トップアスリートからポーカールーム経営者へ
全米が驚いた力強く生きる女性の光と陰

モーグルのオリンピック候補だったモリー・ブルームは、選考をかけた大会で怪我を負い、プレーヤーとしての人生に終止符を打つ。その後、ハーバード大学へ進学するまでの一年を過ごしたL.A.で、ひょんなことから勤め始めた会社のボスから、アンダーグラウンドなポーカー・ゲームのアシスタントを頼まれる。そこでは、誰もが耳にしたことのあるハリウッドスターやミュージシャン、実業家たちが法外な賭け金でポーカーに興じていた。やがて彼女は、26歳にして自分のゲームルームを開設し、類い稀なるホストとしての才覚を見せる。その10年後、突如FBIに逮捕され、全財産を没収されてしまう。

監督は、Facebookの創業者に迫った『ソーシャル・ネットワーク』や、Apple社共同設立者の伝記を映画化した『スティーブ・ジョブズ』などで脚本を務め、数々の賞を獲得したアーロン・ソーキン。初の監督作品となる今作でも、実在の人物の光と陰を、目を見張るドラスティックなコントラストをつけて描き出した。2014年に刊行されたベストセラー回顧録『モリーズ・ゲーム』には書かれていない、彼女の逮捕後の壮絶な闘いをソーキン監督自ら取材。本作は、そこから独自の視点で脚本へと落とし込み、メガホンを取った意欲作となっている。

ギャンブルの世界で巻き起こるスリリングな駆け引きや危険を、知性とユーモア、そして芯の強さで切り抜けるモリーを、近年『ゼロ・ダーク・サーティ』『神の見えざる手』で、女優として確かな地位を築いたジェシカ・チャステインが、セクシーかつ魅力的に演じる。頭脳明晰でトップアスリートとして活躍した彼女が、いかにしてポーカールームのオーナーになったのか。なぜ数百万ドルの全財産を没取されたのか。ゲームを辞めた2年後に彼女を逮捕したFBIの本当の目的は──。怒濤の人生を歩んだ彼女の起死回生はもちろん、その中に見る担当弁護士との絆や、厳格な父との間に隠されていた真実がもたらす感動のドラマに引き込まれること間違いなしだ。


『モリーズ・ゲーム』

監督:アーロン・ソーキン
出演:ジェシカ・チャステイン、イドリス・エルバ、ケヴィン・コスナー、マイケル・セラ
2018年5月11日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開
© 2017 MG’s Game, Inc. ALL RIGHTS RESERVED.

映画『モリーズ・ゲーム』公式サイト

Text:Hisamoto Chikaraishi