小さなEVは街中の移動にうってつけだし、EVに乗るという行為も相まって、軽でもクールにも見える。小気味いい走りが楽しく、ちょっと遊べる車としても、一家のセカンドカーとしても大いにアリだ。
HONDA N-ONE e: G
フロントから外部給電にも対応する。赤いホンダロゴが入った白いソケットがかわいらしい。
オーディオもなく、ミニマルに徹したe: Gの内装。
「二本スポークのハンドルに素っ気ないファブリックシートがいいですね。ひと昔前のフランス車のようで腰も疲れない」(西坂)。
【Spec】
・全長×全幅×全高:3395mm × 1475mm × 1545mm
・ホイールベース:2520mm
・バッテリー容量:29.6kWh
・最高出力:47kW(64PS)
・電費・航続距離:105Wh/km・295km(WLTCモード)
・定員乗車人数:4人
・運転支援技術:Honda SENSING(急アクセル抑制機能)
・車両本体価格:¥2,699,400〜
Hyundai INSTER Cross
ヒョンデは、IONIQ5が出た早い段階から外部給電を実装してきた。むろんインスターも全車対応。
「インパネが充実していて、Y2KっぽさのあるCDプレイヤーみたいなデザイン」(神保)。
ウインカーを出すと、その方向の斜め後方視界がモニターに映し出され、安心して車線変更ができる。
【Spec】
・全長×全幅×全高:3845mm × 1610mm × 1715mm
・ホイールベース:2580mm
・バッテリー容量:49kWh
・最高出力:85kW(115PS)
・電費・航続距離:141Wh/km・393km
・定員乗車人数:4人
・運転支援技術:ハイウェイドライビングアシスト、ペダル踏み間違いセーフティアシストなど
・車両本体価格:¥3,729,000
身軽で使えるスモールEV
西坂 EVが普及した当初は高級車のイメージでしたが、今やスモールカーのほうが親和性が高い気がしますね。スーッと進みキビキビ走れて楽しいというか。
神保 ミニマルな感じが合いますよね。狭い日本の道にはやはり便利だし、初めてのEVとしてもおすすめできます。
西坂 軽乗用車のEVは、日産・三菱に次いでホンダ「N-ONE e:」が出て話題です。中国のBYDも軽を控えていますし、加熱しそうです。一方、韓国のヒョンデからはコンパクトカーの「インスター」が上陸しました。5ナンバー車ですが、ここまで小さい5ナンバーは今やとても貴重ですよね。
神保 インスターはコスパが高いですね。航続距離が思った以上に長く、サスペンションは日本仕様にチューニングされて乗り心地もいい。「インスタークロス」はあくまでオフロードテイストですが、キャリアやホイールが全体を引き締めてますね。ドイツのデザインチームが手がけているそうで、洗練されています。
西坂 ホンダは、EVの先駆けになった「ホンダ e」もそうですが、ペットのような愛らしい顔に愛着がもてます。
神保 「G」グレードは、鉄ホイールがいいですね。乗ったらオーディオがなくて衝撃。メーターの切り替えもシンプルで、スーパーカブの発想に近いなと。航続距離は短いけれど、ADAS(先進運転支援システム)がしっかりしていたのはよかったです。ヒョンデは高速で前の車が車線変更すると加速し、ブレーキに足が伸びたので、もう少し進化に期待したい。
西坂 あとは、両者とも外部給電が備わっているのも、いざというときに便利ですよね。アクティビティだけでなく災害利用目的としても。
神保 実装されていないEVも多いですが、日本で外部給電は必要不可欠だと思います。災害時などに、小さな自分の車が役に立てるって、いいですよね。
「DRIVETHRU®」ディレクター。BMWのコンバートEVや、移動式充電機《モバイル SS》を考案し活動中。「2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー」選考委員。
Instagram:@shogojimbo @drivethru.jp
「UOMO」編集部員。車、時計、ファッションを中心に担当する。愛車は1970年式のアルファ ロメオ・ジュリア GT1300Jr.のほか、トヨタ86の競技車も所有し、ダートトライアルに本格参戦中。