2026.03.10
最終更新日:2026.03.10

【新連載】藤ヶ谷太輔のハイエース カスタム録|Episode:01 フルカスタムモデルを見学へ

アーティストで俳優の藤ヶ谷太輔がハイエースを自分仕様にカスタムする過程を追う集中連載がスタート。初回はカーショップを訪ね、理想の手がかりを探し出す。

過ごす時間を豊かにする人生の相棒をつくりたい

藤ヶ谷大輔 ハイエース

「ハイエースを買いたいんですよね」。藤ヶ谷さんの何気ないひと言から約一年を予定する本連載がスタートした。

「ありがたいことにデビュー以来ずっと忙しくさせてもらっています。最近は38歳という年齢もあり、限られたプライベートの時間を大事にするようになりました。古着を見たり、サーフィンやキャンプ、ゴルフのように熱中できる趣味に触れたりすると、気持ちが整って表現の仕事にもつながっていく感覚がある。そんな趣味の時間をもっと豊かにするための拠点として、自分仕様の遊べるクルマが欲しくなっちゃって。それで自然とハイエースが思い浮かび、さらにUOMOさんとご一緒できたらもっと面白いかなと(笑)」

かくして動きだした「藤ヶ谷太輔のハイエースカスタム録」。しかし、カスタムの選択肢が多く、「これだ!」という完成形はまだないという。

「無機質な雰囲気よりも、木を使った温かみのある内装に惹かれますね。だから今日は、SNSで発見したウッド調の車両を見に行って、写真だけではわからない空気感とか、どんなふうに使えるのかを確かめたい。サーフボードやキャンプギア、ゴルフバッグを積んでもすっきり見せられる内装にできたら最高ですよね。今回は実物を見ながら、イメージを膨らませたいです。理想を詰め込んだハイエースは長く付き合う相棒にしたいんです。だからこそ、どういう流れでカスタムを施すのか知りたいし、できるだけ自分の手を動かしたい。その様子を連載で皆さんにもお伝えしていきたいです」

藤ヶ谷さんがSNSで気になったお店へ足を運ぶ!

ハイエースカスタムの予備知識

・シンプルな構造でカスタムの自由度が高い

積載力と用途の幅広さが大人に人気の理由。サーフボードやキャンプ道具などかさばる荷物も無理なく載せられ、仕事道具の運搬にも対応できる懐の深さが魅力だ。シンプルな構造ゆえにカスタムの自由度が高く、整え方しだいで遊びも日常も、ハイエース一台で完結してしまうほど!

・ハイエースだけで40種類以上も! 種類が豊富

標準ボディ、ワイド、スーパーロングなどのサイズ、駆動方式は2WDと4WD、燃料はガソリンとディーゼル。これらを組み合わせると、現行車種は40種類以上のバリエーションがある。室内の広さや取り回しのしやすさは組み合わせにより変わるため、用途に合った仕様を選ぶことが重要だ。

・カスタムで人気な8ナンバー

8ナンバーとは、自動車の区分の中で特殊用途車に位置づけられる分類で、キャンピングカーがこの枠に含まれる。就寝設備やシンクの設置など、不可欠な構造要件は増えるが、車検の間隔が通常の商用車より長く、内装を大きくつくり替えるカスタムにも柔軟に対応できるのがメリット。

KAZUKI AUTO [Timber House]|木材の温もりをフル活用、ミニマムながら複数人での団欒をかなえる

1:機能面に優れた上質なウッドの部材でつくる、見た目にもこだわった室内空間

藤ヶ谷大輔 車内
ベッドマットを外せば、両サイドにベンチを設けた広々とした室内に。天井にヒノキ、側面にスギを用いた「ティンバーハウス」は車内にやわらかな木の香りが広がる。調光式の暖色ダウンライトが落ち着いた陰影を生み、夜でも心地よく過ごせる空間だ。木材の伸縮を考慮したパネル構造と、防振・断熱施工による快適性も魅力だ。

理想のハイエースとは。
そのヒントを求めて!

最初に訪れたのはカズキオート 西東京店。同社が提案するのは上質なウッドをふんだんに使ったキャンピングカー仕様の「ティンバーハウス」だ。
「こちらのカスタム済みのハイエースをSNSで偶然発見して、ずっと見たいと思っていたんですよ!」と藤ヶ谷さん。キャンピングカー仕様のハイエースに興味をもって以降、実際に車両へと乗り込むのはこれが初めてだという。その感想はいかに。

「室内は想像以上に広いですね。内装に採用されているウッドの風合いは温かみがあって、まるで自分の部屋のように落ち着きます。これはテンション上がっちゃうなあ。ハイエースのカスタムは、沼ですね(笑)」

2:センターに配置された4人用のダイニングテーブル

日中の室内
セカンドシートを組み替え、シートを後ろ向きにセット。間取りのスイッチングも楽々で、あっという間に車内にはダイニングスペースが生まれる。「こういうミニテーブルを自分でつくってみるのも面白そう!」。窓をふさがないおかげで、日中の室内は照明要らず。

