松岡 歩さん/三越伊勢丹 紳士担当

松岡 歩さん/三越伊勢丹 紳士担当

イセタンメンズのメディアプランニングを担当。ジャンル不問のファッション探求者。

増田晋作さん/UNITED ARROWSバイヤー

増田晋作さん/UNITED ARROWSバイヤー

トラッドからアヴァンギャルドまで精通。東京ファッションアワードの審査員も務める。

古明地拓朗さん/フリーランスPR

古明地拓朗さん/フリーランスPR

レショップのプレスを経て独立。時代の一歩先と物の本質を見抜く目に定評あり。


ディレクター、プレス、プランナーは
今季のビッグトレンドをこう見てる!

ファッションの最前線を見つめ続ける3人のプロが導き出した2023年春夏のトレンドをヒントに、これから必要な服、着たい服を考えよう。

ワークじゃないデニムが面白い!

アンスクリアのGジャン

Gジャンをリメイクしてライダースジャケットにアレンジ。胸ポケットのフラップを切り落としたようなディテールやボタンホールを残したデザインがユニーク。¥53,900/アンスクリア(ビショップ)


クーキーズーのGジャン

キッズ向けにデザインされたGジャンをそのままスケールアップして大人用にアレンジ。オーセンティックさと個性を新しい発想で融合させた一着。¥46,200/クーキーズー

グラフペーパーのデニム

このフェード感が今季の気分。太めだがストンと落ちるシルエットでルーズな印象を与えないところもいい。¥35,200/グラフペーパー



サカイはノーカラーのデニムロングコートを提案。

sacai

サカイはノーカラーのデニムロングコートを提案。適度な色落ち感やステッチのリアルなあたりが絶妙。

ヴィンテージスタイルを打ち出したケンゾー。

KENZO

ヴィンテージスタイルを打ち出したケンゾー。


上下セットアップでスタイリングしたプラダ。

PRADA

上下セットアップでスタイリングしたプラダ。

フェンディは切り替えのポケットでデニムパンツをモダンにアレンジ。

FENDI

フェンディは切り替えのポケットでデニムパンツをモダンにアレンジ。


松岡 今季はデニムが本当に面白いと思います。ヴィンテージ風のものからキレイめなものまで種類も多い。スタイリング的にはグランジやサーフカルチャーのムードを取り入れつつも、そこに少しドレスの要素をミックスしているのが特徴。ワークに振らないデニムが多かったと思います。

古明地 ランウェイでもデニムを使ったルックが多かったですよね。色はリジッドではなくフェード系が主流。それをどう品よく着こなせるかが課題だと思います。

増田 プラダやジバンシィが提案していたデニム・オン・デニム、俗にいう 「カナディアンタキシード」 も個人的には気になりました。ただ、古明地さんが言うとおり、それをどう品よく着こなせるかがポイントになりますね。

古明地 ジーンズって簡単なようで実は難しいんですよね。もともとは簡単だったはずなんですけど、ドレスパンツのトレンドが長かったせいもあって最初は少し苦労しそうです。

松岡 となると大事なのはアイテム選び。トラッドな魅力は損なわないようにしながらも、適度にデザイン性を備えたものを選ばないと。

増田 例えばクーキーズー。オーセンティックな要素がありつつ、ディテールが大ぶりで遊びもきいている。今の気分にすごくフィットすると思います。

古明地 僕の周りではヴィンテージのジーンズやカバーオールを探している人が増えています。

松岡 ケンゾーもヴィンテージにインスパイアされたコレクションでしたよね。

増田 上品なシャツと合わせたり、ドレッシーな靴と合わせたりして、大人っぽくまとめるのが攻略の秘訣ですね。



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Photos:Kanta Matsubayashi Mai Shinya(Portrait) 
Stylist:Takeshi Toyoshima
Composition&Text:Jun Namekata[The VOICE]