今季、小澤さんのスタイルには’90年代のニュアンスが漂う。それは「変わりたい自分と変わりたくない自分の交錯点」でもあるようだ。

「ファッションの感性はどうしても若い頃に培われたベースの上に成り立つもの。その点、最近はサカイのように’90年代のノスタルジーを感じるものが多くて見つけると単純にうれしい。けれど、いい大人があの頃のスタイルをそのまま再現するわけにもいかないですし…コモリやジル サンダーのように上品さに頼りながら楽しみたい。さらに今季のプラスワンを挙げるなら、インディアンジュエリーの収まりがいい。アクセサリーではなく“ジュエリー”という重さが、軽くなる夏の着こなしにも年齢にもマッチしてるかも…」


1.STUDIO NICHOLSONの開襟シャツ

「40代が開襟シャツを着るなら、こんなパリッと張りのあるコットン素材がよさそうです」

2.JIL SANDERのショーツ

「ブラックに近いネイビーがシックな印象。このショーツなら大人でも積極的にはけそうです」

3.HURLEYのサンダル

ナイキフリーのソールを採用したビーサン。「気がきいたデザインと歩きやすさがいい」

4.COMME des GARÇONS SHIRTの無地Tシャツ

「身幅の広すぎない品のよさ、丈夫なバインダーネック、適度な価格…僕の定番Tです」

5.sacai × NIKEのコラボスニーカーLDWAFFLE

’70年代のランニングシューズ“DAYBREAK”と“LDV”が融合したハイブリッドなモデル。

6.COMOLIのウールTシャツ

「若かりし頃に着倒したGAPのポケT感覚だけど、ヨレないウール素材で大人に最適」

7.Supremeのイージージーンズ

あえてアメリカのマスプロダクト感を再現したような、いなたいデザインが’90sムード。

8.sacaiのバッグ

「青春時代、実際にマンハッタンレコードのショップ袋を提げてた僕らには刺さりますね」

9.Columbia×JOURNAL STANDARDのフィッシングシャツ

「’90年代のヒップホップカルチャーの中で人気だったフィッシングシャツが今、気分」

10.ナバホ族のインディアンジュエリー

ナバホ族の巨匠、オーヴィル・ツィニーのもの。「モードでプレーンなデザインがいい」


小澤匡行さん/エディター
編集者・ライター。ファッション系メディアを中心に、雑誌やカタログ制作で活躍。著書に『東京スニーカー史』(立東舎)。本誌で「教えて! 東京スニーカー氏」連載中。


Photos:Kanta Matsubayashi
Text:Takako Nagai