近年の自動車市場を席捲しているのが、Bセグメントに分類されるコンパクトSUV。EVのモデルも増え、何がいいのか迷う時代にこそ、個性は強いポテンシャルとなる。
VOLVO EX30 Cross Country Ultra Twin Motor Performance
再生素材の質感や色味がうまくデザインに落とし込まれた、ミニマルな内装。インフォテインメントはグーグルなので、スマホの延長で直感的に操作が可能。
特徴的な、ブラックアウトされたフロントグリル。スウェーデンを象徴するケブネカイセ山の等高線が筋彫りで描かれている。
【Spec】
・全長×全幅×全高:4235mm × 1850mm × 1565mm
・ホイールベース:2650mm
・バッテリー容量:69kWh
・最高出力:前115kW(156PS)、後200kW(272PS)
・電費・航続距離:161Wh/km・500km
・定員乗車人数:5人
・運転支援技術:衝突回避・被害軽減ブレーキシステム、ドア・オープニング・アラートなど
・車両本体価格:¥6,490,000
Alfa Romeo Junior Elettrica Premium
丸い二つのメーターフードは、アルファ ロメオ伝統のデザインを踏襲している。
盾型のグリルもブランドを象徴するアイコン。新型のグリルは、エンブレムの紋章がくりぬかれた大胆なデザインで、絶妙なあんばいで馴染んでいる。この複雑な造形美がアルファ ロメオらしい。
【Spec】
・全長×全幅×全高:4195mm × 1780mm × 1585mm
・ホイールベース:2560mm
・バッテリー容量:54kWh
・最高出力:115kW(156PS)
・電費・航続距離:125Wh/km・494km
・定員乗車人数:5人
・運転支援技術:ACC、ブラインドスポットモニター、レーンキーピングアシストなど
・車両本体価格:¥5,710,000
個性を味わえるコンパクト電動SUV
西坂 群雄割拠なコンパクトSUVですが、最近はEVでも個性が出てくるようになってきましたね。アウトドア気分にもなれる、ボルボの「EX30 クロスカントリー」と、走りの遺伝子を受け継ぐ、アルファ ロメオ初のBEV「ジュニア エレットリカ」は対極にいますが、どちらも個性的です。
神保 コンパクトSUVは俊敏な操作性と実用性がいいですね。両者に乗って、EVを造るアプローチはかなり明確に違うと思いました。EX30は、伝統的なクロスカントリーのデザインを継承しながら、操作系などからはテスラへの意識が感じられます。ジュニアはより複雑なデザインで、コーダトロンカと呼ばれる、リアをスパッと落としたデザインに抑揚を感じて、内装は物理スイッチが多め。日頃からクラシックアルファに乗る西坂くんは、ジュニアの走りはどうでした?
西坂 想像以上に楽しかったです。イタリア車はエンジンが命とよく言ったもので、EVが出ると聞いたときにはどうなるかと思いました。乗ってみると、そもそもが速いEVの中でも、より実のある走りというか、ただ速いだけではない息遣いのようなものがありましたね。
神保 アルファのほうが車らしさは感じられますね。ボルボはツインモーターでさらに速いですが、必要以上にパワーがあるとわかると、スピードを出さなくなるから、結局安全です。EX30にはワンペダル機能がついているのがいいですね。
西坂 採用するEVは増えていますが、安全性向上につながる考えなのでしょうね。
神保 家族を乗せて安全というのは大事で、EX30は奥さんに買ってあげたいと思う一台。あとエコフレンドリーな印象が強い。アルファ ロメオは「この人、好きで乗ってるな」という印象をもたせられますね。そうそう、ジュニアはシートベルトの警告音もサイレンみたいで格好よかった。ついベルトするのを忘れて聴きたくなるくらい(笑)。
西坂 そこはちゃんとしてください!
「DRIVETHRU®」ディレクター。BMWのコンバートEVや、移動式充電機《モバイル SS》を考案し活動中。「2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー」選考委員。
Instagram:@shogojimbo @drivethru.jp
「UOMO」編集部員。車、時計、ファッションを中心に担当する。愛車は1970年式のアルファ ロメオ・ジュリア GT1300Jr.のほか、トヨタ86の競技車も所有し、ダートトライアルに本格参戦中。