ロエベのスラップ ブレスレット

子どもの頃に意味もなく遊んでいたこの形状を目にした瞬間、手に取らずにはいられなかった。ピンと伸ばして手首にパチンと当てるとクルンと巻きつく感触は、完全にあの頃の記憶と一致していた。変わったことといえば、チープなビニール製なんかじゃなくてリッチなカーフスキンであることと、端にアナグラムのエンボス加工が誇らしげに施されていること。素材は上質なのに色は鮮やかなオレンジという点にも萌える。夏のシンプルな服装で茶目っ気のあるアクセントになりそうだ。そういえば街でこのブレスレットを、自転車に乗っている男性がパンツの裾どめバンドとして使っている光景を見たことがあるけど、最高におしゃれだった。極めつきは虚栄心なく日常使いできる価格。毎朝パチンとスイッチが入るし、いいよね? ブレスレット¥20,900/ロエベ(ロエベ ジャパン クライアントサービス) その他/私物


プラダのチタンフレームサングラス

「軽い!」。こんなミニマルなメガネがあったんだ、と試しにかけてみると声が漏れてしまった。日差しが強くなったのでサングラスを探しに出たのに、普通のメガネに心奪われてしまった…と思いきや、実はこれ、ちゃんとサングラスだったとは。この新作アイウェア「プラダ チタニオ」はメガネの名産地・福井県鯖江市で製造され、素材にはプラダで初めてチタニウムを採用。しなやかで耐久性があり超軽量なうえ、トランスペアレントレンズは日本限定展開で100%UVカットとブルーライトカット機能を兼備。色つきは恥ずかしいと感じる多くの日本人の心理を的確に押さえているじゃないか。部屋でPC作業をした後、これをかけたまま日差しの強い外に出ても安心だし、サングラスなのにオラついた雰囲気も皆無だし、買わない理由がないし。サングラス¥79,200(予価)/プラダ(プラダ クライアントサービス) その他/私物


ドルチェ&ガッバーナのジャージーセットアップ

ドルチェ&ガッバーナといえば黒。そんなイメージをもっていたもんだから、ネイビーの服を見つけただけで掘り出し物に出会えた感動があった。しかもドレスアイテムじゃなくてジャージーのセットアップなんてあったんだ。もともとボクサーパンツとかタンクトップなどインナーの肌触りが抜群ということは知っていたけど、このダブルフェイスの弾力ある生地は想像を超えてきた。コットンにカシミヤとナイロンを混紡し外側はつるつる、メランジ生地の内側はふわふわで、これなら風呂に入るとき以外は着ていたいと本気で思った。ちなみに同ブランドには珍しくロゴがついていない。そんなものに頼らなくても、着ればわかるというデザイナーたちのメッセージと解釈しよう。ジャージーパーカ¥170,500・ジャージーパンツ¥111,100/ドルチェ&ガッバーナ(ドルチェ&ガッバーナ ジャパン) ソックス/私物


ボッテガ・ヴェネタの3枚パックTシャツ

白のTイチスタイルを久しぶりにかっこいいと思ったのは、ボッテガ・ヴェネタのクリエイティブ・ディレクターにダニエル・リーが就任後初となる、2019年春夏の広告キャンペーン写真を見たときだった。写真家タイロン・ルボンがイタリア・イスキア島で撮影した一枚に「肉厚でオーバーサイズの白Tを着たい!」という衝動を駆り立てられた。そんな白Tシャツのよさを再認識させてくれたブランドから3枚パックTが発売されていた。一見、なんてことのない白のTシャツだけど生地は薄手なのに素肌が透けにくいし、首まわりのリブは太めだし、着丈に対して袖が長めだし、首後ろには新生ブランドを象徴するトライアングルステッチが施されているし、細部のこだわりが半端じゃない。そして環境に配慮してパックがビニールではなくペーパー製。敬意を表して着るべきでしょ。Tシャツ(3枚パック)¥71,500/ボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)


サンローランのデニム半袖シャツ

ジム・ジャームッシュ監督の映画『パターソン』を見直すと、アダム・ドライバーが毎朝同じブルーのワークシャツで出勤する姿が素敵だった。正直、いまは硬いデニムパンツをはこうという気にはなれないが、さらっとしたブルーのデニムシャツがあれば起き抜けにはおったら冷んやりして気持ちよさそうだ、なんて妄想していた。実はデニムに力を入れていて気のきいた逸品が見つかるのがサンローランだったと思い出す。薄く柔らかい生地、モダンな黒ボタン、いい意味でらしくないボックスシルエットと期待以上。普段はLサイズだけど、ふわっとはおるために2サイズアップのXXLにして正解だったな。映画の主人公のようにユニフォームとして着たいから、もう一枚買い足したのはここだけの話。半袖シャツ¥66,000/サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ(サンローラン クライアントサービス) その他/私物


グッチのホースビット ローファー

1950年代に登場したホースビット ローファーは誰もが認める不朽の名作、明らかに表名品であることに異存はない。毎シーズン新しいデザインや素材、色などでアップデートされつづけている。最近買ったこの一足は最新のエピローグ コレクションで登場した新作。細かく見ると’50年代のアーカイブとは面構えが違うことに気づくはずだ。公式サイトを見ると「コレクションアイテムはワンシーズン限りのものではなく、タイムレスなものでなければならない」という思いが書かれていた。考えてみたらシルバーのホースビットや削ぎ落とされたアッパーのディテール、ややスクエアになった人懐っこいいびつなフォルムなど、オリジナル以上に好きな要素が満載だし。オモテでもありウラでもあるこの傑作を磨いていると、買ってよかったと納得の感情が込み上げてくるわけで。シューズ¥121,000/グッチ(グッチ ジャパン)



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Photos:Seishi Shirakawa
Hair:JUN GOTO[ota office]
Model:Stefano