皆さん、服、着てますか!? ひょっとして全裸派? 俺も俺も! 気が合うね! ちょっと前まで近所のコンビニ行くぐらいは余裕でマッパだったんだけど、令和になって裸体に厳しくなっちゃって、世の中が! 全裸でフルフェイスのヘルメットかぶってコーホー、コーホー、とダース・ベイダー風に乱れた呼吸でガタガタ震えながらコンビニ入ってくと、そんだけでバイト店員の奴らが「キャー!」とか言いやがるんですよ! 失敬な! 誰がコンビニ強盗やっちゅうねん! マッパだからどこにも凶器隠しようもないじゃんねえ!? ま、確かに股間に生えてるニョッキリ硬化棒が時に怖いぐらいに鎌首をもたげ凶器と化すこともあるわけですが!?

年齢と全裸歴がイコールだった私も幾度かの逮捕を経て、最近やっと衣服の素晴らしさに気付きました。そんな私・衣服の存在気になるおじさんこと掟ポルシェが、今のところ所有する衣服の中で着用すると延髄の辺りがズーンとしちゃうお気に入りのブツを御紹介!

中牧昭二のTシャツです!!!!


(左)中牧のTシャツ。W★ING~IWAジャパンでブッカー兼悪徳マネージャーとして活躍したビクター・キニョネスが母国プエルトリコで作らせたやつ。体型他似ても似つかない中牧の似顔絵が奇跡的にカッコいい。是非supremeで復刻すべきだ。

(右)2これが数十年の時を経て同じ家の押し入れに戻ってきた中牧のTシャツだ! 血まみれで意地を張る中牧の表情がたまらない! ちなみにW★INGの頃に中牧の体がマグロになってるジェットマグロ(中牧の必殺技)Tシャツも植地毅先生の手によりデザインされたが、中牧夫人の猛烈な反対により発売されなかったそう。奥さん勘弁してよ!


娘の参観日にはいつも中牧Tシャツ&デラプロの表4の通販のやつで買ったゼブラ柄バギーパンツを着用、トリミング帰りのプードル風ヘアスタイルで参戦。「あの昔の週プロ選手名鑑のクラッシャー高橋みたいなお父さんは誰?」とザワつく教室、目ざとい児童(愛読書はGスピリッツ)から「ヤバ! あのお父さんが着てるTシャツ、ビクター・キニョネスがプエルトリコで作らせたIWAジャパン時代の中牧昭二のやつじゃん!? うっわ、欲っしい~!」と大声で指摘されたりと、実に大変なことになっています。

ウソを書くのもそろそろ疲れてきましたんで、ここからは素直な気持ちと若干の事実だけを記します。中牧昭二を知らないという奇特な方のために一応説明しますと、1994年頃のIWAジャパンのプロレスラーで、日本初の油かけ地蔵顔のプロレス団体のエースです。イケメン揃いの現代のプロレス団体には絶対いないタイプ。中野龍雄とか高杉正彦とか中牧とか、プロレスラーたる者こういうズバ抜けてヌルッとした見た目じゃないといけません。基本デスマッチレスラーですので、通常血まみれ。試合で使った有刺鉄線レンガに中牧の血がベットリ付着したものをパチってきて一時期部屋に飾ってましたが、梅雨時猛烈にカビて泣く泣く捨てました。それぐらいには中牧昭二のことを愛しているのです。レンガってカビ生えるんだ……。


中牧がスポーツ用品メーカーの課長時代、付き合いのあった桑田真澄と読売巨人軍の暗部を綴った名著。「昭二、コンドーム買ってこい!」という桑田真澄のモノマネは忘年会での俺の十八番となっている。昭二、大好き!


中牧の引退後も俺の中牧愛は途切れることなく、物販で売ってた中牧のTシャツを四半世紀経った今でも着用。ヤフオクのアラートも「中牧 Tシャツ」で入れて、楳図かずお先生の赤白ボーダーシャツの如く、家のクローゼットを中牧Tシャツだけで満たすべくガンガン落札。ま、そんなアラートを入れているのは多分日本で俺一人だと思うので一度も競ったことはないですが。みんなもっと興味持てよ中牧に!

数年前、中牧のTシャツを巡って不思議な体験をしました。いつものように中牧のTシャツをオークションで落札。当時はまだ直接やり取りする時代、うちの住所をメールしたところ、出品者から驚愕の返信が。


中牧昭二選手と私。多分1995年。中牧が好きすぎて変な顔に!


「落札者様がお住まいの家、以前私が住んでいた家です!」

つまり’90年代にその中牧のTシャツが収納されていた押し入れから、約20年の時を経てまた同じ押し入れに戻ってきたという、神のいたずらの中でもトップクラスにくだらない無意味な奇跡が起きたのでした。中牧昭二のファンが住みがちな家ってなんだそれ。

このコラムをきっかけに空前の中牧昭二ブームが巻き起こり、ユニクロやH&Mで中牧のTシャツが大量生産されることを祈ります。街が中牧の地蔵顔で溢れかえる、そんな素敵な未来はもうすぐそこまで来ている!?


Profile
1968年北海道留萌市生まれ。ニュー・ウェイヴ・バンド「ロマンポルシェ。」のボーカル、楽器、および説教担当。荻窪のラーメン屋「ひつじそば 人と羊」をこよなく愛する。



Text:Okite Porsche
Photos:Kanta Matsubayashi
Title Design:ZUMA

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