大人プレッピーを着こなせ!


ゲストデザイナーにジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)を起用した「UNIQLO(ユニクロ)」恒例のコラボ特別コレクション「UNIQLO AND JW ANDERSON(ユニクロ アンド JW アンダーソン)」が、今秋冬も11月3日(金・祝)に発売される。


それに先んじて、UOMO本誌でも活躍するモデル・俳優の若林拓也がプレスルームを訪問。アンダーソンが2023年秋冬に掲げたテーマは、「Heritage ahead. 英国伝統のモチーフを今の日常着に」だ。





若林:和訳は「伝統、その先へ」かな?


さすが、米国・カリフォルニア生まれの若林拓也。紋章のブロックが置かれたプレスルームにはコラボアイテムが勢揃い。ツイストを効かせたヴィンテージの英国学生スタイルが、キャンパスを飛び出してストリートの日常着にアップデートされていた。









①ストライプチャンキーストール


¥1,990




アンダーソンがクリエイションの拠点とする英国のプレッピースタイルを大人男子目線で大予習。


最初のピックアップは、私服に絡めて若林が巻いている「ストライプチャンキーストール」だ。秋冬ムードを一発で印象付けられるストールの隅には「JWA」のワンポイントロゴがさりげなく刺繍されていた。リーズナブルなので迷わずに即購入しておこう。









②テーラードジャケット


¥9,990



若林:大人はやはり基本が大事!


プレッピーの王道は紺ブレから。前春夏の本コラボでも人気だったクラシカルな2つボタンの「テーラードジャケット」の素材が秋冬仕様にモデルチェンジ。短めの着丈とパッチポケットで、オーセンティックなネイビーブレザーをカジュアルに提案している。





紺ブレのディテールをチェック。ブラックに近いダークトーンのネービーが大人好み。


ちょっとした遊び心として見返しに波型のステッチが施され、裏地には「JWA」のネーム入り。フロントと袖口のボタンまでロゴが刻印されたオリジナルだ。表地がポリエステル65%・レーヨン35%の混紡。裏地はポリエステル100%の素材構成になる。


若林:大人プレッピーのメインはこの紺ブレ。インナーとパンツまで選んでみます。




ネイビーの「テーラードジャケット」を軸に若林が選んだアイテムは、これまたプレッピーの王道であるオーセンティックなチノパンツとノスタルジックなチェック柄のネルシャツ。フレッシュな若者ではなく、大人男子が着こなしを一歩間違うと、時代遅れのアウト・オブ・ファッションになってしまう怖い組み合わせでもある。


本コラボ「ユニクロ アンド JW アンダーソン」のサイズ展開は最小がXS、最大がXXL(XSとXL・XXLサイズはオンライン限定)まで。サンプルはすべてLサイズ、若林の体格は身長180cmの細身体型になる。









③フランネルチェックシャツ


¥2,990




アイテムの詳細を記しておく。


端境期の羽織りものとしても重宝しそうな「フランネルチェックシャツ」はコットン100%のフランネルを使用し、トレンドにマッチしたリラックスフィット。カラーは「ブラック」になるが、その地の色にイエローとホワイトを組み合わせた新鮮なカラーリングだ。


チェック柄のデザイン違いとなる手前の「ネイビー」と、その奥にある、手持ちしたシャツの他色である「ブルー」も捨て難い。懐かしさがこみ上げる絶妙なチェック柄は本コラボのオリジナルなのだ。









④ワイドフィットチノ


¥4,990




若林:チノパンのカラーをどっちにするか悩みます。たぶん明日は違う選択をしてそう…。


手持ちした「ベージュ」と悩み中の「ナチュラル」、そして「ブラック」を加えた3色展開の「ワイドフィットチノ」。コットン100%で股上深めのノータック、シルエットはワイドストレートだ。サイズは70cmから91cm(70・88・91はオンライン限定)までの展開。









⑤ヒートテックデオドラントソックス


¥590(単品)




せっかくなので、ソックスまでトータルコーディネート。愛らしい絵柄が施された「ヒートテックデオドラントソックス」は、文字通り「ヒートテック」と「デオドラント機能」が盛り込まれた秀逸ソックスだ。2点で990円、3点目以降は1点につき495円になる。



若林:では、試着室に行ってきます。


ちなみに、「ヒツジ、リス、フクロウ、カタツムリなどの動物モチーフを取り入れた背景には、イギリスでのロードトリップというアイデアがありました」と、アンダーソンはユニクロ公式インタビューで語っている。





