2018.10.05

10月6日公開! 能力者vs能力者の頭脳戦『ブレイン・ゲーム』

最近笑ってないかも、泣いてないなというおじさんのために、週末公開の心動かす注目映画を紹介するコラム『40歳男子はコレ観とけ!』。今回紹介するのは、予知能力を持つ元FBI捜査官が姿の見えない連続殺人犯を追う新感覚のサイコ・サスペンス!

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自分より優れた力を持つ相手を前に 抱くのは恐怖か、共感か、それとも……

FBI特別捜査官のジョー・メリウェザーと若き相棒捜査官のキャサリン・コウルズは、連続殺人事件の捜査に行き詰まり、元同僚のアナリスト兼医師のジョン・クランシー博士に助けを求める。博士は隠遁生活を送っていたが、事件に特別の感情を抱き、容疑者として浮上したチャールズ・アンブローズを追跡していく。そんな中、並外れた予知能力の持ち主である博士は、ある恐ろしい事実に気づく。

10月6日公開! 能力者vs能力者の頭脳の画像_2
優れた予知能力の持ち主であるクランシー博士は、娘の死をきっかけにFBIを引退。妻とも離れ、一人静かな余生を送っていた。そこに元同僚が持ってきた奇妙な連続殺人の捜査依頼。未来を知ることでつらい経験をしてきた彼は、その能力から興味、ひいてはある種の使命感を感じ始める。しかし追いかけるほどに、いくつもの完全犯罪の現場を見つけるだけで、手がかりはない。終わりの見えない事件の中、FBI捜査官たちの地道な捜査でチャールズという男を見つける。そして、博士は知ってしまう。チャールズが自分より優れた能力を持ち、彼もまた自らの使命感で殺人を繰り返していることを…。物語の視点は、不可解なヴィジョンを予知する博士と重なり、じわじわと緊張感を増していく。未来を知ることは幸せなのか。避けられない運命はどう受け入れればいいのか。特殊能力者の闘いを通して、生きることの歯がゆさを描き出す。
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かつて映画『羊たちの沈黙』シリーズで、天才的な精神科医の猟奇殺人者ハンニバル・レクター博士を演じたアンソニー・ホプキンスが、今度は特殊能力を持つ博士としてスクリーンに登場する。手に汗握るサスペンスだが、その演技と存在感は抜群で、見ていて妙に安心するほどだ。そんなアンソニーは、カルト的人気映画『セブン』の続編となりかけていた本作の脚本に惚れ込み、自身が主演と製作総指揮を務めることになった。また共演者には、敏腕捜査官ジョーに『ウォーキング・デッド』のニーガン役でおなじみのジェフリー・ディーン・モーガン、姿なき殺人犯チャールズに『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』が記憶に新しいコリン・ファレルといった最高のキャストが揃い、稀代のストーリーに鳥肌と冷や汗を誘うリアリティを添えている。能力者の頭脳戦、もとい名優の演技合戦としても楽しめる。

『ブレイン・ゲーム』

監督:アフォンソ・ポイアルチ
出演:アンソニー・ホプキンス、ジェフリー・ディーン・モーガン、アビー・コーニッシュ、コリン・ファレル
2018年10月6日新宿武蔵野館ほか全国順次公開
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『ブレイン・ゲーム』公式サイト

Text:Hisamoto Chikaraishi

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