01:エリック・ホッファー(柄谷行人訳)の『現代という時代の気質』
知的ブルーカラーの目を借りて
「多様な学問を独学でマスターし、カリフォルニア大学の政治学の教授を務めながら、65歳まで港湾労働者として働いたホッファー。彼が生きていたのはナチスが台頭した時代だけど、混沌とした政治や情勢に対して内省を高めるべきという思考は今でも有益」¥1,100/筑摩書房
ニューヨークを拠点に活躍した後、2018年に帰国。’19年に、サロンと美容製品の研究室を併設する「Epo Labo」を富ヶ谷にオープン。
02:池谷陸の写真集『There exists』
穏やかな時間が流れている写真集
「僕のポートレートを撮影してくれたフォトグラファーの池谷陸くんが写真集を出したと聞いて。彼が撮りためてきた日常の情景を集めた一冊で、ページをめくるたびに作家としての営みが見えてくる。彼が放つナチュラルな人柄や空気感につい引き込まれてしまうんです」/私物
2010年からアンサンブルオーケストラ「蓮沼執太フィル」を主宰。映画や演劇、ダンスなど幅広い領域で楽曲制作や演奏活動を行う。
03:ジョセフ・ヒース(庭田よう子訳)の『資本主義にとって倫理とは何か』
ビジネスマンたちの生きるための道標
「今年のベスト本。われわれが生きる資本主義を、地に足のついた分析で読み解く名著。批判するだけではなく、うまくサバイブするための成熟した思考を手に入れることができます。難しい人は、読みやすい『反逆の神話』からトライしてほしいです」¥3,520/慶應義塾大学出版会
新聞社などを経て、2018年に独立。著書に『昭和ノンフィクション名作選』などがある。大の服好きで、銀座のDSMGに定期的に通う。
04:リック・ルービン/ニール・ストラウス(浅尾敦則訳)の『リック・ルービンの創作術』
リビングに飾るほど好きな本
「伝説の音楽プロデューサー、リック・ルービンの金言が詰まった一冊は、自分にとってのバイブル。創造性についての考察が実践知として論じられていて、開くたび新たな発見がある。ものづくりをするのに必要なピュアな気持ちに立ち返らせてくれます」¥3,520/ジーンブックス
「THE FIRST TAKE」などの映像作品でディレクションを担当。映画『青春イノシシ ATARASHII GAKKO! THE MOVIE』で映画監督としてデビュー。
05:Fred again..のレコード「TEN DAYS -JAPAN EDITION-」
いつか生で聴きたい!
「今年は行けなかったフジロックですが、フェス当日は営業中にライブ中継を流してお客さんと楽しんでました。特に、前から気になっていたフレッド・アゲインは映像を見てさらにファンに。単独公演も行けなかったのでレコードを購入し、お店と家でガンガン聴いてます」/私物
イタリア料理店で修業をしたのち、2016年に地元・横浜で「goffo」をオープン。お店のBGMは高木さんの好きな音楽が流れている。
06:河出書房新社の「奇想コレクション」シリーズ
僕にとってのマスターピース
「発売当時はまさか絶版になると思っていなくて。よく行く神保町の古書店『@ワンダー』で全巻セットを偶然発見。気合を入れて買いました(笑)。SF、ホラー、現代文学などのさまざまな“少し不思議”な短編が収録されています。年末年始に読み進めようと思います」/私物
2021年、富ヶ谷に「stacks bookstore」をオープン。’24年には神保町へ移転し、さまざまな展示を企画。この冬は25年ぶりにスキーを再開。