審査員メンバー

藤村雅史さん/アートディレクター

時計好きとしてもお馴染みの本誌アートディレクター。最近購入した時計は、ジャガー・ルクルト「ポラリス・マリナー・デイト」。

西野大士さん/NEAT デザイナー・にしのや ディレクター

PRディレクターとしても活動。ファッション業界随一の時計愛好家。最近の購入時計は、パテック フィリップ「カラトラバ」。

片貝俊さん/スタイリスト

人気スタイリストで、特集後半のスタイリングも担当。ロレックスを長年愛用してきたが、そろそろ次の一本が欲しくなってきた。

鈴木一弘さん/ISHIDA表参道 店長

さまざまな時計ブランドを数多く扱う東京・表参道の正規時計店「ISHIDA表参道」の店長。店内は高級感があり、優雅に時計を選べる。

篠田哲生さん/時計ジャーナリスト

昨年末に『教養としての腕時計選び』(光文社新書)を上梓。最近購入した時計は、ジャケ・ドローのカルト時計「グラン・ウール」。


今年の1位指名に輝くのは?

新作時計ドラフト会議 2021

鈴木一弘の1位指名!

BELL & ROSS BR V2-94 フルラム

珍しいタイプだったんで思わず指名しちゃいました!

時計の高価格化が進む一方で、新しい感覚をもったブランドにも目を向けてほしいという鈴木さん。ベル&ロスはデザインに際立つ個性があり、おすすめできるブランドということで、将来性も考慮した1位指名に。お馴染みのスクエアフェイスじゃないのも決め手。自動巻き。SS。ケース径41㎜。¥594,000/ベル&ロス(ベル&ロス 銀座ブティック)


篠田哲生の1位指名!

TUDOR ブラックベイ フィフティ-エイト 925

シルバーとトープの絶妙な色合わせ、これは新鮮!

自身の時計先発陣の中で足りない要素は何かと考え、導き出された答えが変化球の“素材とカラー”。コンサバなラインナップにカンフル剤を加えるべく、ありそうでなかったニュアンスカラーが新鮮なチューダーのダイバーズをサプライズ指名した。自動巻き。シルバー。ケース径39㎜。¥467,500/チューダー(日本ロレックス/チューダー)


デザイン重視で
手元で遊びたい

藤村 時計をアクセントにするなら、カラーだけじゃなく、「デザイン」で選ぶ」のもいいんじゃない。

篠田 特にスマホ時代になってから、デザインで遊んだモデルが増えている。コンサバが飽きられつつあるのかも。

鈴木 個性がはっきりとしたモデルは人気ですね。先ほど「200万円以上の時計が売れている」と申し上げましたが、その一方で新しい感覚をもったブランドに注目される方も多いです。その一例がベル&ロス。この「BR V2-94 フルラム」は、ダイヤル全面に夜光塗料を塗っており、全体が明るく光るんです。こういった技ありの時計をうまくつけこなすのもおしゃれだと思いますよ。ということで、私はこれがドラフト1位ですね。

西野 なるほど、なるほど。確かにこれは“夜の街”でもききそうですね。

片貝 そういう目線ね。だったらこのグッチの「グッチ 25H」のいなたさもいい。グッチ×ドラえもんのコラボにも似た雰囲気を感じます。

篠田 時計のデザインもクリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレが担当しているそうですよ。

藤村 そういった背景を知ると、がぜん興味が湧きますね。


片貝俊指名!

GUCCI 
グッチ 25H

グッチの本格時計か。
ちょっと興味ありますね

最先端のマニュファクチュールで、初の専用ムーブメントを製作。薄型のドレスウォッチを完成させた。自動巻き。SS。ケース径40㎜。今秋発売予定。¥1,243,000(予価)/グッチ(グッチ ジャパン)


さりげなくおしゃれな
レトロ系が気になる

片貝 でも個人的には、時計が目立ちすぎるのは苦手なんですよね。さりげないのが好み。

西野 そういえば、クルマも小さいね。

片貝 見られたくない、ってこんな派手な色の服を着ている人間が言うのもなんですけど(笑)。

藤村 僕らの世代とは逆だね。僕らは時計もクルマも大きいほうがいい。

鈴木 程よく目立って、程よく主張するのなら、レトロなデザインなんていいんじゃないですか? ロンジンが得意とするスタイルで、「ロンジン レジェンドダイバー」は、価格がこなれているのに作りはすごくいい。

藤村 これは相当おしゃれなダイバーズウォッチですね。


鈴木一弘指名!

LONGINES 
ロンジン レジェンドダイバー

1950~’60年代モデルの
復刻版。きれいな時計です

インナーベゼル式なのでフェイスまわりがすっきりし、手元にさらりと馴染む。既に人気モデルだが、今年はグラデーション仕上げを施した、表情豊かなブラウンダイヤルが加わった。自動巻き。SS。ケース径42㎜。¥314,600/ロンジン(ロンジン/スウォッチ グループ ジャパン)


西野 復刻モデルならハミルトンもいいですよね。「イントラマティック クロノグラフ H」の旧ロゴの感じとかかわいいです。こういう時計をサラリとTシャツに合わせるなんて、いいんじゃないかな。

篠田 そうかも。大人になるとTシャツ一枚じゃサマにならないから、時計に力を借りないとね。僕だったらチューダー「ブラックベイ フィフティ-エイト 925」を1位指名。レトロでスポーティだし、ファブリックストラップの質感もいい。この手の時計を持っていませんし。

西野 皆さんが指名した時計はどれもいい。あーあ。また欲しい時計が増えちゃった。だからUOMOの時計企画には、参加したくないんだよね(笑)。


西野大士指名!

HAMILTON 
イントラマティック クロノグラフ H

当時の空気感まで
うまく表現できています

メッシュブレスや白黒のパンダカラーなどの1968年モデルのデザインを継承するだけでなく、ムーブメントも当時と同じく手巻き式。手巻き。SS。ケース径40㎜。¥276,100/ハミルトン(ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン)


※文中すべて、SS=ステンレススチール、WG=ホワイトゴールド、PG=ピンクゴールド、Ti=チタン、PVD=Physic al Vapor Deposition(物理蒸着法)の略です。



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Photos:Masaki Fujimura 
Hair:Amano 
Stylist:Shun Katakai(tsuji management)
Composition&Text:Testuo Shinoda