2022.02.07

OZ MOTORS コンバートEV|究極の選択肢。ヴィンテージカーを電動化!【文化系男子は電気自動車の夢を見るか?Vol.4】

EV

カーボンニュートラルな環境意識の高まりとともに続々と誕生しているEV。もはや次にクルマを買うならEVしかない?

OZ MOTORS コンバートEV|究極の画像_1

Vol.4

究極の選択肢。ヴィンテージカーを電動化!

OZ MOTORS コンバートEV

OZ MOTORS コンバートEV|究極の選択肢。ヴィンテージカーを電動化!【文化系男子は電気自動車の夢を見るか?Vol.4】
VW・ビートルをEVにした「e-BUG」は、後部の空冷エンジンを電動モーターに置き換え(c)、フロントの燃料タンクの位置にはリチウムイオンバッテリーを搭載(e)。’50年代のバブルカー、BMW・イセッタも電動化(d)。当時のデザインを生かして給油口を充電ポートに(b)。計器類には、バッテリーの残量メーターが加わり進化している(a)。両車ともにMTで操ることができ、さらにエコカー減税対象なのも魅力。e-BUG:約400万円~(車両代別)、イセッタのように前例が少ない稀少車は、都度相談となる。

 ネオクラ車特集を読んで、心を奪われてしまった皆さま。もうEVなんて乗れない…と思うかもしれないけど、ご安心を。往年の名車を電動化する「コンバートEV」なるカスタムがあるのです。

 今回、紹介する横浜のオズモーターズは、国内でいち早くコンバートEVを手がけてきた名門ショップ。10月にはその功績が認められ、なんと大手自動車メーカーを差し置いて、今年度の「グッドデザイン金賞」を受賞。「見た目はクラシック、でも中身は最新」というスタイルは、未来のモビリティソリューションとして要注目です。

 写真のブルーのフォルクスワーゲン・ビートル ガブリオレと黄色のBMW・イセッタは、愛らしいルックスはそのままに、エンジン&燃料タンクをモーター&バッテリーに置き換えた、れっきとした電気自動車。最新のリチウムイオンバッテリーを搭載し、公共インフラで充電できるので、十分に日常使いができる。

 ただ、現状では一点モノのパーツを製作する必要があるため、ややコストが割高。そこで、オズモーターズではビートルなど人気車種を簡単にコンバートできるキットを開発中。近い将来、比較的リーズナブルにコンバートEVを楽しめる日がやってくる…。となれば、もし狙ってる旧車があるのなら、まずはオリジナルのまま楽しんで、来るべきタイミングでEVに変えるのがいいでしょう。現に、私は’70年代のBMWをE V化して、エンジン車の頃より楽しんでいます。その話はまた別の機会に!


神保匠吾
1982年福岡県生まれ。オンラインモーターマガジン「DRIVETHRU」ディレクター。学生時代に乗っていたBMW初代3シリーズ(E21)を電動化し、EVライフを実践中。詳しくはhttps://drivethru.jpへ。



Photos:Mie Nishigori 
Text:Shogo Jimbo

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