時計に惹かれ、選ぶこと。
それは仕事ともリンクする

 オメガ派だった相澤さんが、初めてロレックスを手に入れたのは、ほんの数カ月前のこと。40歳の節目を記念して選んだのは「ミルガウス」だった。
「こだわりは色かな。ハンティングワールドの仕事をしていて、時計とバッグのバランスがとても大切なことに気がついた。そこでバッグとの相性を考え、ブルーダイヤルを選びました」
 そんな相澤さんが、今、欲しい時計。それもファッションと関係する。
「まずは、ジラール・ペルゴ『1966 WW.TC』。これまではこういったドレス系には興味がなかったのですが、大学での講義や重要なプレゼンなどで人前に立つ機会も増えてきて、そういう場でつける時計も必要かと。着る服はほとんどがブラックかネイビーなので、ダイヤルの色がポイントになる。ワールドタイム機能のデザインも好きです。もう一本は、ブランパンの『フィフティ ファゾムス バチスカーフ』。ブランディングの観点から、一度低迷期があり、そこから復活した老舗ブランドに興味があるんです。ヘリテージの魅力を生かしながら新しい価値をつくり出したブランパンには、学ぶべきところが多い。高級時計なのにファブリックストラップを組み合わせちゃうバランスも面白い。この使い勝手のよさも、自分に合っていると思う」
 モノ作りを行う人間として、価値のある物に惹かれないとダメだと考える相澤さんは“新品主義”だ。
「長年愛される物を知り、それを買うことで刺激をもらうんです。『ホワイトマウンテニアリング』はどんどん進化していくブランドでありたい。だから 自分が今まで触れてこなかった物にも、常にアンテナを張っていたいんです」
 その意識が時計選びに表れている。

BLANCPAIN
FIFTY FATHOMS BATHYSCAPHE
(右)1735年に創業した“現存するスイス最古の時計ブランド”が、1950年代後半に生まれたダイバーズを再現。防水性能は300m。自動巻き。ステンレススチール。ケース径43mm。¥1,030,000/ブランパン(ブランパン ブティック銀座)

GIRARD-PERREGAUX
1966 WW.TC
(左)都市ディスクと24時間リングを使って、世界中の現在時刻を同時表示。端正なラウンドケースだが、かなり機能的。自動巻き。ステンレススチール。ケース径40mm。¥1,330,000/ジラール・ペルゴ(ソーウインド ジャパン)


相澤陽介 YOSUKE AIZAWA

1977年生まれ。2006年に「White Mountaineering(ホワイトマウンテニアリング)」を設立。現在までにアディダス オリジナルスなど海外の著名ブランドのプロジェクトを手がけ、18SSからは、ハンティングワールドのクリエイティブディレクターを務める。


ソーウインド ジャパン TEL:03-5211-1791
ブランパン ブティック銀座 TEL:03-6254-7233

Photos:Yoshinori Eto
Composition&Text:Tetsuo Shinoda