イッセイミヤケのサングラス、キャンバーのスウェット…【おしゃれな大人が選んだ「高くていいもの。手頃でいいもの」#01 】
おしゃれな大人は高くても、手頃なものでも「本当に価値あるもの」を選ぶ審美眼を持っている。

イッセイミヤケのサングラス、キャンバーのスウェット…【おしゃれな大人が選んだ「高くていいもの。手頃でいいもの」#01 】
おしゃれな大人は高くても、手頃なものでも「本当に価値あるもの」を選ぶ審美眼を持っている。

キシタ トモミさん(is-ness ファウンダー兼デザイナー)
ショップバイヤーなどを経て、2001年にis-nessを始動。アートやカルチャーを感じる上質なリアルクローズで、幅広い層から支持される。音楽への造詣も深くDJとして活動する一面も。
高くていいもの。
ents.のカシミヤフードパーカ

easy not to sell (簡単には売れません)の頭文字をとってents.をブランド名にしたという由来が。「カシミヤ100%でスウェットって発想が最高です。高級素材でストリートに振れる服って意外と少ないのでents.のようなブランドは貴重」。
ISSEY MIYAKE EYESの復刻サングラスIM-101

オリジナルのIM-101は1985年に発売された。「“メンフィス”や、その中心にいたエットレ・ソットサスの影響を感じるデザインに惹かれました。4年前に復刻されたので、そのタイミングで購入。時代背景などを楽しみながら使っています」。
コーギーのカシミヤソックス

カシミヤ100%という贅沢なソックスは生成りと黒を所有している。「軽くて締めつけがまったくない、まさに極上のはき心地。キレイめな服を着るときや、自宅でリラックスしたいときにはきます。素材の中でもカシミヤは大好きです」。
手頃でいいもの。
キャンバーのスウェット

ボディブランドのスウェットは常にストックしている。「王道の定番モノはそのまま着てもつまらないので、わざと裏返して“インサイドアウト”を楽しんだり、ワッペンやバッジをつけたり。自分流のアレンジを加えて着ています」。
戦前のデッドストック丸型メガネ

シンプルな丸メガネは京都の工場から放出されたデッドストック。「昭和初期の様式美が凝縮されています。アンティークなのに3000円ほどと破格の値段。薄い色のレンズを入れてサングラスにするか老眼鏡にするか、悩み中です」。
ヘルスニットの3パックソックス

もう何年もリピートしているキシタさんの定番。2300円ほどで3足入り、丈夫で長持ちと、手頃でいいものの代表。「デニムやジャージーなどカジュアルなときはこれ。ハイ&ローは、意識せず気づけば自然に取り入れている感じです」。
ハイ&ローは関係なく素材とデザインで選ぶ
モノを買うときに重視するのは値段というより、素材とデザインが好みかどうか。自分が好きなものには、自然と高いものと手頃なものが共存しています。例えばスウェット。キャンバーやギルダンのような経年変化が楽しめるボディブランドも大好きですが、一方で着心地のいいカシミヤのスウェットもマストです。誰もが知るクラシックアイテムを最上級の素材でアップデートしている、ents.のようなブランドには惹かれます。ents.ではオールシルクのミリタリーブルゾンも買いました。デザインでは’80年代のメンフィスの空気を感じるもの。サングラスやヘッドホンなどプロダクト的なものはこれ系が多いです。誰も見向きもしないブランドやカルトなアイテムも好物で(笑)、フリマアプリなどを利用して手頃な値段で手に入れています。
お値段以上の名品図鑑
Text:Hisami Kotakemori