2023.04.29

【八ヶ岳&淡路島】おしゃれな大人がわざわざ訪れたい「ポツンと一軒店」

八ヶ岳の麓に登山愛好家たちがこぞって立ち寄る小さなショップがあるという。一方、淡路島の沿岸部にはニートのデザイナー西野大士さんの思いの詰まったショップが建設中。自然の中にポツンと建てられた魅力的なお店を訪ねて山と海へ。

【八ヶ岳&淡路島】おしゃれな大人がわざわの画像_1

こんなところに!? ポツンと一軒店。

八ヶ岳 Yatsugatake

HIKE

八ヶ岳
山好きな男二人が八ヶ岳の麓で営む一軒店。ギアからウェアまで国内外問わず新鋭ブランドを積極的に扱う。
MONTURAのハイキングブーツ

MONTURAのハイキングブーツ

抜群のフィットで超軽量の“YARU TEKNO GTX”は濡れた路面と乾いた路面の両方で快適なソールを採用。スラックスにさらりと合わせるのもアリ。¥35,200

tilakのシェルアノラック

tilakのシェルアノラック

純チェコ産のティラックはVentile®を使用した自然な風合いが魅力。撥水・透湿・防風などの機能を備え、大げさすぎず東京でも重宝すること間違いなし。¥71,500

BLUE ICEのバックパック

BLUE ICEのバックパック

フランス発、ブルーアイスの“SQUIRREL”。ひと目でオーバースペックなぐらいが街着のアクセントとして映える。黒に赤を効かせた配色がクール。¥14,080


小池岳さん(右) 杵川希さん(左)
八ヶ岳 地図 HIKE

小池岳さん(右)「日常着としても優秀な登山服ですが、山を登るための本格的な装備も相談してください」。杵川希さん(左)「山を登ると深い話になりがちで…この店を一緒に始めようと話し合ったのも登山中でした」。左は、ハイクオリジナルで製作している八ヶ岳の地図。グッドデザイン。¥1,980


ガチな登山家ほど おしゃれなものである。

八ヶ岳 HIKE 店内

 広く抜けた農道を気持ちよくドライブしていると突然現れた、ほっこりする白い外観の建物。しかし見た目に反して、品揃えはとがっている印象。イタリアのアルパインブランド・モンチュラをはじめ、国産アウトドアブランドのティートンブロスやアクシーズクイン・エレメンツ、モンブラン山麓で登山家チームを抱えるブルーアイス…と東京ではなかなか見かけないブランドばかりが勢揃い。特に面白いのは客が持ち込むユーズドコーナー。カラフルな昔のアークテリクスに年代もののモンベル、古きよきマウンテンハードウェアなどが並び、思わず掘り起こしたくなる。店主曰く「本気の登山服でも機能だけでなくファッション目線を忘れません。かっこいいウェアを着ている人ほど山を楽しめている。山道ですれ違うとき、目を凝らして見てみると『キレイなフォルム…やっぱり立体裁断のモンチュラか』と納得したり(笑)」。そう話す店主自身もシェルやマウンテンブーツの着こなしが街でもマネしたいほど洗練されている。プロご用達かつ文化系アウトドアウェアLOVERの玄関口にもなってくれる懐の深さに魅せられて、登山欲が急上昇している。


八ヶ岳 HIKE ショップ外観
長野県諏訪郡原村上里17980 TEL:0266-78-3888 営業時間:10時~18時 定休日:水曜 インスタグラム@hikeyatsugatake

淡路島 Awajishima

N&N STORE

淡路島 風景
西野さんの祖母の家があった場所に建設中。ここでしか買えないアイテムも多数展開。7月18日オープン予定。
N&N STOREのビーチバッグ

N&N STOREのビーチバッグ

フランスの蚤の市で見つけたショッピングバッグがモチーフ。ポリプロピレン素材に、ニート「BEACH」シリーズのロゴパッチ付き。淡路島限定。価格未定。

NEAT HOUSEのパターンオーダースーツ

NEAT HOUSEのパターンオーダースーツ

高密度の高級ウール地の柄は千鳥格子と思いきや、よく見ると淡路島の地形をかたどった模様が並ぶ。西野さんの遊び心が炸裂した一着。淡路島限定。価格未定。

N&N STOREのタオル

N&N STOREのタオル

ビーチで砂が絡まりにくく、ふっくらした肌触りが最高のショップオリジナルタオル。色は海に映えるホワイトのみ。3サイズ展開。淡路島限定。価格未定。

NEAT HOUSEとN&N STOREのキャップ

NEAT HOUSEとN&N STOREのキャップ

ニートハウスのフォーティセブン製「ご当地キャップ」は淡路島の地形とショップロゴの刺繡がスタンバイ。地元愛あふれる逸品。淡路島限定。価格未定。


N&N STORE イメージ
「構想から3年、紆余曲折ありましたがようやくこの夏、お披露目できます。天井が高く、お客さんが寛げるつくりにこだわりました。一見、島内には似つかわしくないスクエアでモダンな外観ですが、壁に黒い木材を使用するなど景観に馴染むようにしています」(西野)

都市で着たい服を島で 調達するって楽しい。

 神戸の繁華街から車で1時間と、意外と近い淡路島。そこはニートのデザイナーで、にしのやを主宰する西野大士さんの故郷。取材時はようやく施工が開始されたタイミングで、ひと足早く念願だった地元のショップにかける思いを聞いた。
「淡路島は家族向けのテーマパークがあり、きれいなビーチがあり、もちろん海鮮のうまい名店も多く、関西随一のリゾートです。ただ洋服のお店がほぼありません。以前から、東京と関西の両方でファッションの仕事をした経験がある自分だからこそつくれるお店があるんじゃないかと考えていました。『島だからこんな感じ』という特別なセレクト感覚はありません。上質なドレスウェアもシャレのきいた雑貨も並列して取り扱う予定です。地元に帰るのではなく、これまでどおり僕自身は東京をベースにしながら、その延長線上でお店づくりをしていくことでこれまでにない地方のショップにできたらと思っています」。お店の脇道を10秒歩けば海という立地。ここで夏服やビーチグッズを調達した後はどこで遊んで何を食べるか…夏の旅の妄想が膨らむ。


ニートのデザイナー西野大士さん

7月18日オープン予定!
兵庫県淡路市佐野1555-8
TEL:未定 
定休日:未定
お問い合わせ/にしのや TEL:03-6434-0983



HIKE
Photos:Mitsuo Kijima Text:Takako Nagai

N&N STORE
Photos:Daishi Nishino Yoshio Kato(Still) 
Text:Takako Nagai

RECOMMENDED