よいホールド感を生み、風の侵入もしっかりブロック。東洋羽毛が手がけた上質なダウンの膨らみは、着るだけで気分まで軽やかにしてくれるはず。左腰ポケットに収納できるパッカブル仕様も旅好きには嬉しい。
05:NANGA|ULTILIGHT DOWN PARKA PACKABLE
国産シュラフブランドが本気で作った、街でも山でも頼れる相棒。10デニールの極薄ナイロンなのに、着ると意外なほどタフで、ガシガシ使えるのが気持ちいい。撥水加工も施されているから、多少の雨なら気にせず行動できる。フードと袖口のシャーリングゴム、絶妙なフィット感は、自転車通勤の強い味方になってくれるはず。
右腰のダブルポケットは着用時はジップポケット、収納時はスタッフサックに変身する巧妙な設計。本体を丸め込めばカバンの隅にポンと放り込める手軽さも魅力的だ。朝晩の寒暖差が激しい季節には、「持っててよかった」と思える瞬間が必ず訪れる。厳冬期にはミドルレイヤーとしても活躍する、シーズンレスな実力派だ。
06:mont-bell|Permafrost Light Down Parka
防水透湿性シェルを採用した軽量な新作ダウン
軽量であたたかくて、コスパも最高なモンベルのダウンジャケット。バリエーション豊富に展開され、TPOと予算に合わせて選べる点も特筆すべき。防水仕様で手頃な価格のダウンパーカを探しているなら、今季素材がアップデートされた「パーマフロスト ライトダウンパーカ」をおすすめしたい。カラーも4色を展開し、クラシックな魅力があふれるダークグリーンもラインナップ。
優れた防水透湿性を備えたモンベルの独自開発素材「スーパー ドライテック®」2レイヤーを表地に採用。裏地は帯電防止加工を施した薄手のバリスティック®ナイロン・タフタで、800フィルパワーの「EXダウン」を封入している。「EXダウン」は一般的なダウンよりダウンボールが大きく小羽枝の密度が高いため、抜群の保温力を発揮するのが魅力。内側に大きめのポケットを備えているのも、見逃せない使いやすさのポイントだ。このダウンがあれば、小雨や雪が降る日も快適に過ごせる。
※シームテープ処理を施していないため、完全防水ではない。
デサントジャパンお客様相談室 TEL:0120-46-0310
モンクレール ジャパン TEL:0120-938-795
フルマークス カスタマーサービス cs@full-marks.com
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ナンガ TEL:0749-55-1016
モンベル・カスタマー・サービス TEL:06-6536-5740





