ファッションの現場で働くおしゃれな大人たちが、私的愛用品をレビュー。スタイリストの豊島さんがリーバイス®の「555」を推す理由とは? その魅力と着こなし方について聞いた。
モードからストリートまで幅広いジャンルのメンズファッション誌をはじめ、ブランドのルックブックや広告などのスタイリングを手がける。定番品の影に隠れた知られざる名品やジャンルを超えたアイテムのリサーチ力は業界でも評判。
501でも550でもない。“ちょうどいい”がすべて
「ここ数年またデニムの気分が戻ってきていて、最近はこればかり穿いています。555は501ほどタイトじゃないし、550ほどルーズでもない。その“間”を絶妙に突いたモデルなんです。
シルエットはほぼストレート。テーパードが強すぎないから、脚に自然に落ちてくれる。細すぎず太すぎず、程よく品のあるところに落ち着く。最近のストレート回帰の流れにもマッチしていて、大人が無理なく取り入れられる一本だと思います」
選んだのはブラックデニム。最初からフェードの入った黒で、重たさが抜けているのもいいんですよね。ブラックのデニムって、コーディネートのバランスを整えてくれる名脇役なんです。
大人はジャストサイズが正解。きれいめにもカジュアルにも転べる
「昔は試着しないでサイズだけ見て買うこともあったんですけど、いまは自分にとっての適正サイズをしっかり選ぶようになりました。大人になって体型の癖も出てくるので、その人にとってのジャストを知ることが大事だなと。
デニムは本来どんな振り幅にも対応してくれるアイテムですが、555はその中でも整って見えるシルエットが秀逸。スラックスみたいにすっと見えるのに、コンサバになりすぎない。この絶妙さが、スタイリングの幅を広げてくれます」
「僕はオーバーサイズのトップスと合わせることが多いんですが、太めのデニムだと途端にやりすぎ感が出てしまう。でも555なら、トップスがオーバーでもバランス良くまとまる。レザーシューズにもスニーカーにも馴染むし、ジャケット合わせも自然。とにかく扱いやすい一本です」
直営店の“アタリ移植”裾上げには感動した
「直営店で裾上げをお願いしたときも驚きがあって。ふつうは裾を切るとアタリが消えてしまうんですが、元の裾を移植してアタリを残したまま仕上げてくれるんです。触ると少し厚みはありますが、見た目ではほぼわからないレベル。これはすごい技術だと思いました」
「リーバイス®には、実はオーダーサービスもあるんですよね。しかもパーツを選ぶのではなく完全なビスポーク。意外と知られていない取り組みもあって、ブランドとしての奥行きを感じます」
「555は、大人が“何も考えずに手に取れる”一本として本当に優秀。きれいめにもカジュアルにも振れるし、上品さとラフさのバランスがちょうどいい。僕自身、スタイリングでもよく使っていますし、これからも長く付き合っていくと思います」