2026.01.10
最終更新日:2026.01.10

【おしゃれな大人が乗る「Y2Kグルマ」】01|ポルシェ911カレラ(Type 996)は2000年代の控えめさがちょうどいい

デザインを評する言葉に「一周回っていい」というのがある。今、20年前のクルマはまさしくそう見えて、再び評価を得ている。実用性もあって価格もこなれているから、狙わない理由はない。

PORSCHE 911 Carrera (Type 996) / 南部翔也さん(tokyo basic car club 代表)

PORSCHE 911 Carrera (Type 996) / 南部翔也さん(tokyo basic car club 代表)

1997年に登場し、2004年まで販売されたポルシェ 911の5代目・996。空冷エンジンから水冷へと移行した節目のモデルゆえ賛否もあったが、今見ると無駄を削いだ機能美が際立つ。「細身のボディも、リアにかけてふくらむラインも“走るための形”として美しい」と南部さん。多くのクルマに触れる中で、今向き合いたい一台として選んだ。

「自分の操作に対してとにかく素直。滑らかなカーブでステアを切り込むとリニアに伝わっていく。その正確さに、走る面白さを思い出させてもらいました」

PORSCHE 911 Carrera (Type 996) インパネ

速度ではなく、クルマとの対話そのものが楽しくなるというのだ。

「仕事で疲れていても、つい遠回りしたくなる。そんなクルマって、実はあまりないのではないかと思います」

滑らかに膨らんで、すっと落ちていくテールのライン

滑らかに膨らんで、すっと落ちていくテールのラインは、911が長く守り続けてきた象徴的なプロポーション。機能性から生まれた形が、そのまま美しさとして成立している。内装は過不足なくシンプル。「この空間に身を置くと不思議と気持ちも整って、走ることだけに集中できるんですよね」と南部さん。

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