1970年にメンズのシャツが発表されてから半世紀。


昨年の2020年は、世界中にファンを持つ「MARGARET HOWELL(マーガレット・ハウエル)」がブランド創設50周年を迎えるメモリアルイヤー。英国と日本の蜜月を象徴する周年記念の限定アイテムや関連イベントが企画されていたが、コロナ禍の影響で延期になっていた。


その「マーガレット・ハウエル50周年企画」が待望の解禁。3本柱で5月14日から続々とリリースされる。




LIMITED EDITION SHIRT ¥42,900



まずは、50周年記念アイテムから。


5月14日に直営店と公式オンラインストアで発売されるカラーレスのプルオーバーシャツは、デザイナーデビュー当時の心境を振り返ったという懐かしみ溢れるタッチが魅力。生地にはブランド黎明期の1970年代からオーダーし続けている「THOMAS MASON(トーマス メイソン)」の上質なファブリックが使用されている。



MH50 SHOPPER ¥11,000



日本上陸当初に使用されていたアーカイブロゴとウォーカーズマークが配された50周年記念ロゴバッグは、往年のファン感涙必至だろう。昨年も神南店限定でカーキ色が発売され、即完売していた。


リバイバル生産となるこのトート、もとは1980年代にジャケットやトラウザーの裏地に使われていたシレジア(=スレキ)の再利用商品だったという。ちなみに現在のロゴデザインは2002年に変更されたものだ。




周年企画の2つ目は、マーガレットと映像作家のエミリー・リチャードソンとのコラボで制作したショートムービーの公開だ。昨年2月に配信された第1弾「MH50 – 50 YEARS OF DESIGN」は既に配信済み。


5月15日からはブランドの不変のインスピレーションを探る第2弾「AFFINITIES – 50 YEARS OF DESIGN」が公開される。公式サイトでも視聴可能だ。



監督のエミリー・リチャードソンは個人史や居住空間を探求する映像を専門とする芸術映像作家。ロンドンの国立美術館である「テート・モダン」や「ロンドン英国映画協会」のほか、「バービカン・シネマ」を始めとする国際的なアートギャラリーや映画祭での上映実績がある。


マーガレットの琴線に触れた日本での日々に共鳴すべく、インスピレーションの旅に出よう。




センチメンタルなムービーで世界観に触れたなら、周年企画の軸となるメモリアルイベント「MH50 – 50 YEARS OF DESIGN」に赴くタイミング。


上掲画像は、2020年2月のロンドンコレクション期間中に催されたエキシビションの模様。本社のアーカイブルームから50年の社史を象徴する品々をピックアップして編集した、服飾史的にも貴重なコンテンツだ。



開催期間と場所は、5月15日から5月30日まで「代官山T-SITE GARDEN GALLERY」にて。その後、6月4日から6月13日まで「ロームシアター京都」で巡回開催される。


入場無料。特設サイトで事前予約してから来訪しよう。




M・ハウエル:「とても難しいことかも知れないけれど、シンプルであるかどうかが生活の指針なのです」


マーガレットから日本への熱い想いを受け止め、ブランドの創設50周年を祝いたい。




<問い合わせ>
MARGARET HOWELL

Text: Takafumi Hojoh