
UOMOブランド統括 山崎
SANYOCOAT
100年コート
「100年先のことは、いっそ気にせず」
「百年の孤独」とGoogle検索してトップにくるのは焼酎です。小説ではなく。いつのまにか人生100年時代と普通に言われるし、「100年」という言葉の意味が以前よりカジュアルに変わったのかもしれませんが、そこでSANYOCOATの「100年コート」。いわゆる日本のきめ細やかな職人技による、長く愛されることを目指したコート。代表作であるトレンチの印象が強いものの、展示会で見かけたバルマカーンコートが意外な伏兵でした。
ラグランスリーブのコートの場合、ジャケット等との合わせを意識してか肩線を丸く作る場合が多いけど、こちらは直線的。インにニット等を着ているときの肩の落ち具合が自然。オーバーサイズに目が慣れた今は、ちょっと肩幅狭めに見えるのが逆にAラインを強調できていい。素材も長期間の着用に耐えうるゴリゴリの硬さというよりは、タンブラー加工と起毛加工がかかっているので、すでに10年くらいは経ってるような、ゆるい味あり。「100年」のプレッシャーを良い意味で感じさせない、今年気軽に着て普通に楽しめる服だと思います。
ちなみにこのバルマカーンコートのディレクションはアーカイブ&スタイルの坂田真彦さん。アレンジの加減がさすがだなと感じました。


100年コートのなかでも、三陽商会創立80周年記念モデル。コート“100年コート Anniversary Model”¥198,000/サンヨーコート(SANYO SHOKAI カスタマーサポート)

山崎貴之
UOMOブランド統括。ワードローブは、アウトドアやミリタリーものから唐突なハイブランドまで混ぜたもん勝ち。恒例「試着フェス®」発案者だが、ショップに行く暇を惜しみ、試着ゼロ状態で衝動的に通販しがち。好きなモノは、深夜の飲酒からの寝落ち。MT車の運転。スノーボードとキーボード。
SANYO SHOKAI カスタマーサポート TEL:0120-340-460