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ギャップの
古着ダウンベスト

中道康生さん/スタイリスト

「古着ならではの“赤”に一目惚れでした」

「去年、三軒茶屋の古着屋SUIで購入しました。ダウンはこれまで一着も持ってなくてずっと探してたんですが、コレっていうものになかなか出会えなくて。このダウンベストは、お店に入ってすぐ、フェードした“いい赤”が目に入って。古着ならではの絶妙な色味が良くて、即決でした。じつはこのダウンベスト、レディーズのラックにかかってたんです。サイズがコンパクトなのも気分でした。」

「意外と春まで活躍してくれて重宝してます」

「冬場ももちろん着てたんですが、意外と春も活躍してくれてます。今日着ているみたいなスウェットやTシャツに合わせたり、ちょっと肌寒い朝とか夕方、一枚あると便利で登場回数多めです。ダウンジャケットだと、どうしてもボリューム感が気になってしまうんですが、ダウンベストだと袖がない分、ボリュームも抑えられて着こなしやすいですね。内側がフリースになっているのも、柔らかくて着やすいです」


「90年代のいわゆる“オールドギャップ”と呼ばれているものです。古着は現行のモデルや新品にはない雰囲気が好きで、毎日ほぼ全身古着。赤とか黄色とか、わりと原色の色物が好きなんですが、あんまりはっきりした色味だと、おしゃれしてます! っていう感じになってしまうのが苦手で。古着だと買ってすぐ着ても、自然と自分に馴染んでくれるところがいいですね」

中道康生さん/スタイリスト
モードからストリートまで詳しい、注目の若手スタイリスト。古着屋巡りがライフワーク。古着はヴィンテージにこだわらず、感性に響いた一着をリーズナブルに見つけるのが得意。夏に向けて、一枚で雰囲気の出るユーロヴィンテージのカットソーを狙っている。

Photos:Ayako Suzuki
Text:Ai Hogami