年間を通して、唯一九州で開催される今回の大会。オートポリスは大分県と熊本県の県境近くに位置し、標高約800mのところにあるサーキットです。他のコースと比べても太陽に少し近づいている? と感じるくらい、晴天時の日差しはすごいです。また、山間の自然に囲まれたサーキットとして、多くのレースファンに人気の場所でもあります。

今回、UOMO SUNOCO TEAM LEMANSに新しいドライバーがやってきました。前回の第1戦鈴鹿大会ではピンク色の7号車をピエトロ・フィッティパルディ選手がドライブしていましたが、彼は今年、他のレースも掛け持ちで参戦しています。そのスケジュールの都合上、スーパーフォーミュラの第2戦と第3戦は欠場することになっていました。

トム・ディルマン選手(右)

その代役としてやってきたのが、ヨーロッパで様々なレース経験を持つトム・ディルマン選手。フランス出身の29歳のドライバーです。日本に来るのは初めてというディルマン選手ですが、「コンニチハ」「アリガトウ」と早くも日本語をマスター。大会が始まる数日前に来日してチームとコミュニケーションをとったり、様々な場所を見学したりと非常に勉強熱心でした。

「スーパーフォーミュラはすごく競争力の高い選手権で、出場している選手のレベルも高い。ルーキードライバーだって、F3でチャンピオンになってる人ばかりだから、こういうプロフェッショナルなシリーズに参戦できて光栄だよ」とディルマン選手。早速、練習走行からライバルと遜色ないタイムを記録していました。

とはいえ、それでも百戦錬磨のライバルたちが揃っているスーパーフォーミュラ。そう簡単に好結果は出せません。「全体的に学ばなければいけないことが多い。すぐにトップ争いに加わるのは難しいけど、色々なことを習得して少しでも早く上位に追いつきたいね」と、冷静に語っていました。

またスーパーフォーミュラでは、大会期間中に選手とファンが触れ合えるイベントがたくさんあります。その中でも人気なのが「ピットウォーク」です。普段は絶対に立ち入ることができないピットレーンが時間限定で開放され、整備中のマシンを間近で見られたり、ドライバーからサインをもらったり、記念撮影もできるというものです(※参加には専用のチケットが必要になります)。

“モータースポーツ”というとクルマなど大きな機材を扱っていて、なかなか中枢の区域には立ち入れないという印象ですが、特に国内レースの場合は、こうして現場の緊張感を近くで感じることができる場面も用意されているのが一つの魅力なのです。

大嶋和也選手

そして、注目のレースですが、予選は大嶋選手が18番手、ディルマン選手が19番手と後方グリッドになってしまいましたが、少しでも追い上げるための作戦を準備し、決勝に備えました。

しかし、5月13日の決勝日は朝から濃霧と大雨に見舞われてしまいます。レース直前に練習走行を特別に設けるも、天候は悪化する一方。安全面を考慮し、残念ながら中止となってしまいました。

不完全燃焼に終わってしまったUOMO SUNOCO TEAM LEMANSですが、早くも第3戦スポーツランドSUGO(宮城県)大会が今月末に迫っており、その準備にとりかかっていました。


全日本スーパーフォーミュラ選手権
第3戦 スポーツランドSUGO

予選/5月26日(土)
決勝/5月27日(日)

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全日本スーパーフォーミュラ選手権公式サイト

Photos:Shigenobu Yoshida
Text:Tomohiro Yoshita