2026.10.11
最終更新日:2026.10.11

安くてウマい料理みたい |ホンダ Super-ONE【自動車ニュースタンダード研究所】

思いきった車選びは難しいけれど、いい大人には培ってきた尺度と感性がある。個性ある新定番の車を、自分ごととしてぜひ考えてみてほしい。

Honda Super-ONE

Honda Super-ONE

安くてウマい料理みたい

西坂 今回は小さなホンダ車が4台もいますが、目玉はイエローの「Super-ONE」。奥に見えるブルーの軽EV「N-ONE e:」をベースにした新感覚のホットハッチで、すでに受注が1万4000台を突破する注目のEVです。都内で補助金をフル適用すれば実質120万円! 驚異的な価格です。

神保 こういう車が人気なのはうれしいですよね。ホットハッチというのはやっぱりよくて、ハッチバックのような小型の大衆車をベースに、どこまでスポーティな走りの面白さを加えられるかが、メーカーの開発陣の腕の見せどころだと思います。ホンダのホットハッチの名作といえば、1981年に登場した初代「シティ」。Super-ONEには、随所にそのオマージュが見られます。

西坂 ホンダは小さくて経済的な車も売れていますが、レースでの経験をもとにスポーティな走りを追求してきた歴史もあって、シティやSuper-ONEにはその両方の血が流れているのがいいですね。そして電動化でそれを実現したことが面白い。

神保 ボタン一つで発動する「BOOSTモード」が楽しいですね。電力量が解放されて速くなる仕掛けが、シティのターボを思わせる。ブレーキを踏まずに加減速をコントロールできるシングルペダルモードも、慣れると滑らかに走ることができて気持ちいいです。

西坂 身軽な楽しさがありながら、想像以上に足まわりが安定していて、乗り心地もいいですよね。車内もそこそこ静かで、それにBOSEプレミアムサウンドシステムが標準装備ですから、想像以上の快適空間です。

神保 そう、サイズのわりには高速道路でも怖くないですね。あとは、航続距離だけどうにかなってくれれば…。

西坂 軽ベースとはいえ、航続距離が300㎞を切るのはネックですね。いずれはロングレンジ仕様が出るといいのですが。

神保 そうはいっても、小さい車で快適というのは、やっぱり正義だなと思います。楽しく移動時間を過ごせる車がまた一つ増えました。あとはシティみたく、カブリオレが出てくれたら完璧かな(笑)。

ステアリングスイッチ

ステアリングスイッチの中において、ひときわ目立っているのが、紫色の「BOOST」ボタン。押すと電力量が解放され、その名のとおりに刺激的な加速が得られる。

ハイバックシート

十分なホールド力をもつハイバックシートは、ライトグレー × ブラック × ブルーのコンビネーションが特徴。

今回の撮影で使用した1980年代の名車「シティ ターボⅡ」

インテリアの仕様は、ボディカラーを問わず共通だが、この唐突とも思える配色はいったいどこからやってきたのか。インスピレーション源は、今回の撮影で使用した1980年代の名車「シティ ターボⅡ」にあった。

【Spec】

・全長×全幅×全高:3580mm×1575mm×1615mm

・ホイールベース:2520mm

・車両重量:1090kg

・最高出力:70kW(BOOSTモード使用時)

・航続距離:274km(WLTCモード)

・定員乗車人数:4名

・運転支援技術:HONDA SENSING(渋滞追従機能、衝突軽減ブレーキ、車線維持支援システムなど)

・車両本体価格:¥3,390,200

・備考:ボディカラーはブラックとのツートーンを含めて9種類。

神保匠吾

「DRIVETHRU®」ディレクター。BMWのコンバートEVや、移動式充電機《モバイル SS》を考案し活動中。「2026-2027 日本カー・オブ・ザ・イヤー」選考委員。

Instagram:@shogojimbo @drivethru.jp

西坂和浩

「UOMO」編集部員。車、時計、ファッションを中心に担当する。愛車は1970年式のアルファ ロメオ・ジュリア GT1300Jr.のほか、トヨタ86の競技車も所有し、ダートトライアルに本格参戦中。

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