梅雨到来に向けて、人気10ブランドの上質なゴアテックスアウターをセレクトしてご紹介。どれも大人の着こなしにふさわしい機能とデザインを兼ね備えている。
01:Goldwin 0|GORE-TEX Field Shell Jacket
ミニマルな構造のモードなテックアウター
ゴールドウイン ゼロはスポーツブランドのゴールドウインが2022年に立ち上げた、ファッションを通して循環型社会の実現を目指す実験的なプロジェクト。2023年秋冬から、有名スポーツブランドやラグジュアリーブランドで成功を収めたイギリス人デザインディレクター、ヌー・アバスが携わっている。最先端の技術を斬新なデザインに昇華したアイテムを世に送り出し、おしゃれ通を唸らせている。
2025年春夏の新作で注目すべきは、ミリタリーのフィールドジャケットをミニマルに進化させた都市型の防水シェルジャケット。フロントの前立てが広く、前後のボディと袖をそれぞれひとつのパネルで構成するミニマルな構造で、雨の浸入を極力抑えている。立体的でかぶりやすいフードが収納された厚みのあるスタンドカラーも印象的だ。ウエスト内側のアジャスターコードでシルエットが変えられる仕様で、外側にロゴのないアノニマスなルックスも魅力。
02: Snow Peak|GORE-TEX Rain Pullover
完全防水レインシリーズにプルオーバー型の新作が
スノーピークが2024年春夏から発売している“GORE-TEX Rain”シリーズの新作。GORE-TEX製品の中でも長時間の活動に適したGORE-TEX Performance Shellを採用して、アウター、パンツからキャップやハットまでをラインナップする。今シーズンはスノーピークが得意とするプルオーバーが新たに加わった。いずれもリサイクル素材やフッ素フリーの撥水剤など、環境に配慮した素材を使用している。
外装はすべて止水ファスナー、内装はシーム加工が施された完全防水仕様。左サイドはフルオープンで着脱がしやすく、右サイドには衣服内の湿度を調整するためのピットジップが。ヒップが隠れる長めの着丈で、裾はドローコードで絞ることも。袖口はインナーカフが付き、雨風をシャットアウトしてくれる。デイリーに取り入れやすいシンプルなデザインも好印象。写真のオリーブと、ネイビー、ブラックの全3色。
03:WOOLRICH OUTDOOR LABEL|GORE-TEX 3LAYER FREEDOM JACKET
デザインはレトロでハイスペックな万能アウター
GORE-TEXのアウターは欲しいけれど、テックなデザインは苦手という人におすすめしたのがウールリッチ アウトドアレーベル。ウールリッチのアーカイブデザインをオマージュしつつ、モダンなスペックで今のムードにマッチするアウトドアウェアを展開する。ゴアテックス スリーレイヤー フリーダム ジャケットもそんなアイテム。
フロントにはハンティング仕様のフラップポケットと大きめのナポレオンポケット(隠しポケット)が両サイドに。ロゴ入りの真鍮ボタンや袖口のレザー調のベルクロストラップ、切り替えデザインがクラシックなムードを盛り上げる。しなやかな着心地のGORE-TEX C-KNITバッカーを採用した本格的3層防水シェルは、アウトドアでもタウンでも快適だ。トレンド感のあるライトブラウンとネイビーの2色展開。
04: HERNO|WINDSTOPPER PRODUCT by GORE-TEX LABS BOMBER JACKET
MA-1スタイルの春夏向け2レイヤーブルゾン
シームテープで囲われた袖のユーティリティポケットがテックなムードを漂わせる、ヘルノのボンバージャケット。襟、裾、手首など通常はリブが使用されるところをソリッドなストレッチ素材にしているのも洗練されたポイント。しなやかで軽量なWINDSTOPPER プロダクト by GORE-TEX LABSを使用しているから春夏向けのアウターとして最適だ。
撥水、透湿、防風性を備え、メッシュの総ライニングでサラリと着られる。アイス(淡いグレー)は清涼感がありつつ、シックに装えるカラー。シワになりにくいので持ち運びもしやすく、旅にもおすすめだ。ロゴなどが目立たたないのもヘルノが支持される理由。
05:ARC’TERYX|Beta Jacket
ロングセラーを誇るベータジャケットの新色
アークテリクスのGORE-TEXマウンテンシェルとしておなじみ。止水ファスナーを活かしたフラップなどのないミニマルなデザインは、シティスタイルにもスッと溶け込む。2024年からより高いプロテクション性能を求めて、環境にも配慮した新しい多孔質素材のGORE-TEX ePEメンブレンでリニューアル。裏地にやわらかな丸編みのリサイクルゴアC-KNIT バッカーテクノロジーを採用して、着心地よく仕上げている。
フードはドローコードで調整可能でラミネート加工されたブリムも付いているから、雨天時も視界がキープできる。内側にはスマホサイズの圧着ファスナーポケットも。アークテリクスはカラーリングにも定評があり、新色のSoulsonic(ソウルソニック)は華やかさのある青紫色。どんな色とも相性がよく、着こなしをモダンに演出する。
06:Mountain Hardwear|TrailVerse™ GORE-TEX Jacket
タウンユースしやすいカジュアルなデザイン
