
コム デ ギャルソン・オムの2025年秋冬新作速報第3弾は、着こなしの主役になるアウター。パッチワークや製品染めなどおなじみの手法と、ヴィンテージのミリタリーやワークをオマージュしたデザインが男心をわしづかみ。
01. コム デ ギャルソン・オム|ノーカラージャケット

合皮のパッチワークが冴えるジャケット
スムース、シボ、スエードと、表情が異なる合皮をパッチワークしたジャケット。ノーカーラーやトリミングのディテールからミリタリーライナージャケットをオマージュしたことがわかる。本革に近い素材を選び、高級感のある仕上がりに。
ジグザグステッチを採用してアクセントにしている点も見逃せない。フロントはボタンとファスナーで2WAYの着方が楽しめる。肘部分は立体縫製で、合皮でもストレスなく着られるのはさすが。本革に比べて軽いので、春先まで長い期間着用できる。
02. コム デ ギャルソン・オム|デッキジャケット

U.S.ネイビーのヴィンテージをオマージュ
1940~1950年代のアメリカ海軍のデッキジャケットをサンプリングしたナイロンジャケット。裏面にコットンをボンディングして、生地にボリュームを出したオリジナルのナイロンツイルを使用している。袖のリブもヴィンテージ風で、マニアにも響く一着だ。
当時のデッキジャケットには2タイプのフロントがあるが、フックとファスナーを併用して防寒性を高めた後期型を取り入れた。またスタンドカラーのリブ襟をMA-1スタイルに、袖にもユーティリティポケットを配したハイブリッドなデザインが光る。
03. コム デ ギャルソン・オム|ナイロンツイルジャケット

フライトジャケットをテーラードに融合
前出のデッキジャケットと同じボンディング仕様のオジナルナイロンツイルを使用。フロントにワイヤータブなどが付く、U.S ARMY B-15Aモッドジャケットを、リブ襟でなくノッチドカラーに替え、テーラードジャケットに変換した。
B-15AモッドジャケットはMA-1の前身となるフライトジャケット。左袖のファスナーなしユーティリティポケットもリアルに再現した。袖口にはリブのインナーカフ、サイドにアジャスターがあしらわれ、機能的につくられている。
04. コム デ ギャルソン・オム|トラッカージャケット

ボックスシルエットが今っぽいGジャンデザイン
コットンのような風合いを持つナイロンスパンツイルを、製品染めして古着のような風合いに仕上げた3rd型のトラッカージャケット。部分的にトリプルチェーンステッチをあしらい、ドーナツボタンを使用してヴィンテージのディテールを取り入れている。
リアルな3rd型トラッカージャケットにはないたっぷりとした身幅にトレンド感のある短丈で、着回しもしやすい。同素材のペインターパンツとセットアップで着るのもアイデア。
05. コム デ ギャルソン・オム|スウィングトップ

製品染めでユーズド風に魅せるブルゾン
コム デ ギャルソン・オムではおなじみとなったポリエステル素材の製品染めアウター。圧力をかけて高温で繊維の結合を緩ませて染料を浸透させる「高圧染色」によって、古着のような味のある質感が生まれる。
フロントが比翼仕立てのミニマルなブルゾンは、裾がゴム入りのシャーリング使用。フロントを閉じてバルーン風のシルエットを楽しむもよし、オープンスタイルでカジュアルに着こなすもよし。
06. コム デ ギャルソン・オム|テーラードジャケット

古着のような風合いが魅力のテーラードジャケット
全体にシワの入ったポリエステル素材の製品染めジャケット。肩パッドのないアンコンスタイルで、オーバーサイズシルエットと、カジュアルにも取り入れやすいのがうれしい。「高圧染色」によって歪んだボタンが、シンプルなジャケットにニュアンスを添える。
パリッとしたスラックスを合わせてタイドアップ、タートルネックにホワイントジーンズでフレンチシックと、クリーンな着こなしにこなれ感を演出してくれる主役ジャケットだ。
コム デ ギャルソン
TEL:03-3486-7611