審査員メンバー

藤村雅史さん/アートディレクター

時計好きとしてもお馴染みの本誌アートディレクター。最近購入した時計は、ジャガー・ルクルト「ポラリス・マリナー・デイト」。

西野大士さん/NEAT デザイナー・にしのや ディレクター

PRディレクターとしても活動。ファッション業界随一の時計愛好家。最近の購入時計は、パテック フィリップ「カラトラバ」。

片貝俊さん/スタイリスト

人気スタイリストで、特集後半のスタイリングも担当。ロレックスを長年愛用してきたが、そろそろ次の一本が欲しくなってきた。

鈴木一弘さん/ISHIDA表参道 店長

さまざまな時計ブランドを数多く扱う東京・表参道の正規時計店「ISHIDA表参道」の店長。店内は高級感があり、優雅に時計を選べる。

篠田哲生さん/時計ジャーナリスト

昨年末に『教養としての腕時計選び』(光文社新書)を上梓。最近購入した時計は、ジャケ・ドローのカルト時計「グラン・ウール」。


今年の1位指名に輝くのは?

新作時計ドラフト会議 2021

藤村雅史の1位指名!

BLANCPAIN フィフティ ファゾムス ノー ラディエーション

目をつけていたブランドの限定品。指名しないわけがない!

所有する時計のほとんどがダイバーズウォッチという藤村さんは、以前から目をつけていたブランパンを単独指名。デザインやサイズに隠された歴史的な背景と、限定モデルであるという稀少性を評価。まさに通好みの指名となった。自動巻き。SS。ケース径40.3㎜。世界限定500本。¥1,529,000/ブランパン(ブランパン ブティック銀座)


片貝俊、西野大士の1位指名!

CARTIER タンク マスト

指名…いや、買います!(片貝)
第一印象から決めてました(笑)。女子ウケもよさそうですし(西野)

今年のトレンドカラーはグリーン。その中でもファッション通を魅了したのが、1980年代のレトロな雰囲気をまとったカルティエ。スター性のあるこの時計を見るや、西野、片貝両名が指名を強行。クオーツ。SS。ケースサイズ33.7㎜×25.5㎜。9月発売予定。¥317,900(予価)/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)


時計が欲しい! が止まらない。

リモートワークが増えたこともあって、時計をつける機会は減っているはず。しかし時計熱が収まる気配はない。新作時計の数々に、物欲が刺激されまくる。

高額な時計ほど
好調に売れている!

片貝 今日のドラフト会議、楽しみにしてました。愛用時計はあるけど、もう一本、何か買いたいんですよね。

篠田 時計を探すうえで価格帯を意識するのは重要ですが、鈴木さんが店長を務める「ISHIDA表参道」では、どの価格帯の時計がよく売れますか?

鈴木 コロナ禍以降顕著ですが、“資産価値の高い”時計が人気です。価格としては200万円以上ですね。

西野・片貝 うおーい! に、に、に、にひゃくまんえん!

藤村 ひえー、そんな高額の時計が、売れているんですか?

鈴木 いわゆる「雲上時計」と呼ばれる、老舗の名門が強いですね。こういった高級時計の話が、テレビで紹介されることも増えてきましたし。

篠田 そういえばユーチューブでも時計関係の動画が目立ってきましたし、高級時計を買うってことがブームになっているかもしれない。

片貝 困ったブームだねえ(笑)。

人生の節目は、
極上の一本で祝いたい

篠田 数百万円レベルの高額な時計は、何らかの人生の節目でもなければ、思い切っていけないですよね。

西野 そういえば、僕も初めて高級時計を手に入れたのは、就職後、東京に異動するときだったなあ。節目の時計って、ずっと心に残りますよね。

藤村 そういう点では、ブランパン「フィフティ ファゾムス ノー ラディエーション」のような“限定モデル”っていいですよね。今じゃないと買えないっていう特別感がありますし、節目を祝うのにふさわしいじゃない。世界限定500本となると、かなり入手は難しそうですけど。

片貝 でも手に入れにくいものほど、喜びが大きくなりますよね。

篠田 藤村さんはノーマルの「フィフティ ファゾムス」を持っているというのに、これを1位指名とは一貫した美意識を感じますね。僕はパテック フィリップ「ノーチラス 5711/1A」が欲しいけど、人気がありすぎて入手不可能らしい。


篠田哲生指名!

PATEK PHILIPPE 
ノーチラス 5711/1A

ss仕様は今年で最後。
でも買えない! 悔しい!

時計愛好家の憧れである「ノーチラス」の新作は、オリーブグリーン色のダイヤル。自動巻き。SS。ケース径40㎜(10-4時方向)。¥4,015,000/パテック フィリップ(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)


鈴木 こういったラグジュアリースポーツウォッチは大人気ですからね。オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク」、ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ」を含めた御三家は、なかなか手に入らないでしょう。

西野 しかもかなり高額ですもんね。もうちょっと買いやすくて、トレンド感もある時計はないですか?

篠田 西野さんはファッション業界の人ですし、色で遊ぶのもありなんじゃないですか? 今年は圧倒的に「グリーンダイヤル」が流行していますよ。

時計で色を差す! が
時計好きの合言葉に?

西野 グリーンですか。個人的には好きな色ですが、ファッション的には流行っていない色ですね。
片貝 そうですね。あまり見ないかな。

篠田 例えば、カルティエの「タンク マスト」なんてどうです?

西野 うわっ、これかわいいですね。

片貝 しかも価格も30万円台とこなれているんですね。まあそれでも十分に高価だけど。

藤村 さっき200万円って脅されたから。ずいぶん安く感じる(笑)。

鈴木 定番の「タンク」がべースモデルですし、早くも話題になっています。

片貝 発売したら、買っちゃおうかな。いいですよ、これは。これがドラ1!

西野 えー、僕も欲しいな。

篠田 二人の食いつきがすごい! でも確かにこの濃いグリーンは、ほかにはない個性的な色ですね。

藤村 ジャガー・ルクルトの「レベルソ・トリビュート・スモールセコンド」も素敵。カルティエとはまた違った上品なグリーンですね。

西野 しかもレベルソか。この時計はいつか買いたい憧れなんですよね。ケースバックにエングレービングできるっていうのもおしゃれ。

片貝 カラーの時計というともっとカジュアルなものを想像していましたが、それを高級時計でやるのが楽しい。なんてことないスタイルに合わせたらカッコいいよ。


藤村雅史指名!

JAEGER-LECOULTRE 
レベルソ・トリビュート・スモールセコンド

落ち着いたトーンなら
グリーンにも挑戦できそう

今年で90周年を迎えるレベルソ。新作はサンレイ仕上げの美しいグリーンダイヤルを採用したのだが、これもオリジナルモデルにあった色だそう。手巻き。SS。ケースサイズ45.6㎜×27.4㎜。¥994,400/ジャガー・ルクルト


※文中すべて、SS=ステンレススチール、WG=ホワイトゴールド、PG=ピンクゴールド、Ti=チタン、PVD=Physic al Vapor Deposition(物理蒸着法)の略です。



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Photos:Masaki Fujimura 
Hair:Amano 
Stylist:Shun Katakai(tsuji management)
Composition&Text:Testuo Shinoda