2022.10.30

ユニクロ、マーモット…防寒製だけじゃない。おしゃれな大人の「推しダウン」4選

ダウンに一家言ある4人が、ファッション目線で今年の推しを持ち寄って、アピールポイントを披露したり、試着し合ったり。みんなが今年のダウンに求めていることは? お互いのコメントにうなずきながらも、やっぱり自分の推しがいちばんなのか?

ユニクロ、マーモット…防寒製だけじゃないの画像_1

試したのはこの4人

高橋正典さん
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高橋正典さん
スタイリスト
中島小太郎さん
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中島小太郎さん
コティ ビューティ&ユース ディレクター

スタイリスト 高橋正典さんの推し!

マーモット×シップスのリバーシブルダウンベスト

スタイリスト  高橋正典さん  マーモット×シップスのリバーシブルダウンベスト

ゆったりしたアームホールじゃないとダメなんで

マーモット×シップスのリバーシブルダウンベスト 内側

「アウトドア感の強くないブルーが好み。中にゆったりしたフーディを着ても、脇でスウェットがもたつかず最高です。アームホールの広いダウンベストって意外とないんですよね」。ベスト¥38,500/マーモット × シップス(シップス 渋谷店)

マーモット×シップスのリバーシブルダウンベスト
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実はUAとしてはダウンベストを本命として推しているので、これはやられました!(中島小太郎)
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配色も含めて、どちらがA面かわからない完成度の高いリバーシブルというのがいいですね。(西又潤一)

スタイリスト 西又潤一さんの推し!

ユニクロのウルトラライトダウンジャケット(3Dカット)

スタイリスト 西又潤一さんの推し! ユニクロのウルトラライトダウンジャケット(3Dカット) 

普通に見えて’90年代のヘルムート ラングっぽさもある

「“普通”がすごく好きなので、ダウンパックのピッチ感、まっすぐなポケットなどお手本のような定番デザインに惹かれました。都会で着るならこのぐらいの薄さがベスト。ラング風の背中のカッティングもいいんです」。ジャケット¥6,990/UNIQLO

ユニクロのウルトラライトダウンジャケット(3Dカット)
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コンパクトなサイズ感が新鮮です。車の運転もしやすそう。細身のパンツを合わせたい。(高橋正典)
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ダイワ ピア39とは真逆の発想ですが、これでいいと思える魅力満載でこの値段はお見事。(中田慎介)

コティ ビューティ&ユース ディレクター 中島小太郎さんの推し!

コティ ビューティ&ユースのディクロス バルーン ダウンジャケット

コティ ビューティ&ユース ディレクター 中島小太郎さんの推し! コティ ビューティ&ユースのディクロス バルーン ダウンジャケット

機能だけでなくブルーグレーの絶妙な色合いがいい

「ディクロスはファッション性と機能性が両立。色味もすごくいいんです。ダウンパックが表に出ないデザインだから、アウトドアだけでなく街でも着やすい」。ジャケット¥49,500/コティ ビューティ&ユース(エイチ ビューティ&ユース)

コティ ビューティ&ユースのディクロス バルーン ダウンジャケット
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ダブルジップ仕様だったり、袖にマジックテープがないのもファッションとして格好いい。(中田慎介)
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軍モノっぽいミニマルさ。脇にベンチレーションがあるので温度調整がしやすい。(西又潤一)

BEAMS メンズカジュアル クリエイティブディレクター 中田慎介さんの推し!

ダイワ ピア39のテック バックパッカー ダウンジャケット

BEAMS メンズカジュアル クリエイティブディレクター 中田慎介さんの推し! ダイワ ピア39のテック バックパッカー ダウンジャケット

寝袋的なフードが実は長距離通勤にも役に立ったり

「ポケットの多さとボリューミーなフードは変わらず。ハイテクな裏地とレイヤードしやすい短めの着丈が今年の特徴。Aラインのシルエットも僕的にはかわいくて、気に入っています」。ジャケット¥57,200/ダイワ ピア39(グローブライド)

ダイワ ピア39のテック バックパッカー ダウンジャケット
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裏地がストレッチ生地だから動きやすく、ダウンジャケット特有のゴワゴワ感がないです。(高橋正典)
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程よい重量感。大ポケットが二重仕様で、スマホが中でゴロゴロ動かないのも秀逸。(中島小太郎)

推しのポイントを聞けば聞くほど ほかのダウンがよく見えてくる

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高橋 皆さん、ダウンジャケットなんですね! 僕はいつも車移動なんで、ベスト推しです。 西又 僕もベストにしようかと思っていたんですが、ユニクロのウルトラライトダウンにインナーダウンっぽく見えないデザインが登場したのでこれにしました。スペック的にも街で着るならこのぐらいがちょうどいい感じで…。 中島 コティ ビューティ&ユースのダウンは、実際にアウトドアで着ることを想定して作りました。ダウンがしっかり詰まっているけど、街でも着やすい「ディクロス」という生地を使っているのがポイントです。 中田 海外のメゾン系ブランドも使っている生地ですよね? 中島 第一織物という世界的に有名な日本のメーカーが手がけています。 中田 高級感がありますね。ファスナーのメタル部分もすごくポリッシュがかかっていて。僕が手がけたダイワ ピア39は、’70年代っぽいレトロアウトドアな雰囲気で、素材もクラシック寄り。ハイテクとは逆のベクトル。 西又 フィッシングジャケットってポケットが大きいイメージがあります。 中田 大きいルアーケースが入るサイズで設定されているのと、昔のアウトドアウェアにこういう形のものがあって。オマージュですね。 西又 フードをかぶったら寝袋的な? 中田 去年は冬の通勤時にかぶって気持ちよく眠っていました(笑)。 高橋 コティのは軽くてあったかいです。ボタンの上下に指をかけるところがあって、開け閉めがしやすいですね。 中島 高橋さん推しのベストはリバーシブルなんですね。シルバー面で着るとアームホールのところにだけブルーのパイピングが出るのがいい感じです。 中田 シルバーを使うとは攻めてますね。ミニマルですっきりしているけど、Y2K感があって今っぽい。 高橋 シルバー面は難しいけど(笑)。 中島 ユニクロは、これで十分ですよね。軽いし、あったかいし、カッコいいし、やりすぎていない。 高橋 背中のラインがすごくいい。肩のカットも変わってるし。 西又 3Dカットらしいのですが、どことなく’90年代のヘルムート ラング的な感じがするんですよね。 中田 今回、似たものが揃うと思いきや、個性的なダウンが集まりましたね。 中島 アピールポイントも絶妙で、「これはないな」と思うものがなかった。 西又 確かに。買いそうになります。 高橋 ユニクロのコンパクトなシルエットも久々で新鮮でした。 中田 ダウンは一着あればOKという時代ではなくなっているということ? 「ダウンは自由だ!」と思いました。



Photos: Kanta Matsubayashi
Interview&Text: Hisami Kotakemori

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