01:ステューシーのダウンジャケット


豊島 猛さん/スタイリスト
1983年生まれ。甲斐弘之氏に師事した後、2009年に独立。モードからストリートまで幅広いジャンルのメンズファッション誌をはじめ、ブランドカタログや広告のスタイリングも手がける。現在、アシスタント募集中。


「もともとステューシーは好きで定期的にチェックしているのですが、去年の冬、たまたまドーバー ストリート マーケットでこのジャケットを見つけて。まず惹かれたのが、マットなリップストップ生地と立ち襟がカジュアルすぎなくて、まるでダック地のブルゾンのような感覚で着られるところ。よく『古着?』って聞かれる、着込んだような質感も好きで。サイズはほんの少しゆとりのあるMを。以前は、どんな着方をしてもある程度サマになるLやXLサイズを選ぶことがほとんどだったのですが、体に合ったサイズ感をバランスよく着るのが一番おしゃれだと思うようになってきて。デニムも少しワイドだけどテーバードしたタイプを合わせて、“ちょいゆるジャスト”くらいが理想です」


「ダウン自体スポーティーなものだから、大人っぽさがほしい。だから、フードなしでロゴも胸元じゃなくて袖口にさりげなく、っていうのもドンピシャでした。今日はギャルソンのシャツとクロケットのスエードローファーを合わせたのですが、きれいめなコートを着てもいいスタイルを、あえてダウンでちょっとハズすぐらいが気分。これをダウン専業ブランドとかでやると王道すぎてコンサバになるんですけど、ストリートブランドのステューシーでやるのが39歳の今の自分にはちょうどいいのかなって」



02:カリマーのダウンコート


西又潤一さん/スタイリスト
UOMO 本誌、ウェブともに多数の企画のスタイリングを担当。私服も仕事もクリーンでミニマルなスタイリングが持ち味で、雑誌・カタログ・広告と幅広く活躍中。


「撮影の仕事では、極寒の地や雪山まで行くことも。ここぞという時のための最強ダウンを探していたところ、カリマーのダウンコートに出会いました。ダウンとフェザーがしっかり詰まっていてかなり肉厚。ジャケットではなく、ロング丈のダウンコートというのが頼りになります。実際に冬の長野の仕事ではひとり勝ちでしたね(笑)。過酷な寒さを乗り切れるスペックながら、見た目にはソリッドにデザインされているのも素晴らしい。ダウンパックのステッチを外に出さないつるりとした表地に、シルバーのジップが映えてモダンです。今日は古着のリーのデニムに合わせてモッズコートの延長くらいのラフな感覚で着ました。蛍光カラーのキャップやグローブを合わせて可愛げあるスタイルにするのもアリですね」


「首まわりにもたっぷりダウンが入り、フードの立ち上がりの良さが特徴。マフラーは必要ないほど安心できます。撮影時のロケバスには“ロケジャン”と呼ばれるダウンコートが積まれているものですが、この一枚を入手して以来、頼ったことはありません。個人的にはこれがもっともシャレているロケジャンなので。全てのポケットの裏地がフリース素材。フロントのスリットポケットはハンドウォーマーになるし、内側のジップポケットからちょっとした小物を取り出す時も冷たくない。細やかな気配りが嬉しいですね」



03:アンフィーロのダウンブルゾン


宮本哲明さん/MIYAMOTO SPICE 代表
ファッション、インテリアなど様々なジャンルの商品を取り扱うMIYAMOTO SPICEにてPRからディレクターまで務める傍ら、スパイス料理の修行にも励んでいる。


「ジャンルにとらわれずに多様な要素をミックスさせるのが、僕のスタイリングのテーマ。だからダウンアウターは、上質なレザーからラフなスウェットまで、どんな素材やテイストにも寄り添ってくれる一枚が理想でした。アンフィーロの新作はキルトステッチの入っていないミニマルなデザインと、マットな質感が幅広い素材とよく馴染む。丸みのあるフォルムも、さりげなく可愛げがあっていい。今日は明るい色味のスウェットパンツ、足もとは革靴を合わせてみました。こんな感じで、冬もミックス・スタイルを存分に楽しめそうです」


「アンフィーロは機能性に力を入れつつ、第一線で活躍するデザイナーもチームに加わり開発をしているブランド。年齢やファッションの嗜好を問わないニュートラルなデザインが秀逸で、それこそ今のムード。なだらかなショルダーのラグラン仕様や、ステッチを外に出さない縫製と、細部に至る気遣いによって都会的な仕上がりになっています。コンパクトに立ち上がるフードも自分好み」


「繊維ヒーターの専業ブランド、ホットピアとのコラボレーションで内ポケットにはヒーティング機能のデバイス付き。スマートフォンにダウンロードしたアプリからスイッチをオンにすると、金属の織り込まれた生地が暖かくなる仕組み。その機能にこだわる、チャレンジングな姿勢も選びたくなるポイントの一つです」



04:ギャップのダウンジャケット


山下武紘さん/美容師
美容師として活動する傍ら、食への好奇心を生かしエッセイを執筆するなど幅広いジャンルで活躍中。


「NYと韓国によく行きますが、ともに冬は極寒。ウールのコートでは到底乗り切れないので、ダウンアウターを探していました。そしてブックオフの古着コーナーで発見したのがオールドのGAP。ジャンク品が積まれた中にさりげなく混じっていましたがこれは掘り出し物でした! 昔のGAPって面白いんですよ。今のニュートラルな雰囲気もいいのですが、昔のものは機能的なディテールが盛り込まれいて、テックなデザインが特徴。これも裏地に数種類の異素材を使っているし、内側にはウエストゴムが入っていてすごくフィットするので動きやすい。ポケットの数は計5つと収納力が高く、襟に収納できるフードと、何かと気が利いています。しかもビッグフォルムがちょうど今の気分で、まるで布団みたいにすっぽり包み込んでくれるんです。東京でも海外でも、ヘビーユースできそうです」


「ボリュームのあるシルエットは、きれいめなアイテムと合わせてストリートなテイストとのメリハリ、そしてシルエットのメリハリを楽しみます。今日はジルサンダーのウールシャツやコム デ ギャルソン・オムのスラックスを合わせました。ウォレットチェーンでシルバーの輝きをプラスしたり、足もとはボッテガ・ヴェネタのブーツでボリュームを足しました。2色のフリースとナイロン素材を切り替えた裏地に、中が一目で分かるメッシュポケットと、まさにオールドギャップらしい作り。ちなみにフードを収納している襟は、ジップが外に出ない縫製で、つるりとした見た目がミニマルです」




Lead text:Tetsu Takasuka