2018.12.14

ストリート×アウトドアの先駆! コレクターが語る90年代「ザ・ノース・フェイス」の魅力とは?

ストリートカルチャーとの親和性を物語る’90sアウトドアウェア。中でも当時、特に人気を集めたザ・ノース・フェイスに魅せられた大橋高歩さんの膨大なコレクションを見よ!

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大橋高歩さん(the Apartment オーナー) NYのストリート生まれのコアカルチャーとリンクしたファッションを提案するセレクトショップを、吉祥寺にて運営。 収集暦:20年 総アイテム数:500着 目覚めたきっかけ:好きになったきっかけは色。代表色であるイエロー×ブラックのコンビ色に魅せられて。
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今や当たり前となった、街着としてアウトドアウェアを着るスタイル。発端は1990年初頭のニューヨークにあり。この街でストリートから成り上がった若者たちにとっては、ハイスペックなアウトドアウェアが一種のステータスシンボルであり、特に人気を集めたのがザ・ノース・フェイスだった。そんなカルチャー的な背景とこの時代ならではの高機能のアイテムに魅せられた大橋さんは、20年かけて500点以上のアイテムを収集した。
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バックカントリーシリーズのジャケット。「過酷な環境で冒険する人たちのために、本気で服作りをしているところ」がツボ。


「僕がコレクションするのは’90年代のアイテムが中心です。この時代のノース・フェイスの魅力は、一つのモデルに対してこれでもかというほど機能や新素材を盛り込んでいて、信じられないぐらい贅沢な作りをしているところ。そんな高スペックを携えながら、アウトドアにはむしろ不向きなのではと思うほど色使いがポップなのもぐっときますね」。

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ヘリで山頂へ降りスキーを楽しむ人向けに作られた“HELI”シリーズはバッグを兼ねたベストも開発。


「1985年からブランドロゴが表に刺繡されるようになったのもストリートで火がついた理由。なにせNYのラッパーやギャングたちは着ているブランドを誇示するのが好きですからね。そんなストーリーを含め、この時代のアイテムは僕の中でストリートとアウトドアを密接に結びつけた記念碑的アーカイブなんです」。


Photos:Naoki Seo
Interview&Text:Yuichi Samejima
Movie Edit:Hiroki Honma

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