012:

アーリーウィンタースの
ヴィンテージダウンベスト

柳 雅幸さん/フリーランスPR

「歳を重ねて、赤のベストが似合うように」

「これまで、赤はあまり着たことがありませんでした。でも30代後半に差しかかったことで、逆に原色に目が行くように。年を重ねたことで、派手な色でもやんちゃな感じが出ることなく、カジュアルに着こなせるようになった気がします。今日はキャップも赤をセレクト。昨年、町田の古着屋で購入したアーリーウィンタースのダウンベストは、1980~90年代のもの。クラシックな型と色を、今また着ることが面白いと思います」

「ダウン以外はスッキリしたシルエットで、バランスをとる」

「赤は意外にどんなスタイリングにも馴染みますが、子どもっぽさが出ないよう、ダウン以外はすっきりとしたシルエットでまとめるよう意識しています。今日は上半身をアメカジっぽくまとめ、足元は革靴に。クラシックな形ゆえ、ローテクスニーカーとデニムで合わせてしまうと『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマイケル・J・フォックスのように、アメカジ・ド直球になってしまいます(笑)」


「最近、主な通勤手段が自転車になりました。そのため、ロングコートではなく、丈が短く動きやすいダウンを着る機会がいっそう増えそう。このダウンベストは、短丈ながら微妙に後ろ下がりのシルエットなのが、良いバランスだなと思っています。実はいま、仕事でもアーリーウィンタースとはご縁があるんです。現状はマニアックなブランドですが、来春に向けて復活させようと計画しています。個人的にも思い入れがあるので、今年はより着る機会が増えそうです」

柳 雅幸さん/フリーランスPR
約10年間所属していたメイデン・カンパニーを、2021年春に退社。現在はフリーランスのPR、ブランドプランナーとして活躍する。

Photos:Yuta Kono
Text:Emiko Hishiyama