「冬のアウターはダウン一択です」

――今日は森田さんがお持ちの古着のダウンをいろいろ見せてもらおうと思って、自宅まで押しかけてきてしまいました。


森田: ホンマなんなんすか。朝から(笑)。


――朝からダウンの話ですみません(笑)。冬の森田さんのアウターといえば、ダウンのイメージがあります。YouTubeの「五反田ガレージ」(森田さんのサブチャンネル)などを観ていると、冬のロケではよくダウンを着ていらっしゃいますよね。だからきっと古着のダウンもいろいろお持ちなんじゃないかと思って。


森田: 外のロケも多いので冬はほぼダウンしか着てないですね。なのでいろいろ持ってるといえば持っているかもしれないです。じつは古着じゃないダウンを探してたりはするんですけど…。結局、古着屋によく行くんで古着のダウンが自然と集まってます。


――古着はリーズナブルに、おもしろいデザインのものにチャレンジできますしね! そんなわけで、森田さんの私物から選んでいただいた、この冬に着たい古着ダウン3着について教えてください。


098:THE NORTH FACE

「ワッペンでカスタマイズして着てみたい」

――1着目は、ライナーにダウンベストが内蔵されたザ・ノース・フェイスのジャケット。どちらで見つけたものなんですか?


森田: 2年くらい前、仕事の合間に原宿の「ベルベルジン」にふらっと入ったときに見つけたんすよ。ノース・フェイスでこんなん珍しいなと。着てみたらサイズもジャストやって。しかも値段もそんなに高くなかったんですよ。それで買ったんですけど、まだ一回も外で着てないです。なんかちょっとハードル高くないですかこれ(笑)。


――たしかにいつもの森田さんとは、ちょっと違う感じかもしれないですね。


森田: でしょ? でも今年はそろそろ着てみようかなという気分です。ノース・フェイスは好きでバルトロとか定番もいいんですけど、ちょっと流行りすぎたから自分はやめとこと思って(笑)。バルトロよりもうひとつごついヒムダウンパーカを、パンサーの緒方さんが着ててめっちゃかっこよかったんですけど、この温暖化の時代にはちょっとオーバースペックかなと思って。これは本気の防寒にはならないですけど、今年みたいに暖かいとこれくらいのほうが気分かなと。このモデルなんなんやろ。警備とかレスキューの人っぽいっていうか…。



――1980年代から90年代に作られていた「Extreme-Z」っていうモデルだと思います。スキーなどのウィンタースポーツ向けのラインで、ヴィンテージ市場ではなかなかレアみたいですよ。シェルはGORE-TEX仕様で、ライナーは取り外せるダウンベスト。2wayで着られるのもいいですね。


森田: そうなんですよ。ダウンベストだけで着てもいいから、クルマ乗るときなんかにもいいかもしれないですよね。あとはとにかくこの“古着っぽい雰囲気”がいいんですよね。古着じゃないとこういうの無いっていうか。ワッペンでカスタマイズしたくなる感じ。


――ワッペンつけるのいいですね。ぜひ「五反田ガレージ」の“古着DIY”でやってほしいです。


森田: 了解です(笑)。



099:MT.RAINIER DESIGN

「ジャストサイズが今年は新鮮」

――2番目はマウントレイニアデザインの「マウンテンパーカ」タイプのダウンジャケットですが、色もサイズもアメカジ好きな森田さんのイメージに合ってますね。これはどちらの古着屋で買われたんですか?


森田: けっこう前に東京のどこかの古着屋入ったときにたまたま見つけて、一時期わりとよく着てたダウンです。この「60/40」のコットン生地といえば、シエラデザインズで有名ですけど。大阪に住んでいる時代にシエラデザインズのダウンを奮発して買ったことがあったんですよ。それはダウンパックが見えてるタイプのダウンだったんですけど、そのダウンパックの縫い目から入ってくる冷気が寒いなと思って(笑)。


――あの縫い目の部分、そんなに影響あるんですか?


森田: 僕は寒がりだから、その隙間から入ってくる冷気すらなんか寒かったんすよ(笑)。このダウンはダウンパックの縫い目もないし、ちょっと懐かしい感じのする「マウンテンパーカ」なところもよくて。なおかつベージュのようなゴールドような色も気に入って買いました。


――このレトロな感じのシルエットは今年っぽいですよね。


森田: そうっすね。オーバーサイズ全盛期の頃は、ジャストサイズすぎてちょっと着るの恥ずかしいかなと思って着てなかったんですけど。久しぶりに引っ張り出して着てみたら、なんかええかもなと。



100:Patagonia

「90年代の雰囲気がいい」

――最後はパタゴニアのダウンですね。2005〜2009年に作られていた「Down Parka」というモデルですが、タグを見たところ2008年に出たもののようですね。これはどちらで見つけたんですか?


森田: インターネットですね。いつ頃買ったかは忘れたんですけど、メルカリかヤフオクか…。パタゴニアのダウンが欲しいなと思って探してるときに、このモデルを見つけたんですけど、自分には着丈が長かったりサイズがデカいのばっかりでなかなか見つからなくて。やっとXSを見つけて買って着てみたら、なんかちょっとデカいな、と思って。それでも着てたんですけど着る度に、やっぱちょっとデカいな…と思ってしまうので、着るのをやめてました(笑)。


――そこまでサイズが大きい感じはしないですけどね。


森田: そうなんすよね。今年着てみたらこの大きめのつくりがイケるのかなとしっくりきたんです。あとこのジッパーが隠れてるデザインが良いんすよね。ジッパーが丸見えになってるのがあんまり好きじゃないので。このポケットの感じも好きですしね。自分的に“パタゴニアらしいデザイン”っていう感じがしていいんですよね。


――パタゴニアは古着だとどの年代のものをよく買ってますか?


森田: 80年代か90年代のパタゴニアが好きで、Tシャツもよく買ってますね。このダウンもどことなく、90年代の雰囲気を感じるところがいいんすよね。あと私服はトップスにヴィンテージのスウェットを合わせることが多くて、とくにチャンピオンのリバースウィーブはなるべく買わないように努力してるんですけど、増え続けている状況で(笑)。色が赤とか緑とか原色系も多いんで、黒いダウンは合わせやすくていいんすよね。なので黒はこれ以外も何着か持ってます。





森田哲矢/お笑い芸人
1981年大阪府出身。2008年にコンビ「さらば青春の光」を結成。2011年に「第32回ABCお笑い新人グランプリ」優秀新人賞を受賞、2012年の「キングオブコント」では準優勝に輝き、その後も2013年、2014年、2015年、2017年、2018年に決勝進出。現在はテレビ、ラジオと多数のレギュラー番組を抱えながら、100万回再生超え多数の人気YouTubeチャンネル「さらば青春の光Official Youtube Channel」のほか、古着屋巡りが人気の「五反田ガレージ」に「裏さらば」とサブチャンネルも精力的に更新。主演を務めた映画『大阪古着日和』がU-NEXTで配信中。


Photos:Sakai De Jun
Composition & Text:Ai Hogami
Special Thanks:LEAD Hiroshima