シェアが当たり前の現代において、「嗜好性が高いクルマは共同所有」という考え方が次第に支持を集めている。家族のクルマと趣味のクルマを両方楽しむライフスタイルが、一気に現実味を帯びてくるはずだ。
DeNAに新卒入社し、カーシェアサービスAnycaの立ち上げに参画。その後、メルカリの車部門を経て、2022年にランデヴーを創業。
与えられた50日間でどこへ走って何をするか
自分が好きなことに貪欲でありたいけれど、自分以外のことに時間やお金がかかるのがUOMO世代。贅沢なスポーツカーや高騰するヴィンテージカーに興味があっても、利便性の低さと経済的なハードルの高さゆえ、なかなか手を出しづらい。
しかし、1500万円する40年前のポルシェ911(930)に、年間50回、月6.5万円で乗れると聞けば、一気に自分ごとになるはず。2022年にローンチした共同所有サービスの「ランデヴー」は、複数人で一台のクルマを“所有”することで、憧れのクルマを夢で終わらせない。構想には、大のクルマ好きである代表・浅岡さんの経験があった。
「新卒1年目で旧型のディフェンダー90をローンで買ったのですが、都内の駐車場代や保険代、税金に修理代ととにかく大変でした。平日はまず乗れないのに、クルマのために働く日々。このハードルとデメリットを減らせたらもっと楽しいのに、と思ったんです」
現在は約100台の登録車を擁し、ウェイティング登録者は2000人を突破。車種は歴代の空冷ポルシェやフェラーリをはじめ、国産は日産 GT-R(月5.3万円)やマツダ RX-7(月5万円)、さらにはデロリアン(現在満枠)など多彩。保管場所は横浜と多摩川、錦糸町にあり、24時間アクセス可。
「1日だけ乗る方もいますし、関西在住の方は乗って帰って数日後に戻される場合も。好きなクルマを楽しめる余白が年に50日あって、それをどう埋めていくかが楽しいんです」
月額には車両代、車庫代、保険代(免責10万円)、整備費用が含まれている。高額な現行のマクラーレンやフェラーリでも月20万円を切る価格設定はかなりお得に感じられる。
「レンタカーでもカーシェアでもない、新しいカーライフを応援したい。所有することでオーナーシップが芽生え、責任と愛着をもって車と向き合うことになる。オーナー間の交流も大切にしていきたいと思っています」
独り占めにこだわらないのであれば、強くおすすめできる選択肢だ。
新旧を問わず高い整備力を誇るメカニックが常駐。基本整備はベース内で行われる。
ホンダ S2000の隣にアストンマーティン DB11が並ぶ幅広さ。S2000は月額3.7万円とエントリーにもおすすめ。DB11は月額10万円。
多摩川ベースの2階には、ヴィンテージ家具店「シャークアタック」が入る。2階のみ一般開放することも。
共同所有のQ&A
共同所有の現在登録されているクルマの数は?
現時点で100台近くのクルマが登録されています。まずは、ホームページよりウェイティング登録をお願いしています。
「月額」には何が含まれている?
車両代をはじめ、保険、駐車場、基本整備といった費用が含まれています。月額は、別途契約時に頭金として15万円を支払うことを前提に算出。頭金ナシというお支払い方法ももちろん可能です。
万が一のトラブルの場合はどうなる?
車両は東京海上日動の自動車保険に加入しているため、出先の事故やロードサービスなどもカバーできます。