2022.12.06

パリの目利き起業家がセレクト。センスのいい「大人のギフト」10選

総合美容専門店、オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーを大成功に導き、現在もクリエイティブ面を統括するパリの起業家ラムダン。卓越した目利きでもある彼がもし日本にギフトショップを開くなら、どんなラインナップになるのだろう?

パリの目利き起業家がセレクト。センスのいの画像_1

ISAMI

イサミ ボクシンググローブ
「日本に来ると新宿のディスクユニオン→ビームス ジャパン→東京イサミとショップクルーズするのが定番」。三層構造スポンジが拳を保護し、柔らかく握りやすい。ボクシンググローブ(面ファスナー式)¥25,410/イサミ

ROTOTO

ロトトのソックス
「ソックスはもう何年もここのものばかりを愛用している」。スキーや山岳隊、漁師用などワークソックスを編み立てる編み機を使い開発したアクリルウールのローゲージ。ルームソックス¥3,630/ロトト(ロトトショールーム)

KAPITAL

キャピタル トートバッグ
「よくあるトートより横幅が広めな直方体トートバッグなら入れる荷物を再考するかもしれない」。角はレザーで補強されている。バッグ 縦35.5cm×横50cm×マチ20cm ¥38,280/キャピタル(キャピタル ネイキッドストア)

ARIE-HÉLÈNE DE TAILLAC

マリーエレーヌ ドゥ タイヤックのネックレス
イエローゴールドのパイエット(仏語でスパンコール)が連なったエレガントでクラシックなデザインはジュエリー初心者の男にこそオススメ。ネックレス 長さ約38cm~ ¥402,600~/マリーエレーヌ ドゥ タイヤック(MHT)

FOOT THE COACHER

フット・ザ・コーチャーのサンダル
人気革靴ブランドにはこんな一足も。「歩行性と見た目の両立が素晴らしい」。厚手の派手なソックスにクロッグシューズはラムダンの鉄板。サンダル¥31,900/フット・ザ・コーチャー(ギャラリー・オブ・オーセンティック)

KAPTAIN SUNSHINE

キャプテン サンシャインの財布
上段にお札やカード、下段にコインを収納できる定番のラウンドウォレットは艶のあるボックスカーフ製。細かいカードスロットがないぶん、面倒くさがりに最適。ミディアムサイズ。財布¥33,000/キャプテン サンシャイン

OFFICINE UNIVERSELLE BULY

オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーのリップバーム「
「ビュリーはどれもギフトにいいけど好きな文字を刻印できて色も選べるリップバームは特におすすめ」。リップバーム「ボーム・デ・ミューズ」 7g (各)¥5,390/オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(ビュリージャパン)

AKOMEYA TOKYO

AKOMEYA TOKYOの白米
「パン食の人にこれを贈れば、米のおいしさに気づき、食生活を変えることができるかもしれない」。白米「令和4年度 特別栽培米 出雲國ご奉納 島根県飯南町産 コシヒカリ 真空2合パック」¥670/AKOMEYA TOKYO

DAIICHI RUBBER

第一ゴムのラバーブーツ
小樽の老舗長靴メーカーが一足ずつ手作りしているフィールドブーツ。爪先から足首にかけてゴム生地を重ね貼りして強度を高め、疲れにくい仕様に。さまざまなアウトドアシーンで活躍。ラバーブーツ¥14,300/第一ゴム

CRUST BIKES

クラスト・バイクスの自転車
転車マニアのラムダンが夢中の名店から選んだのは米国発クラスト・バイクスのオリジナルフレーム「ロマンサー」。淡いピンクが茶目っ気満点。自転車(バッグ込み)¥494,219/クラスト・バイクス(ブルーラグ幡ヶ谷)

ギフトで誰か(または自分)の人生が少し変わるといい

ラムダン・トゥアミ イラスト

「ビュリーのおかげで巨万の富を得て、欲しいものは大体手に入れたから、ウィッシュリストは特にないな(笑)。人間はいつでも買えるとわかっていると物欲が湧かなくなるものなんだ。それでも最近もらっていちばんうれしかったのは僕専用にカスタマイズされた自転車。友人から突然『君の股下を測らせてくれ』と言われ、贈られたのがパンツではなく300万円の自転車というサプライズ!

 そんな僕がギフトを選ぶときに考えていることはただ一つ。『それをあげたり自分で買うことで、誰か(時には自分)の人生が少し変わるといいな』ということ。例えばボクシンググローブをもらったら、翌日からエクササイズを始めるかもしれない(ただのインテリアになるかもしれないが)。ギフトはファッションやライフスタイルが変わるきっかけづくりになるが、もらった人や自分がその後どう行動するかなんて知ったこっちゃない。

山のイラスト

でもいちばん開きたいギフトショップが実は別にあって、そこではモノではなく“記録”を売る。世界各国の山々の土産店にあるポストカードに顧客の名前と奥さんや彼女へのメッセージが入って、現地の消印付きで女性の自宅に届く。つまり山に行っていたフリができる。あなたが実際何をしているのかではなく、周りの人に何かをしていると思わせることが重要な時代なんだ。店名は〈LAZY HIKER SOUVENIR STORE〉。出店先も決めていて青山か銀座。このエリアには自分の留守中に奥さんをダマそうとする男たちがたくさんいるから(笑)。自分へのギフトには最高の店だろ?」




Photos:Yoshio Kato
Stylist:Masanori Takahashi
Illustration:Anri Yamada

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