INTERSECT BY LEXUSは、 こだわりの食と本が楽しめる文化系男子の隠れ家だった
お洒落を楽しむ大人なら、くつろぎのひと時を過ごす場所にもこだわりたい。東京・南青山の「INTERSECT BY LEXUS」は、食をはじめ、クルマやアート、インテリアなどを通じてレクサスのラグジュアリーを堪能できる刺激的な場所だ。UOMOでもおなじみのブランド「Cale」のデザイナーを務め、同名のギャラリーも営む佐藤佑樹さんを迎え、同店の魅力に迫った。

INTERSECT BY LEXUSは、 こだわりの食と本が楽しめる文化系男子の隠れ家だった
お洒落を楽しむ大人なら、くつろぎのひと時を過ごす場所にもこだわりたい。東京・南青山の「INTERSECT BY LEXUS」は、食をはじめ、クルマやアート、インテリアなどを通じてレクサスのラグジュアリーを堪能できる刺激的な場所だ。UOMOでもおなじみのブランド「Cale」のデザイナーを務め、同名のギャラリーも営む佐藤佑樹さんを迎え、同店の魅力に迫った。

レクサスのクルマに通じる居心地のよさ
INTERSECT BY LEXUSは、「INTERSECT=都市とつながり、人と人、人とクルマが交差する」をコンセプトに2013年にオープン。有数のブランドショップが立ち並ぶ南青山の地においても、その外観はひときわ存在感を放っている。設計は片山正通氏率いるワンダーウォールによるもので、レクサスのスピンドルモチーフを模した木製ファサードが目を引く。

店内に入るとカフェスペースが広がる。床にはイタリアから持ち込まれた大理石が敷かれ、ガレージに残るタイヤ痕を表現。ほかにもソファシートにはレクサスのスーパーカー「LFA」のシートと同じ革を使用するなど、クルマ好きに刺さる遊び心が随所に散りばめられているのが楽しい。感染防止のために設置されたカラフルなパーティションも、エンジンフィルターに用いられるものと同じメッシュ素材に抗ウィルス加工を施すことで、閉塞感をなくす演出がなされている。
「実車の部材を使っているのに工業製品っぽさがまったくなく、シックなインテリアとして機能している。有機的な感じと無機質さが絶妙に合わさって心地いいです」(佐藤さん)
奥の「ガレージ」と呼ばれるスペースには、レクサスの実車が展示されることも。4月上旬からはオフロードバギー「ROV Concept」が展示される予定。

2階へ向かう階段には、LFAをはじめとするLEXUS車のパーツが一面に並べられた「パーツ・ウォール」が。まるで1/1のプラモデルのようだが、すべて実車に組み付けられるマフラーやホイールを使用し、総重量は1.2トンにもなる。
「高度な遊び心を感じますね。すごく大変なことをやっているのに『あ、かわいい』というカジュアルな感想をもてる仕掛けってなかなかないです。とても実車のパーツとは思えない柔和な雰囲気に仕上がっています」と、佐藤さんも歩みを緩めて興味深く見入る。

ウィンドウには、季節などに応じて入れ替わるディスプレイが。「なんだろう、と足をとめたくなります。積まれている本も年代や国籍に縛りがない。テーマを細かく設定するより、キャッチーさを優先している。本の色からも春を感じられてとても綺麗です」

フードメニューは、国産食材にこだわっている。写真は「本日のお肉の御定食」(1300円)。「和牛の口当たりがとても良く、野菜もフレッシュ。正直、青山界隈はお高い店が多い中で、これだけバランスの良いランチが1300円でいただけるとは驚きです!」

2階の階段を上がった先には、レクサスの実車の内装に使われる上質なレザーやウッドといった部材が展示されている。こうしたクラフツマンシップを感じさせる演出に触れることで、実車にもますます興味が湧く。

邸宅に招かれた気分に?
コーヒーを飲んでアート書籍を
楽しむ過ごし方も
1階のカフェスペースとは一変、2階のビストロラウンジは本棚やソファ、照明などが置かれたリビングのような空間に。天井を低くしさまざまな家具が置かれることで、まるで邸宅に招かれたような気分に浸れる。
フロアの随所にある本棚も見どころのひとつ。アートやファッション、クルマ、建築などの貴重な書籍が定期的に入れ替わる仕組みで、すべて手にとって席で読むことができる。

「いい意味でジャンルが多彩で、贅沢な本ばかりですね。ストリートブランドの写真集もあれば、伊丹十三全集もある。本をインテリアとしてではなく、内容重視で選んだ感じが伝わってきてワクワクします。クルマ関連の本も、他のメーカーものもたくさん並んでいて懐の深さがうかがえます」
仕事柄、ファッションやアート関連の書籍を集める佐藤さんにとっても魅力的なラインナップ。時々に気になる本が増やされていて、訪れるたびに新しい発見がある。選書やオブジェの配置は毎月変化していくが、つねに内容やジャンルの多様さを重視している。

ドリンク1杯から利用でき、コーヒーを飲みながら写真集をゆったり眺めることも。ちなみに同店の「インターセクトコーヒー」(370円~)は、ノルウェーの名店「FUGLEN」が選んだ豆を用いたこだわりの一品。
「人通りの多い青山にあるとは思えないほどリラックスできますね。今日のような晴天でも、ファサードのおかげで直射日光があまり入らないから落ち着きます。食事だけでなく、読書や考えごとをしたいときにも便利。また天井が高すぎないことで話し声も響きにくいので、仕事の打ち合わせや商談をする場所としてもいいですね」


2階のお手洗いの天井には、計336台もの1/43スケールのミニカーがディスプレイされている。「これは出たくなくなりますね(笑)。うちの子供もミニカーが好きなので、大はしゃぎしそうです」

店内の吹き抜け部分の壁には、レクサスの「LC」、「RC-F」をはじめとするスポーツカーの写真や、ニュルブルクリング24時間耐久レースの写真などが並ぶ。

ライトアップされた夜のINTERSECT BY LEXUS。日中の姿とはうって変わって、煌びやかかつ上品な佇まいを演出する。
店内で過ごすなかで、佐藤さんの口から出てきたのが「調和」という言葉。
INTERSECT BY LEXUSの魅力を言い得ている。
「日本のブランドが『ラグジュアリーな空間』を考える場合、置く物のブランドや材質が和風に寄ったり、どうしてもストイックになったりしがちです。でもINTERSECT BY LEXUSは、例えば家具にしても和を感じさせるジョージ・ナカシマもあれば、モダンなB&Bもあって、それらが高いレベルで調和しています。そして無機質なクルマの要素まで見事に織り交ざって、ひとつの自由なくつろぎの空間が仕上がっている。レクサスが考えるラグジュアリーからは、ただ高級であることにとどまらない、複合的で温もりある知性を感じることができました」
今回は日中の利用だったが、夜は外観がライトアップされ、フルコースのディナーやバーを楽しめる場に変わる。あらゆる方面から大人の心を満たす、こんな贅沢な空間がほかにあるだろうか。
ぜひ、サードプレイスとして気軽に訪れてみてほしい。
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