2020.06.16

おしゃれな大人のパンツ支持率No.1! NEATのパンツはなぜ売れている?

しっかりと入ったツータックに、深めにたっぷりとられた股上。そして裾がぐっと絞られたワイドテーパード。アイコニックなシルエットでお馴染みのパンツブランド、NEATが「とにかく売れている」と聞く。そんなに? そしてそれは一体なぜ? その魅力をプロの証言から紐解く。

ドレスにもカジュアルにも自然とハマる懐の広さが魅力。若い世代の人に向けてはスラックスをNEATが再定義したような印象すらある! 小林徹さん(40歳/岐阜「EUREKA FACTORY HEIGHTS」オーナー)

世代を問わずとにかく売れてる。4万〜5万円もするようなパンツの動きじゃない!!! 吉岡寛人さん(37歳/神戸「NOMAD」店長)

どこか懐かしいデザインとシルエット。だけどはくと新鮮。“こんなパンツが欲しかった”ってお客さんの声に集約されている! 杉本覚さん(35歳/京都「LOFTMAN B.D.」バイヤー)

“パンツさえちゃんとしていればスタイルは成立する”というブランドコンセプトどおり! いつものコーディネートに取り入れるだけで今っぽい感じが出せますし、はいていて心地よい。そんな理想のパンツです。千葉英樹さん(41歳/札幌「MāW」店長・バイヤー)

おしゃれな大人のパンツ支持率No.1! の画像_1
(右)高品質のアイリッシュリネンを手がけるスペンスブライソン社の中で最も目の詰まったリネンを採用。形はノータックシルエット「トーニ」。¥38,000・(中右)ツイード感のある目の粗さが特徴のスコッチチェビオット生地を使っている。形は「ワイド」モデル。¥35,000・(中)今季の気分は淡いピンク。トリアセテート混で形態安定性も抜群のウールパンツに仕上げた。ベーシックな「テーパード」モデル。¥35,000・(中左)英バウアーローバック社の極上ウール&モヘア素材。独特な発色とモヘアの肌触りが今の時期に最適だ。’40年代のイギリス軍のオフィサートラウザーズをベースにした「ベルトレス」モデル。¥48,000・(左)手紡ぎ、手織りによる日本の技術が詰まった最高の素材を使用。唯一のノータックシルエット「トーニ」。¥48,000/NEAT(にしのや)

西野大士と金子恵治に聞く「なぜNEATは売れたのか?」

なんでこんなにワイドなのにシュッとして見える!?

金子 これまで僕も何百人のお客さんにすすめてきたけど、確かにNEATをはくと皆カッコよくなるんですよね。シルエットがビシッと出て身体にフィットする。

西野 ツータックでシルエットに余裕があるので、体型カバーになっているのかもしれません。脚の形、太さにかかわらずきれいに見えるパンツを作りたいなと思っていて。

金子 うん、ワイドシルエットだけど不思議とシュッとして見える。

西野 内側に向かって大きくたたんだインタックなので、はいたときに横ではなく前後に広がって正面からの印象が野暮ったくならないんです。

金子 この深いインタックがNEATらしさでありパンツの魅力なんだ。購入後に自分で裾上げをするのもパーソナル感があっていい。

西野 パンツってみんな自分の好みの丈があって、さらに体型や服のスタイルによって似合う丈も人それぞれ。その都度裾上げをすることで、はく人に合う一本になると思います。

金子 テーパードシルエットの場合は、はく人の身長によって裾幅のバランスが変わってしまいそうだけど…どれを見ても違和感はないよね。

西野 日本人の平均身長である170〜175㎝の人が九分丈ではいたときにかっこよく見える幅になるようデザインしているんです。

金子 だからNEATは、ベースはオーセンティックだけど新鮮に見えるのか。実は僕が最初見たときはNEATをどう位置づけていいかわからなくて。取り扱いを始めて数年間まったくよくわかってなかった(笑)。

西野 そうですよね…。でも、今では金子さんからアメリカ製の「NEAT USA」をつくるお話をいただき、今季は伊カルーゾ社に生産を依頼した「NEAT ITALY」まで発展させていただきました。

金子 今後もブランドの幅を広げることをやっていきたいよね。


Keiji Kanekoプロフィール画像
Keiji Kaneko
レショップのディレクター。アメリカの服飾、文化に造詣が深く、ブランドやアイテムがもつ背景や物語を読み取りバイイングを行う。各地のイベントではファンが集まる人気者。
Daishi Nishinoプロフィール画像
Daishi Nishino
NEATのデザイナー。また、さまざまなブランドのPRを務める「にしのや」を主宰する。ニューバランス愛好家としても知られ、スニーカーと裾丈のバランスには一家言あり。

にしのや TEL:03-6434-0983

Photos:Kanta Matsubayashi(Person) Yoshio Kato(Still)
Stylist:Masanori Takahashi
Interview&Text:Hisamoto Chikaraishi

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