マウンテンハードウェアは1993年にカリフォルニア州バークレーで始動した本格的アウトドアブランド。その名の通り「8000m を超える過酷な山でも使える、高品質で耐久性のあるウェアおよびエキップメントをつくる」ことを掲げ、創業当時からトップレベルの登山家に向けた製品を手がけている。一方でカリフォルニアの自由なムードをまとったデザインやカラーリングは、ストリートウェアとしても評価が高い。
新作のトレイルバースゴアテックスジャケットは、環境負荷を低減した新GORE-TEXを使用したハードシェル。スタンドカラーにフードが外付けされ、フロントの防水ジッパーは2WAYとファッションアウターとしても使いやすく、エディアティックブルーの色みもいい。右ハンドポケットにパッカブルという仕様に、本格的アウトドアブランドらしさが。比較的買いやすい価格も含めて、ぜひチェックしてほしい。
07:C.P. COMPANY|METROPOLIS GTXINFINIUM HOODED JK
アーバンスタイルの「メトロボリスシリーズ」に注目
テックブランドの先駆けとして人気が再燃するシーピーカンパニー。ユーズド感のあるガーメントダイのアウターでおなじみだが、GORE-TEXを使ったモダンなシリーズも存在する。1999年に当時のデザイナー、モレノ・フェラーリ(Moreno Ferrari)がアーバンプロテクションをテーマに製作したメトロポリスジャケットに着想した「メトロポリスシリーズ」がそれだ。機能的かつスタイリッシュなデザインが特徴で、おしゃれ通に支持されている。
今シーズンはGORE‑TEX INFINIUMを使用したフーデッドジャケットが登場。口元を覆うハイネックに「メトロポリス シリーズ」らしさが表れている。両袖にフラップ付きのポケットが配され、左側にはブランドとGORE-TEXのロゴがあしらわれている。腰ポケットはあえてファスナー部分を隠し、ミニマルに見せているのがこのシリーズらしい。袖口は面ファスナーで、裾はスピンドルコードで調整できる。
08:L.L.Bean|Pathfinder Gore-Tex Jacket Ⅱ Men’s Regular
定番シェルを次世代GORE-TEXでアップデート
エル・エル・ビーンの定番レインウェア「パスファインダー・ゴアテックス・シェル・ジャケット」は、胸の斜めファスナーポケットとロゴプリントがアイコン。毎シーズン新色が登場するが、カラーによってワントーン、配色とデザインが違うのもポイントだ。新色のOcean Blue/Nightは配色パターンで、クラシックなルックスを同系色のトーン・オン・トーンでスタイリッシュに仕上げている。
今季からPFC/PFAS フリー(有機フッ素化合物不使用)の次世代型GORE-TEXでアップデートされている点も見逃せない。両脇にはジッパー開閉のベンチレーションを備え、軽量で薄手だからレイヤードがしやすく、通年で使える。バックネック部分にもロゴが配され、フードをかぶったときにちらりと見えるのも粋。
09:MIZUNO FOR MARGARET HOWELL|GORE-TEX POLYESTER POPLIN JACKET
好評コラボの人気ジャケットが今季も登場
2017年秋冬にシューズからスタートしたミズノとのコラボレーションが、24年春夏からフルコレクションとして展開されるようになって今回が3シーズンめ。マーガレット・ハウエルの洗練されたスタイルにミズノのテクノロジーを取り入れることで、機能的かつコンテンポラリーなコレクションを実現している。
中でも人気を集めるのがこのGORE-TEX POLYESTER POPLINジャケット。24年秋冬に初登場して、今季はグレイッシュな新色MOCHA(モカ)を加えて継続展開されている。フロントはファスナーとドットボタンの併用で、フードにはツバが付くなど随所にさり気なく使いやすいディテールが。右裾にミズノのランバードロゴが小さくあしらわれているのも好印象。透湿防水仕様のGORE-TEXだからレインウェアとしても応用できる。
10:Marmot|Mammoth-65 Field Jacket
ミリタリージャケットをアレンジした新作
アメリカ軍の野戦用ジャケットして有名なM-65を、マーモット流にアレンジした今季の新作。ビルトインフードやウエストのドローコードなどは踏襲しつつ、エポーレットや胸のポケットなどをなくし、すっきりとしたデザインに。ライトカーキの色みもモダンで、ファッションとして取り入れやすい。ロゴやファスナーなどパーツは同色で、ミニマルに仕上げているのも好印象。
このジャケットは軽量で耐久撥水性と防風性を備えたGORE-TEX WINDSTOPPER テクノロジーを採用している。しなやかで着やすいから、普段着としても取り入れやすい。ちなみにマーモットは、1976年にアウトドアアパレルブランドとして初めてGORE-TEXをギアに採用したことでも知られている。
ゴールドウイン カスタマーセンター TEL:0120-307-560
スノーピーク 公式オンラインストア https://ec.snowpeak.co.jp/snowpeak/ja
ウールリッチ アウトドアレーベル 代官山 TEL:03-6416-5196
ヘルノ・ジャパン TEL:03-6427-3424
アークテリクス カスタマーサポートセンター https://arcteryx.jp
コロンビアスポーツウェアジャパン TEL:0120-193-803
シーピーカンパニー 渋谷店 TEL03-6434-1126
エル・エル・ビーン カスタマーサービスセンター TEL:0422-79-9131
マーガレット・ハウエル TEL:03-5785-6445
サードシップ info@marmot.jp