
マルケトリ技法のカードケースやブックホルダーなど革製品から銀座メゾンエルメスのノート、新作スニーカーまで。クラフトマンシップとエスプリに富んだエルメスの新作小物から、注目アイテムをお届け。
01. Card Case《Provence Oxer》


マルケトリ技法のモチーフ入りカードケース
エルメスが定番で展開するカードケースに、ユーモラスなモチーフがマルケトリ技法であしらわれた新作。マルケトリ細工はオブジェの装飾として使用される、日本でいうところの象嵌のような技法。さまざまなカットレザーのパーツを、手作業にて0.1ミリ単位で組み合わせていく精密な技術を必要とするテクニック。
馬術の伝統である障害物コースのコードを取り入れたモチーフに、4種類の革がピタッとペイントしたかのように嵌め込まれている。さまざまなきめのレザーと多様なカラーがシンプルなモチーフを引き立てる。このカードケースは中央に紙幣を入れることもできて実用性も高い。縦7×横10cm 札入れ1箇所、カードスロット2箇所。
02. Note《Ginza》


ピクセルアートが新鮮な銀座メゾンエルメスのノート
銀座メゾンエルメスの建物をピクセルアートで表現したような表紙が印象的な罫線入りのノート。メゾンを象徴する馬車や《H》の旗を持った騎手、力士の姿などが描かれユーモラスだ。背表紙には「TOKYO」の文字も。
メゾンブランドの中でもステーショナリー類に力を入れていることで周知のエルメス。サイズがマッチするレザーカバーのシリーズ、ノートパッド《EAジップ》トゥー・ゴーとセットで使うことも。A5サイズ/240ページ。縦20.5×横14×マチ2cm。
03. Book Holder《EA Zip》To Go


本を愛する人に教えたい革のブックホルダー
エルメスの手帳カバーとしておなじみの《EAジップ》ラインから着想を得た新しいブックホルダー。A5サイズの本が収納できるブックカバーにファスナーポケットと、長さを調整できるバンドリエールが付いている。
レザー1枚でつくられた本体部分はハンドメイドで縫製され、パーツが重なる部分はバータックステッチを採用(表面には出ない)。縁にはアスティカージュ(革の断面を美しく仕上げる加工)が施されエレガントなルックスに。罫線のない無地のノート《フォーブル》が付属する。縦22×横16×マチ4cm。
04. Carre《Please Hold The Line》


メモ描きのような線画から生まれたモチーフ
エルメスのカレのデザイナーを3代にわたって担当するディミトリ・リバルチェンコによる《Please Hold The Line》。電話を待つ間に偶然手もとにあったメモパッドにボールペンで無意識に描いた「H」のモチーフからアイデアが広がって生まれたというストーリーのデザイン。パリ第一号店のカスタマーサービスの電話番号や《エクスリブリス》(エルメスの蔵書印)などアイコニックなモチーフがオレンジとネイビーの線画でユーモラスに描かれている。
2025年のテーマ「ドローイング-描く-」を象徴するこのカレは、カシミア70%&シルク30%でとてもしなやか。100×100cmの大判だが、コンパクトに巻くことも可能で、さまざまな纏い方ができる。
05. Sneaker《Jet》


かぎ針編みメッシュアッパーが大人っぽいスニーカー
《ジェット》はレトロなランニングシューズに着想を得て、2024年に登場した新型スニーカー。アッパーのサイドにあしらわれたHのシグネチャー《バイアスH》のモチーフでおなじみだ。多彩なカラーや素材の組み合わせで展開され、今シーズンは夏気分のメッシュアッパーが登場した。
アッパーのメッシュはポリエステル製かぎ針編みニットを使用したテクニカルファブリック。「シェーヴル・ヴェロア」とのコンビネーションで、エルメスらしいルックスに。「H・アン・ビエ(Hがバイアスになったグラフィカルなパターン)」の薄いソールがスニーカーのトレンドにもマッチして、モダンな印象だ。メッシュでもテックによりすぎない、オーセンティックなムードが大人っぽい。
エルメスジャポン
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