理想の顔が手っ取り早く手に入る方法があると思ったら大間違い。あくまで日々の地道なスキンケアがいちばんの近道。まずはこれまでのスキンケアや己の顔を見つめなおし、基本の3大ケア「洗顔、保湿、日焼け止め」を正しく学びましょう。
実は乾燥しがちな男の肌
男性の肌は、実は繊細だ。皮脂量が多くテカりやすいいのに、水分量は女性より少ない。ベタついて見えても内側は乾燥していることが多いのだ。さらに毎朝のシェービングで角質が削がれ、肌のバリア機能は落ちやすい状態に。赤みやヒリつき、粉をふくなんて経験もあるのでは。繊細な男の肌を守るために、洗顔後の保湿は必須。皮脂を抑えながらしっかり水分を補給ケアが必要だ。服装や髪型だけでなくスキンケアも大人の身だしなみのひとつといえる。
【初級編】化粧水、乳液、クリームの役割を知る
汚れの落ちたまっさらな肌に必要な水分と油分を与え、肌のバリア機能が整うようにするのが保湿の役割だ。化粧水だけでも体感的には潤うが、そのままでは入れた水分が蒸発し乾いてしまう。乳液やクリームなど油分による膜でフタをし乾燥を防ごう。バリア機能を正常に保つことで、日中はさまざまなダメージから肌を守り、夜は肌の修復リズムを促せる。
【中級編】正しい保湿をマスターする
1.化粧水・乳液はともに五百円玉大の量を使用
厳密には各商品の用量を確認してほしいが、目安は五百円玉大。惜しまず、たっぷり顔全体に馴染ませよう。
2.肌をたたかず、優しく包み込む
洗顔同様、保湿時も肌の摩擦に気をつけよう。たたくようにつけるのではなく手のひらで包むように優しく塗布を。
3.目元などデリケートな部位は中指・薬指で
顔の中で最も皮膚が薄い目元は、力の入りにくい中指や薬指で馴染ませる。小鼻の脇などくぼみ部分も抜かりなく。
4.ヒゲ剃りで傷つきがちなあご裏はたっぷり保湿
塗り忘れがちなあご裏だが、実は日々のシェービングでダメージを多く受けている。手を沿わせ、しっかり潤そう。
図解でわかる T・U・Cゾーンに気をつけろ！
Tゾーン
皮脂が多くテカりやすい
Cゾーン
皮膚が薄く老化のサインが出やすい
Uゾーン
水分が不足してカサつきやすい
スキンケアアイテムの選び方
まずは自分の肌質に合ったスキンケアアイテム選びから始めよう。脂性肌なら皮脂を抑えるタイプ、乾燥肌なら保湿重視のアイテムを。ヒアルロン酸やセラミドは保湿に、ビタミンCやグリチルリチン酸などは肌荒れ予防に効果的など、成分にも注目だ。使用感も大切で、ベタつきが苦手な人はジェルタイプやみずみずしいテクスチャーがおすすめ。無理なく続けられる心地よさがスキンケアを習慣にするカギだ。
化粧水は何を使う？
（右）THREE｜バランシングステム ローション
キメの乱れや肌荒れに働きかけるハーブ由来のエキスがたっぷり。皮脂に弾かれずすっと馴染む「シンクロ浸透処方」でベタつきやすい肌も整う。夏の一本はこれ。120㎖ ￥5,940／THREE
（左）POLA｜B.A ローション
数多のベストコスメを受賞。肌の細胞間の水分・油分バランスを整え、ハリと弾力感がアップ。乾燥はもちろん、エイジング対策も兼ねた全方位ケア。120 ㎖ ￥22,000／ポーラお客さま相談室
乳液は何を使う？
SHISEIDO MEN｜トータルR ライトフリュイド N
男の肌の弱点に着目、乾燥小じわや肌荒れ、失われたハリに機能する。みずみずしいテクスチャーでさらっと潤い、“保湿＝ベタつく”の苦手意識も払拭。70㎖ ￥8,470／SHISEIDOお客さま窓口
