新しい日常の時計は、“安心できる”1本が正解

オンライン座談会


1.篠田哲生/時計ライター
さまざまな媒体で時計記事を担当する時計ライター。スイス取材の経験も多く、国内外の時計に精通。

2.リヒト/UOMOモデル
ポートランドと日本を往復しながら暮らす。スイス取材に同行したこともあるほどの時計好き。

3.大村次春/弁護士
セ海外生活経験も豊富な辣腕弁護士。ファッション好きで、TEAM UOMOとして誌面に登場することも。

4.金子恵治/レショップ コンセプター
セレクトショップのバイヤーを経て2015年に「レショップ」を立ち上げるファッション界の目利き。


防水性、リモート映え、安心感…。
大人が欲しい時計が変わってきた

篠田 最近、時計ブランドの人に話を聞くと、けっこう時計が売れてるらしい。家の中で過ごす時間が増えたからこそ、“外に出かける”こと自体がちょっとしたイベント気分になる。だから今まで以上に、身につける時計に気を遣うようになったんじゃないのかな。

金子 せっかく外に出るなら、いい時計をつけたいという心理ですよね。ファッションでもそういう傾向があって、うちの店では嗜好性の強い個性的なものが売れているんですよね。

大村 外出が減るからこそ、好きな服を着られる機会は重要。何を着るかを、以前よりも考えるようになりましたし、時計もそうかもしれませんね。チラリと見えたときのインパクトとか。

篠田 確かにウブロなんかが売れてるようですし、ダイヤモンド付きのタイプとか、個性が強い時計が好調だとか。


篠田哲生が選んだ

CARTIER《 パシャ ドゥ カルティエ 》

新型「パシャ」は、簡単操作でブレスレットとレザーストラップを交換できる。このモデルにはネイビーブルーのストラップが付属。「ケース径は2種。41㎜もありますが、ノンデイトの端正な雰囲気がある35㎜がいいですね。小径で軽いのでストレスもなし」。シェアウォッチにもおすすめだ。自動巻き。SS。ケース径35㎜。9月発売予定。¥655,000(予価)/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)© cartier


リヒト それはあるかもしれませんね。中途半端はダメで、突き抜けた時計をつけたくなるのはわかる。でも、あらためて「防水性」は気になるかな。アメリカ在住の身としては、いろいろナーバスになるし、手洗いも頻繁にするでしょ。そういうときにいちいち時計を外して…ってわけにはいかないので。

篠田 毎日のことだからこそ、ストレスはなるべく減らしたいしね。ところで全然関係ないけど、リヒト家の壁にかかってる絵、いいね。

リヒト わざと背景に入れてみました。リモート飲み会もやってみたけど、話すネタがなくなるから、目に見える情報にすごく敏感になりますよね。


リヒトが選んだ

Grand Seiko
《 初代グランドセイコーデザイン復刻モデル 》

1960年にデビューしたグランドセイコーのデザインを復刻。2017年にも発売されたが、当時は限定品で、今年からレギュラー化。ケース素材は3種あるが、1960年にごくわずかだけ販売された“幻のプラチナ”を選ぶというのが時計通。「知的な感じがあって、好きなデザイン。こういう時計がやっぱり安心するんですよ」。手巻き。Pt。ケース径38㎜。¥4,000,000/グランドセイコー(セイコーウオッチ お客様相談室)


大村 上半身しか見えないぶん、トップスや手元が気になりますよね。僕もカメラに映るものは結構計算するかな。背景を本棚にするときは専門書を固めて置いたり、あとは画面の端にKAWSのフィギュアをチラリと見切れさせたり(笑)。

金子 見えるところが限定されるからこそ、見えるものに意識が向くのでしょうね。例えば、Tシャツであっても襟元のデザインがきれいなものが人気ですよ。時計も一緒じゃないですか? チラリと映ったあの時計、何だろう?って思うこともあるし。

大村 オンラインだと目線をそらしてチラッと見ることもできないから、余計に想像をかきたてられますよね。それこそ親しい人には「その時計、どこのですか?」と聞いてしまいます。

篠田 これ見よがしに見せるんじゃなくて、微妙にわからないけど気になるくらいがいいのかも。まさに「リモート映え時計」ですね。ちなみにリモート映えのファッションは何ですか?

金子 白シャツが売れてます。オンライン会議でもちゃんした雰囲気に見えるからでしょうね。

※SS=ステンレススチール、Pt=プラチナの略です。

後半へ続く



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Photos:Arata Suzuki[go relax E more] 
Stylist:Tatsuou Sakai 
Hair:Kazuya Matsumoto[W]
Model:Kohei Ikeue 
Composition&Text:Tetsuo Shinoda