鈴木大器さん
エンジニアド ガーメンツ デザイナー

 かちっとしたジャケットって実は持ってなくて、普段から自分で作ってる、裏地のないアンコンのものを着ています。シャツとジャケットの中間みたいな…いわゆるワークジャケットですね。
 ラフなジャケットのほうが普段着には楽だし、着やすいんですよ。中にTシャツやスウェットだって着られるし、逆にブレザー的なディテールもあるからBDシャツにタイをしたっておかしくない。僕は、タイドアップするときはニットタイが多いです。理由は…やっぱり楽だから(笑)。最近はループタイもしています。
 ジャケットをかっこよく着るための自分なりのルールはあります。まず、完璧に着ようとしないで、必ずどこかで抜くようにするということ。あとは振り切る潔さも大事かな。例えば僕は結構派手な装いも好きなんですけど、そのとき「恥ずかしいから、これくらいで抑えとくか」なんて躊躇するのはよくない。中途半端はダメ。振り切ったほうがかっこいいと思う。
 若い頃はクジャクみたいに毎日違う格好もしてましたが、今は、今日着ているようなネイビーのジャケットに、オリーブグリーンのパンツが僕の定番。オリーブ色も好きですが、ジャケットのうち半分以上がネイビー。なぜかって? それは僕の持ってるパンツのほとんどがオリーブグリーンだから(笑)。

2020年春夏のエンジニアド ガーメンツのロイタージャケット。名前のとおり、気兼ねなくさらっとはおれるのがいい。


PROFILE
1962年青森県生まれ。’89年に渡米して、NYのネペンテスアメリカを拠点に’99年にエンジニアド ガーメンツをスタート。


Photos:Kanta Matsubayashi
Illustration:Akira Sorimachi