「更年期障害」は女性だけではなく、実は男性にも起こりうるものだった…。その正体を解明すべく、UOMO世代の芸人&マンガ家・五明拓弥氏(グランジ)/ごめたんが体当たりルポ。
医師に聞く! 男の更年期障害って何?
これが男性更年期障害の3大症状だった
精神的症状
男性更年期でまず目立ちやすいのが、イライラや不安などの精神的症状。これは男性ホルモンであるテストステロンが意欲・気力といった精神活動に深く関わりがあることに由来するそう。テストステロンの分泌量が減少すると、脳の働きが低下し、ストレス耐性が下がる傾向に。寝つきが悪いなど睡眠に影響が出る場合も。
身体的症状
精神的症状に次いで代表的なのが身体に出る症状。ほてりや発汗など女性に多く見られる症状が男性にも現れる。そのほかにも筋力の低下、筋肉や関節の痛み、肥満、めまい、耳鳴り、動悸、息切れを感じる人も。テストステロンの減少により自律神経が崩れやすくなることで、全身の機能に問題が生じるとされている。
性的症状
性欲の減退や勃起不全(ED)などに悩む人も少なくない。また、慢性的なアルコールの摂取がテストステロンの低下を招く可能性が、複数の研究によって示されている。そのため過度な飲酒が性機能に直接的な影響を与えているという見方もあるそう。このように、生活習慣との密接な関係があることも性的症状の特徴。
年齢のせいだと不調を放置しないで
男性更年期障害Q&A
Q.男性ホルモン治療って一度始めたらやめられない?
当院では、症状が改善したらホルモンの投与を中断します。テストステロン値は生活習慣の改善などでも向上する場合があるので、それらを併用しながら不調を改善することを第一の目的に治療を進めることが重要です(天野先生、以下同)。
Q.AGA治療と男性ホルモン投与は並行できる?
AGA治療薬は、テストステロンをより作用の強いDHTに変換する5a還元酵素の働きを抑えるもの。男性更年期治療のためのホルモンの補充療法とは作用の仕組みが異なるため、理論上は併用が可能と考えられています。ただし、症状やホルモン値などによって、適切な治療方針は変わるので、詳しくは医師に相談を。
Q.クリニックでの治療以外にできることはある?
食事や運動などの生活改善に加えて自律神経を整える取り組みは症状の緩和に役立つことも。ただし、これらは根本治療ではありません。男性更年期障害と似た症状の病気もあるため、まずは医療機関で原因を確認し、適切な治療を選択するのがおすすめ。
Q.男性更年期障害を放置するとどうなる?
テストステロンの減少は、糖尿病や高血圧、脂質異常症、動脈硬化などの生活習慣病のリスクを上昇させます。また、症状を放置すると、不調が悪化する悪循環に陥ることもあるため、気になることがあれば早めの受診が重要です。
今すぐトライ! 「男性更年期障害」セルフCHECK
下記のうち3項目以上当てはまる場合、男性更年期障害の可能性アリ。
◻︎性欲が低下した
◻︎以前よりも元気がない
◻︎体力の低下を感じる
◻︎身長が縮んできた
◻︎楽しいと感じる時間が少ない
◻︎悲しい気持ちになりやすく、怒りっぽい
◻︎勃起力の低下を感じる
◻︎運動能力が落ちている
◻︎夕食後、眠くなってうたた寝をしてしまう
◻︎さまざまな作業を行う能力に低下を感じる
五明さんと実践編! クリニックとサロンでSTOP!男性更年期
まずはクリニックで男性更年期障害の検査にトライ!
検査料は保険適用。気になる症状があったらまずは相談を
天野先生が院長を務めるクリニック。男性更年期障害の症状に対し、ホルモン治療のみにとどまらず、漢方、サプリメント、生活習慣指導など多面的なアプローチを行うことに定評あり。この日五明さんが行った検査は血液検査と甲状腺系の病気を探るためのエコー検査。料金は保険適用で¥6,370。検査結果の開示などをはじめ、オンライン診療にも柔軟に対応しているため対面に抵抗がある人でも受診しやすいところがポイント。
イーヘルスクリニック新宿院
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-6-4 新宿通東洋ビル3階
公式サイト
気になるモヤモヤ症状は駆け込み寺的サロンで解消!
自律神経を整える耳ツボや、よもぎ蒸しの施術を、男性でも気軽に!
男性更年期障害の症状の原因の一つである、自律神経のバランスの乱れ。その症状の改善に役立つ施術を受けられるサロン。五明さんが体験したイヤーセラピー(¥5,500)は200以上あると言われる耳のツボを刺激し、血行不良、自律神経のバランス改善、睡眠の質の向上などに効果がある施術。ほかにも自律神経を整えるのによいとされるよもぎ蒸し(¥5,940)を男性が受けられるサロンは稀少。洗練された雰囲気の店内で、気になる症状の改善を図ろう。
N by mariran
〒154-0024
東京都世田谷区三軒茶屋2-23-18 1階
公式サイト
男性更年期障害とは、男性ホルモンであるテストステロンが減少することで、精神的、身体的、性的にさまざまな不調が起こる状態を差します。男性ホルモンは20代でピークを迎え、その後緩やかに減少しますが、発症のタイミングは個人差があります。40代以降で心身の状態に変化を感じる人は多いと思います。その不調は年齢のせいだけではなく、実はテストステロンによるものかもしれません。
男性更年期障害は、血液検査による「テストステロン値」の確認と「AMSスコア」と呼ばれる世界共通の質問票への回答、両方の結果をかけあわせて診断します。また、甲状腺疾患は男性更年期障害と似た症状を示すことがあるため、当院では男性ホルモン検査だけでなく、必要に応じて甲状腺機能検査、腹部エコー検査などを実施し、症状の原因となるほかの疾患がないか、総合的に評価しています。男性更年期障害の治療としてはホルモン投与が広く知られていますが、漢方やサプリメント、生活習慣の改善などでテストステロン値の向上、症状の改善が見込める場合も。ただ更年期障害で病院を訪れることに抵抗がある男性も少なくないのが事実。自覚症状がある人のうち94%がすぐに受診はしなかったというデータもあります。しかし、男性更年期障害は放置すると、別の病気を引き起こす原因にもなりかねません。年齢のせいだからと不調を無視せず、気軽にクリニックに相談してみてほしいと思います。