天井や壁の部材は専用工場で丁寧に仕上げられ、使い込むほど色味が落ち着いたり、木の手触りが育っていく。

「内装の木材が経年変化するってことにすごく惹かれました。乗るたびに少しずつ表情が変わるなんて、持ち主としてはうれしいじゃないですか。育てる楽しさがある」

3:一見ミニマムな内装を追求した細部設計

ベッドボード
ベッドボードを設置すれば室内はフラットに。その下の空間、両サイドのボックスなど、収納容量もばっちりだ。
シンク
シンクは小さくとも機能は必要十分。サイドボックスの中にあるので、使用しないときはすっきりまとめられる。

さらに気になっていたのがコンパクトに魅せるシンプルな内装だ。

「趣味の道具ってどうしても増えちゃうけど、『ティンバーハウス』の内装は“見せない収納”がうまいんですよね。片づけやすくて、すっきり見せられる。サーフボードやキャンプギア、ゴルフバッグをスマートに積むには、工夫が必要なんだろうと思うんですけど、それをどう解決するのか考えるのもまた面白い。自分ならどんなレイアウトにするか。実物を見てたら、さらに悩んでしまいました」

SPEC

グレード:DX-GL パッケージ
車両サイズ:4695㎜×1695㎜×1980㎜(全長×全幅×全高)

カズキオート 西東京店

カズキオート 西東京店

販売からカスタム製作、整備まで一貫して対応するカーショップ。多種多様なハイエースを取り扱う。

東京都武蔵村山市中原2-3-4
TEL:042-520-7100
営業時間:10時~19時
定休日:火曜、第1・第3水曜

DREAM DRIVE [Kuma Q]|スーパーロングの高さを生かし、広いベッド空間とキッチンを搭載

1:機能的なキッチンは、一瞬で食卓兼デスクに!

セカンドシート
後部座席を2人乗りに変更して、小型家電を配置できる機能的なキッチンに。着脱可能なミニテーブルをセットすれば、ダイニングに早変わり。「車内でコーヒーをいれて台本を読む、理想の時間がかないそう」。セカンドシートを倒せばベッドに様変わり。「頑張れば一台でメンバー全員で泊まれそうです(笑)」。

見れば見るほど、理想は
膨らんでいくばかり

続いては、狛江にあるドリームドライブへ。居住性を重視したレイアウトが特徴の「クマQ」に試乗する。

「こちらも前から気になっていました。ウッド調ながら『ティンバーハウス』とは雰囲気がまったく違いますね。そしてこれ、さっきのハイエースよりもかなり広いですね」

2:車両は大きくとも、無駄なスペースはいっさいなし

収納
限られた空間だからこそ収納は重要。「物を出しっぱなしにしたくないので、収納は多いほうがいいですね」。
両サイドに大容量の収納、可動棚を確保
口をしっかり取りながら、両サイドに大容量の収納、可動棚を確保。

それもそのはず。「クマQ」のベースとなっているのは、ハイエース スーパーロング。前述の「ティンバーハウス」よりもひと回り大きい。
「視界の抜け方や動線の取り方がうまくて、数値以上に広く感じます」と藤ヶ谷さん。この車両のいちばんの特徴はベッドまわりにある。

「ちょっと横になってみてもいいですか? これ、普通に寝られますよ。車中泊というより、ちょっとしたホテルレベル。収納も細かく仕切られていて、片づけのことまで考えられている」

3:クイーンサイズのメインベッドで快適な睡眠を

藤ヶ谷大輔 ベッド
クイーンサイズのマットレスが置かれた車内。横になった瞬間に車にいることを忘れ、部屋としての快適さを実感できる。厚みのある寝具、さらに天井までの高さも十分に確保されており、長時間の休息にも対応。車体の天井高がしっかりあるぶん、ベッド下が収納スペースとして活用できるのもうれしい。寛ぎと実用性を両立する。

ただ現実的な条件も浮かんでくる。

「広さは魅力なんですけど、駐車場が見つかるのか。そういう条件も考えないと…ですよね。課題は山積みだ」

SPEC

グレード:スーパーロング
車両サイズ:5380㎜×1880㎜×2285㎜(全長×全幅×全高)

DREAM DRIVE

DREAM DRIVE

「日本の職人が世界を驚かす」をミッションにしたキャンピングカー会社。オーストラリアでも展開中。

東京都狛江市岩戸南1-8-8
TEL:03-4577-0045
営業時間:9時~18時 無休、土・日曜・祝日は完全予約制

夢の一台のイメージが少しずつ輪郭を帯びてきた

「車両の大きさ、内装の素材、落ち着ける空間かどうか。実際の車両を前にしないと気づけないことが多いので、まずは第一歩として、とても勉強になりました。決めることが多いので、小さな家をつくる感覚に近いですね。趣味のギアを積む以外にどういう用途でカスタムしていくか。先は長いけど、楽しみながら進めていきたいです!」

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