目的地すらおぼろげなまま、仲間たちとクルマに乗って数百、数千キロをひた走るノマドな旅。今秋冬のコレクション全体のムードがよくわかるだろう。


若林:学生時代を思い出しました。ファッションを楽しむときくらいは、あの頃の気分のままで。




1ルックめのトータルコーディネート。


「ワイドフィットチノ」はホワイトに近い「ナチュラル」を選んでも正解だ。若林のジャストサイズのウエストは30インチ(約76cm)だが、2サイズ大きめの「82cm」を試着。ネルシャツの裾はパンツアウトし、ベルトでウエストを絞ったラフスタイルを紺ブレが締める。





続いて上半身にフォーカス。「ストライプチャンキーストール」の柄と「フランネルチェックシャツ」のカラーリングはほぼ同一。プレッピーカジュアルに盛り込んだ細かなウィットが、「大人のユニクロ」の証だ。


若林:ジャケット、チノパンツ、ネルシャツ、ストールの4点セット買いで19,960円(税込)。2万円を切るとは驚きです。賢い買い物だと思います!









⑥テーラードジャケット(ウールブレンド)


¥9,990



2023年秋冬を象徴する紺ブレは1型・1色展開だが、ウールブレンドのバリエーションも同価格で1型用意されている。「テーラードジャケット(ウールブレンド)」は手持ちの「ダークグレー」とラックに掛かった「ダークブラウン」の2色展開。まるでユーズドのような渋味があるツイードジャケットが新品で買えるのだ。





若林:大人っぽい同窓会スタイルかな?


迷った結果、チノパンとの相性を考慮して「ダークブラウン」を試着。ポリエステル67%・ウール33%の混紡で仕立てたリーズナブルなカジュアルツイードで、紺ブレを合わせた大人プレッピーの印象がガラッと変わった。英国紳士然としたジャケットバリエーションをヴィンテージライクなヘリンボーン柄で楽しもう。




メタルボタンではなく通常のレギュラーボタンであるほかは、パッチポケットやシルエットなど紺ブレと同一。ジャケットの着丈はパンツアウトしたシャツの裾と完璧なバランスだが、これは同じ「ユニクロ アンド JW アンダーソン」で合わせるがこその強みだ。


若林も大満足の2ルックめのトータルコーディネートが完成。小物もチョイスしてみよう。









⑦トートバッグ


¥2,990




スクールデイズを想起させる100%コットンキャンバス素材の縦型「トートバッグ」。ブラウンとコンビカラーの「ナチュラル」のほか、ブラックとコンビの「ブルー」、単色の「ブラック」の3色展開。マチも13cm以上あり自立するほどにしっかりしている。


若林:ハンドルが肩掛けしやすい長さで、手持ちしてもバッグの底が地面に付かない。個人的に重要なポイントもクリアしています。









⑧トレンチコート


¥12,900



今秋冬のラインナップの中で、アンダーソンの自信作であるという「トレンチコート」はブラウンベースのコ-ディネートと相性抜群。伝統的な格子柄が施されたコットンツイル100%を使用し、オーバーサイズの提案でモダンなテイストを加えた。ウエストベルトが付いており、絞るとよりクラシックな着こなしになる。


「ベージュ」のほか、単色の「ブラック」がある。スーツの上に羽織る通勤着としても活用度大。





若林:試着してびっくり。ボデイ部分の裏地がキルティング仕様で見た目以上に暖かいです。


コートの表面からキルティングのボリュームが伺えるソフトなルックス。大きめの襟から肩にかけて流れるラグランスリーブが美しい。ネルシャツとチノパンとのミニマルコーディネートは一見無造作だが、堅苦しさや生真面目なルールから自然と距離が置かれ、旬のオフバランスに着地している。これぞ、アンダーソンの提案である「英国伝統のクラシカルな要素をモダンに解釈」したシルエットバランスの完成形なのだ。




前編のラストカット。


クラシカルな襟はボタンで留めるとスタンドカラーになる。丸みを帯びたラグランスリーブとゆったりとしたチノパンツのシルエットが形作る柔和なフォルムが、スタンドカラーを中心により際立つ。若林のように、下のボタンを外してAラインで着用しても面白い。









オマケの1枚。後編の「ユニクロ アンド JW アンダーソン」試着ルポではデニムとスフレヤーンニットなどの大人カジュアルを試着する。ただ問題が…。


若林:インディゴブルーとブラックウオッシュ、どっちも好みで決められません。


試着ルポ後編は、コラボ発売日の11月3日(金・祝)直前に公開予定。乞うご期待!





UNIQLO and JW ANDERSON 2023年秋冬
発売日:2023年11月3日(金・祝)
テーマ:Heritage ahead. ー英国伝統のモチーフを今の日常着にー
UNIQLO and JW ANDERSON

Photos: Takahiro Michinaka
Model: Takuya Wakabayashi
Text: Takafumi Hojoh