
場所はパリ!
ラグジュアリ―ブランドの「BALENCIAGA(バレンシアガ)」を統括するアーティスティック・ディレクターとして、2015年10月の就任から2025年6月の退任までの10年間、ファッション業界に多大な影響を与え続けた Demna(デムナ)の軌跡を追う“レジュメ展覧会”がパリで開催中。
期間は6月26日(木)から7月9日(水)まで。場所はパリ7区セーヴル通り40番地にある旧ラエネック病院(Laennec)の敷地内に位置する(40, rue de Sèvres, Paris)ケリング本社だ。

この展覧会「BALENCIAGA BY DEMNA」はパリ・メンズ・ファッションウィーク期間中のイベントであるが特に業界人限定ではない。 exposition.balenciaga.com から登録すると一般入場も可能だ。どうしても現地に赴けないファンのために、現地での公式画像を置いておこう。
BALENCIAGA BY DEMNA をチェック



着任中の Demna の足跡を振り返ると、やはり2016年6月に披露された「バレンシアガ」初となるメンズランウェイショーが衝撃的だった。展示はウィメンズが中心だが、最後のプレタポルテコレクションとなった「Spring 26 コレクション」までを包括する本展では、デムナの作品を特徴づけるデザインコード・ボリューム・シルエット・アティテュードを紐解き、概念的・テーマ的特徴を探求するものであって、ジェンダーの差異はない。
もちろん、キュレーターはデムナ自身である。


展示されるテーマを紹介すると、「Cristóbal Balenciaga のコードの再解釈」「プロポーションの探求」「レディメイドの研究」「トロンプルイユ、アップサイクル、ファッションの既成ルールの再考」「現代ワードローブへの継続的な考察」など。デムナ時代の「バレンシアガ」ファンならば、夜通し語り合いたくなるテーマだらけだ。
「人々は何を着て、どのように着こなすのか、そしてファッションとラグジュアリーの微妙な境界線はどこにあるのか。」
この7月に「バレンシアガ」と同じラグジュアリーコングロマリットの「KERING(ケリング)」グループに属する「GUCCI(グッチ)」へ移籍してしまうデムナの今後を応援しつつ、感謝とともに、「BALENCIAGA BY DEMNA」を鑑賞したい。
カタログもデムナならでは

ちなみにこのヴィジュアルは、"B級"ファッション誌風にデザインされた本展のカタログだ。煽りで入れられた特集タイトルに旬の「バレンシアガ」が詰まっている。デムナらしい風刺とともに。
BALENCIAGA BY DEMNA (※パリ)
期間:2025年6月26日(木)~7月9日(水)
場所:ケリング本社(40, rue de Sèvres, Paris)
※入場予約制(下記リンクより)
問い合わせ先
バレンシアガ クライアントサービス TEL:0120-992-136