ローテクな味を最重視。
スタイルは二の次

「選ぶ基準は純粋にそのモノ自体に惹かれるかどうか。どう着るか、コーディネートについては二の次。アウトドアウェアって、時代を追うごとに機能がアップグレードされるものですが、街着として選ぶならローテクなものがいい。古いジーパンみたいに、アナログな味を求めたくなるんです。人の手の温もりを感じさせ、昔も今も変わらず存在しているものにぐっとくる。かといってスペックに全然こだわりがないわけではないんです。あくまで廉価版ではなく、ちゃんとこだわって作られたその時の最先端のものを買っています」


「オールドテイストなマウンパ熱が再燃して昔のアークテリクスをデッドストックで購入。最近のウェアは機能がアップグレードしていてスマートな見た目のものも多いですが、自分的にはひと昔前の野暮ったい雰囲気のものに惹かれる。ザ ジェントルマン イン ザ パーラーのダブルのブレザーにロロ・ピアーナのカシミヤのニット…クラシックな装いにはアナログなほうが馴染みがいい」。ビーニーキャップもアークテリクス。


ラングラーのダンガリーシャツを501 BIG Eにインして、パタゴニアのフリースを。「テーマは、米国の田舎の空港で見かけるトランジット待ちのアメリカ人。大体ナイロン製のトロリーを片手に、こんなふうにアウトドアメーカーのフリースをはおってる(笑)。最近カメラにハマってて、ミステリーランチのトロリーはカメラ機材の持ち運びに活用」。


「おじさん、おばさんの二人でやってるカナダのアウトドアブランド、クルアニのダウン。もともと寝袋を作ってるメーカーで、着心地はまさに“着る寝袋”。最高です。ボトムはクラスのウルトラスエード素材のメッシュパンツ。ガチのシーンじゃない、街だからこそできる遊びの装い」。足元はホカ オネオネ。


Keiji Kaneko
1973年東京都生まれ。2015年、南青山にセレクトショップ、レショップをオープン。店舗のコンセプターを務める。豊富な人脈による大胆な別注やプロジェクトが常に話題に。



Photos:Kanta Matsubayashi