JACKET : MARNI
T-SHIRT : MARNI
PANTS : MARNI



――そもそもなぜアートディレクターになろうと思ったんですか?
 実は、学生の頃はそういう職業があるって知らなかったんですよ。普通に広告会社に就職しようと思っていたんです。知り合いに「ひと晩で儲かる仕事がある」って紹介されて始めたのが、エディトリアルデザイン。でも聞いていたオイシイ話とは全然違った。だまされた(笑)。

――仕事着ではセットアップも多い?
 普段から楽なカッコが好きなんですが、女性ファッション誌の現場に顔を出すことも多いので、清潔感のあるセットアップもよく着ています。ただかっちりしたスーツは性に合わなくて。マルニのセットアップはほかにも何着か持っていて、ゆるい雰囲気が好きです。



――それにしてもすごい仕事場ですね。
 独立したときに、自分の事務所を構えてたくさんの社員を抱えて…っていうのが夢だった。ありがたいことに集英社からすぐお仕事をいただけたけど、仮にそれがなくても自分の名前で対等に仕事ができるように事務所はちゃんと構えたかった。物件の決め手ですか? 何だろう。景色かなあ…。港区に向かって開けてたら言うことないんだけど(笑)。


――UOMOの仕事はどうですか?
 編集部のみんなは、意外と頑固で大変だよね。誌面のレイアウト作業でも「えっ、それ無茶だろ」って思っても、個性を突き通してくる(笑)。でも若い子が自由に発想したことをなるべく自由に伸ばしてあげたいなって思います。



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――仕事の息抜きは?
 コーヒーを淹れること。クラウドファンディングで作られた、NY発ブランド、ゴートストーリーのIOTスマートコーヒーメーカー「ジーナ」のコーヒーマシンにハマってます。世界中の人がクラウド上で自分のレシピを公開していて、それを参考にして、自分も毎日記録をつけてあれこれ試してる。最近はエチオピアや中米などが主な産地のコーヒー豆「GEISHA」にハマっていて…。苦いコーヒーがダメなんです。酸っぱいのがいい。おやつは好き。甘党です。

――いま自由に好きな雑誌を何でもつくっていいと言われたら?
 ファッションにインテリアに…本当に自分の好きなものばかりが出ているライフスタイル誌かなあ。あとはとにかく釣り! オシャレなフィッシング誌って世界には多いのに日本にはマジでない。松方弘樹みたいにカジキを追いかけちゃう!なんてことをやってみたいなあ…。


Photos:Yuhki Yamamoto