2020.10.18

ニット人気No.1の秘密をデザイナーが語る。オーラリーの新作ニット6選

ニット専業ブランドなのではないかというほどさまざまなセーターを作っているオーラリー。新作の6型をもとに、その優しさの秘密を直撃。

岩井良太さんプロフィール画像
岩井良太さん
1983年生まれ。オーラリーデザイナー。以前勤めていたノリコイケでニット作りに目覚める。2015年にブランドをスタート。’19年3月よりパリコレに参加。

優しいセーターの探求は、糸作りから始まっている

「冬はほぼ毎日着ているくらいニットが大好きなんです。ニットのラインナップはかなり多くて、今シーズンだけで25型も作ってしまいました…大好きだからってちょっと多すぎましたね(笑)。毎シーズン、デザインは糸を作るところからスタート。その糸作りと染色へのこだわりが、“優しさ”の理由です。例えば右下のコットンウールカシミヤニットは、今季特にお気に入りの一枚。ウールもコットンも、原料を糸にする前に染めるトップ染めという染法で柔らかな質感と素朴な色味を引き出しています。さらに毛が均等に整えられた梳毛ではなく、不均等な紡毛で編み上げることも優しさの鍵。毛羽が少ない梳毛に比べ、紡毛は撚りが甘く、太く、ふっくらしていて包み込まれるような着心地に仕上がるんですよ。また、主張しすぎず着こなしに馴染む品のいい色こそ優しいと思うので、常にそんな色味を目指して作っています」


SUPER FINE WOOL RIB KNIT BIG P/O

ニット人気No.1の秘密をデザイナーが語の画像_1

定番品に初めて紡毛をブレンド

発売以来、人気のリブニットの原料を梳毛から紡毛に変更。紡毛の極細繊維を度詰めして編み立てたことで、張りと柔らかさを絶妙に両立した一枚が生まれた。¥42,000/オーラリー

SIZE 3,4,5
COLOR PINK,LIGHT BROWN,TOP CHARCOAL

COTTON WOOL CASHMERE KNIT P/O

ニット人気No.1の秘密をデザイナーが語の画像_2

原料から染めるから優しくなる

糸を作る前の原料の段階で染め上げ、紡毛引きしているのが、柔らかな質感と色味の理由。綿に極上のホワイトカシミヤと極細のラムウールをブレンドしている。¥32,000/オーラリー

SIZE 3,4,5
COLOR TOP BEIGE,TOP BORDEAUX,BLACK

SUPER FINE WOOL LIGHT RIB KNIT CARDIGAN

ニット人気No.1の秘密をデザイナーが語の画像_3

岩井さん愛用のカーディガン

最初のニットと同じ製法で作られたリブカーディガン。目は詰まっているのにふっくら柔らかい。「さらっとはおれる手軽さが好き。自分が着るのはこれが多そう(笑)」。¥46,000/オーラリー

SIZE 3,4,5
COLOR TOP BEIGE,TOP CHARCOAL

ALPACA WOOL SUPER LIGHT KNIT BIG P/O

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ループ糸と起毛糸を使用した新素材

2種の糸を使うことで、しっかりした編み地とふわふわの起毛感を併せ持つニットに。「モダンなイエローなので、上品なグレーやアイボリーと合わせるのがおすすめ」。¥34,000/オーラリー

SIZE 3,4,5
COLOR LIGHT YELLOW,TOP BEIGE,TOP CHARCOAL

BABY CASHMERE KNIT CARDIGAN

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オーラリー史上、最高の着心地

稀少なベビーカシミヤを使ったカーディガンが新登場。素材の柔らかさを引き出した極上の着心地。ブラックは繊維にダメージを与えないように低温でゆっくり染色。¥62,000/オーラリー

SIZE 3,4,5
COLOR NATURAL WHITE,NATURAL BROWN,BLACK

WOOL ALPACA FELT KNIT P/O

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複雑な工程で優しさを引き出す

アルパカとウールをブレンドして編み立てたニットを起毛させ、さらに縮絨。そうした珍しい工程を経ることで、フェルトのような優しい雰囲気に仕上がった。¥36,000/オーラリー

SIZE 3,4,5
COLOR MIX BLUE,MIX BLACK



Photos:Yoshio Kato(Still) 
Stylist:Takeshi Toyoshima
Illustration:Yoshifumi Takeda 
Text:Takako Nagai

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