01:ジュゲムのCPOダウンジャケット


平山洋次さん/HEMT PR代表
1977年生まれ。セレクトショッププレスを経て、国内外の気鋭ブランドを多く取り扱うプレスオフィス「HEMT PR」を設立。プロモーションのみならず、カタログやWEBサイトの製作でも手腕を発揮。


「ダウンは好きで、いわゆる名品と呼ばれる厚手の本格ダウンを着ていた時期もあるのですが、かぶり率も高く数年経つと飽きてしまって。そんな経験を経て今愛用しているのが、デイリーに映えるデザイン力と機能を両立したジャパニーズブランド『ジュゲム』のCPOダウン。まずパターンが秀逸で普通のシャツ感覚でコーディネートに取り入れやすいうえ、アメリカのアライドフェザー&ダウン社の1000フィルパワーダウン100%で、薄くて軽いのに暖かい! リラックス感のあるシルエットなので、中に着込めるのもいいんですよね。さらに外側は撥水、内側は静電気防止加工つきと至れり尽くせり。このクオリティで税込3万円以内なんて考えられません」


「胸元のワークっぽいフラップポケットに加え、高めの位置に隠しポケットがついているのも気に入っています。サイドと内側にも大きくて深めのポケットがあって、アクティブに動きたい日にもうってつけなんです。休日のちょっとした外出なら手ぶらも余裕ですね。ジップ式のサイドスリットも何気に便利。こんなふうに斜めがけショルダーの中身をスッと取り出せますし、座った時ももたつかない。考えられたディテールが、所作までスマートに見せてくれます」



02:アルタスのダウンジャケット


西野大士さん/NEAT デザイナー、にしのや 代表
ブルックスブラザーズやアヤメのプレスを経て、2015年に日本のパンツ専業ブランド「ニート」を始動。2017年にプレスオフィス「にしのや」を設立、現在に至る。


「ここ数年、世の中もダウンブームなので、よりファッショナブルに着られる提案をしたいと思っています。これまで持っていたベーシックな黒やグレーから一歩進み、少し違うニュアンスを取り入れるべく、今年はベージュを選びました。アルタスは、知る人ぞ知るカナダのアウトドアブランド。まだ日本であまり浸透していないブランドですが、だからこそ、あえてロゴが目立つ胸元にあるのがお気に入り。『どこのダウンですか?』と、コミュニケーションのきっかけにもなります」


「ダウンは短丈を着たいため、裾のドローコードを絞って丈を調節できるのも嬉しいです。ただ、一歩間違えると野暮ったくなるから、縦にスッキリ見えるように意識しています。今日はダウンの下に長めのシャツを着て、大胆にのぞかせてみました。他にも長めのカラーニットなどを合わせることで、洗練された雰囲気を出すのもアリです」


「何年も着たいので、選ぶ時はダウンがしっかり詰まっている感じを重視しています。これもダウンがパンパンに詰まっているので、頼もしい冬の相棒になってくれそうです。アルタスはプロの登山家向けの製品も手がけ、機能性も抜群。保温性はもちろん、軽さも申し分ありません。僕は車移動が多いから、持ち運びやすさも重視したい。1日中ずっと着るというよりは、車に積んで寒くなったら羽織るアウターとして役立ちそうです」



03:カルのダウンベスト


佐藤佑樹さん/Cale デザイナー
新進気鋭ブランド「カル」のデザイナー。ファッションのみならず、アートや音楽にも精通している。ギャラリーディレクターとしても活動中。


「表地に100%カシミヤを使用したリッチな一着。品のいいミニマルなデザインで、素材の贅沢さを堪能できるものが欲しくて……今季のコレクションで自分で作ってしまいました。肌に直接当たり、人目に触れるからこそ上質さにこだわりました。アウトドアな印象のダウンベストではなく、オーセンティックなデザインも特徴。キルティングを無くし、ボリュームは残しつつ着丈をコンパクトにするなど、ミニマルで洗練された印象になるように配慮」


「カシミヤの魅力はなんといっても優しい肌触り。スナップボタンを全て閉めた時に首元がふんわり包み込まれ、ノンストレスで着られます。逆に、スナップボタンを2つだけ開けて襟のレイヤードを楽しむのもアリ。スタイリングにアクセントが欲しい時は、防寒ではなくファッション性の目的でストールをプラスすることもありますが、薄手のトップスにこのベストを重ねるだけでも。十分に暖かいんですよ」


「4種のカシミヤ綿を織り交ぜ糸撚りしたことで温もりあるブラウンに。風合いのある生地にシルバーのスナップボタンの輝きをプラスし、ほっこりし過ぎないモダンな印象を目指しました。今日はインナーもカシミヤニットで至福のリラックススタイルを楽しんでいます」



04:ラルフローレンのダウンジャケット

猪野正哉さん/焚き火マイスター
雑誌のモデルやライターを経て、2015年、千葉の実家の雑木林を自ら整備してプライベートな焚き火サイト「たき火ヴィレッジ〈いの〉」を開設。現在は焚き火マイスター、日本焚き火協会会長、アウトドアプランナーとして活躍。


「実はこの古着のダウンは20年前に購入したもの。ラルフ ローレンのダウンというのが珍しく、ベージュも使いやすそうだなと手に入れたものの、当時の僕には、なんだかおじさんくさくて。しばらくの間、クローゼットに眠らせていました。最近になり引っ張り出して着てみたところ年相応になったのか、すごくしっくりきたんです。アウトドアな仕事だと、汚れを気にして黒を選ぶ方も多いと思いますが“洋服は汚れてなんぼ”。着たい色が制限されるのが嫌なので、いつも気にせずベージュや白なども着ています。焚き火を扱っていると、火の粉が飛んで穴が開くことも多々あるけれど、それも味だと思えば気になりません」


「このダウンを着るときは、いつもワントーンでまとめて全身に統一感を出すことが多め。裾はリブ仕様なので風を通しにくく防寒性も高いんです。あともともとが使用感のある古着なので、多少雑に扱っても、心苦しくないのがいいですね。ずっと欲しいと思っているのはレザー素材のダウン。燃えにくいので、まさに焚き火とともに過ごす僕の仕事にぴったり。レザーのダウンにレザーのパンツを合わせた着こなしなんて最強じゃないですか。いつの日か、このスタイルで仕事をするのが目標ですね」




Lead text:Tetsu Takasuka