思いきった車選びは難しいけれど、いい大人には培ってきた尺度と感性がある。個性ある新定番の車を、自分ごととしてぜひ考えてみてほしい。
SUBARU FORESTER SPORT EX
“最も優秀な車”に選ばれた実力
西坂 昨年の「2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー」で、栄えある一台に選ばれたのが、6代目スバル・フォレスターでした。選考委員である神保さんも最高点を入れていましたね。
神保 あらためて日本車のよさに気づかせてくれました。全国津々浦々の皆様に向けて優れた車を選ぶとしたら、誰もが運転がしやすく、乗員数をきちんと確保できて、乗り心地や取り回しもよい車となる。すると、必然的にフォレスターでした。特に決め手だったのが、スバルらしいエンジンフィールと、高い走破性。そして現実的な価格です。スバルは正統派SUVを謳っていましたが、同時に正統な日本車でもあるといえますね。
西坂 今回は、雪が降る地方を800㎞ほど走りましたが、どんな深雪でも終始走りが安定していました(スタッドレスを装着)。すれ違う車のフォレスター率の高さにも驚きましたよね。支持されてるなあと思いました。
神保 頼りがいのあるアウトドアウェアみたいな感じですよね。目立ちたいとか、ブランド志向で買うのではなく、「いいモノ」として当たり前にみんなが選んでいる。ただ、海外勢の車と比べて、オーディオやマップ、車両設定などのインフォテインメントシステムのデザイン性は味気ない気もしましたね。それも含めて日本車らしいのかもしれません。
西坂 高速もかなり走りましたが、自動車専用道路用の運転支援技術「アイサイトX」はどうでしたか?
神保 追従機能は、車間距離や加速感などをちょうどいいあんばいでサポートしてくれますね。自動車専用道路に入らないとONにならないし、降りたら勝手にOFFになってくれる。オーナーだったら使うべき機能です。
西坂 ほかにも安全面では、歩行者だけでなく、サイクリストにも対応した歩行者保護エアバッグを世界初搭載していますよね。
神保 こうした技術は、フォレスターのみならずほかのメーカーも早急に取り入れるべきだと思いますね。燃費や走行性能も大事ですが、安全を最優先する車こそが、これからのスタンダードに違いないでしょうし。
雪道での性能を体感すべく、乗鞍高原〜野沢温泉村をロングドライブ。Snow/Dirtモードとスタッドレスの組み合わせは心強く、ベタ雪からアイスバーンまで安心して走れた。
スバル独自の運転支援技術「アイサイトX」を体感(自動車専用道路のみ対応)。
【Spec】
・全長×全幅×全高:4655mm × 1830mm × 1730mm
・ホイールベース:2670mm
・排気量:1795cc
・最高出力:130kW(177ps)
・定員乗車人数:5人
・運転支援技術:アイサイトX(渋滞時のハンズオフ、カーブ前の速度制御なども支援)
・車両本体価格:¥4,488,000(オプション別)
・備考:ハイブリッドの「S:HEV EX」もラインナップ。全車にサイクリスト対応歩行者保護エアバッグを世界初搭載。
「DRIVETHRU®」ディレクター。BMWのコンバートEVや、移動式充電機《モバイル SS》を考案し活動中。「日本カー・オブ・ザ・イヤー」選考委員も務める。
Instagram:@shogojimbo @drivethru.jp
「UOMO」編集部員。車、時計、ファッションを中心に担当する。愛車は1970年式のアルファ ロメオ・ジュリア GT1300Jr.のほか、トヨタ86の競技車も所有し、ダートトライアルに本格参戦中。